土星の裏側note

ソ連崩壊直後にロシア留学をし、その後も旧ソ連圏に数年滞在。帰国後にブログ「土星の裏側」…

土星の裏側note

ソ連崩壊直後にロシア留学をし、その後も旧ソ連圏に数年滞在。帰国後にブログ「土星の裏側」を開設し、宇宙人道を歩み始める。趣味はロシア文学、登山、能、琵琶、レザークラフト。宇宙人視点の執筆を続けている。

最近の記事

算命学余話 #U21「足下崩壊を考える」/バックナンバー

 我々人間は、地球という大地の上に足を踏ん張り、絶えずその重力を受けて生きているので、その存在の基盤は土の上にあると、算命学では考えています。子から始まる十二支は、算命学では時間を表していますが、その時間とは太陽の周りをめぐる惑星である地球に生じる四季の移り変わりであり、子を冬至と定めて、亥子丑が冬、寅卯辰が春、巳午未が夏、申酉戌が秋、というふうに十二支に四季を振り当てました。  一方、四季というのは太陽との位置関係により地上に暑さや寒さ、植物の芽吹きと繁茂、結実、冬眠といっ

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    • 頭がねじれる、右へ、左へ

       水晶には右水晶と左水晶とがある。結晶構造の螺旋が前者は左回り、後者は右回りの水晶であることから分別しているが、呼び名で左右が逆転しているのは、この構造によって旋光の回転方向が前者は右回り、後者は左回りになるせいである。分子の世界ではこうした鏡像のような対をなしているものがいくつもあり、場合によっては対の一方は無毒なのに、もう一方は有毒というものもある。  SNSの投資広告詐欺が多発しているとの注意喚起が叫ばれる最中、一挙七億円を失う事件が報道された。しかし持ち主は70代の

      • 同じ時代と世代を異なる立場で

         「土星の裏側note」を併設して5カ月。当初ロシア文学関連の記事に見知らぬ読者が集まっていたが、最近は宇宙人節が吠える記事が人気である。本設の「土星の裏側」同様、何を書こうとやっぱりこういう読者層に落ち着くのだな。皆さんもたまには自身で吠えてますか。宇宙人の遠吠えで気が晴れるのならそれでもいいが、あんまり黙ってばかりだと体に良くないですぞ。それどころか「見て見ぬふり」が嵩じると、いつの間にか「目で見たものを脳が見なかったことにすり替える」現象へと発展し、社会全体に醜悪な事態

        • 算命学余話 #G110 「良きストレスと訓練」

           前回の算命学余話#G109「大金が仇となる」で模擬鑑定したギャンブル依存症の人物が数年に亘って賭け続けた総額は200憶円を超えていたけれども、それでも回収率は78%ほどだったので負け損は62億円に留まったということです。競馬や競輪など合法賭博の愛好者の感覚では、「8割回収できたら大勝ち」だそうです。なるほど。ただ今回は金額が膨大なのと、他人のカネを使って賭けていたことが問題で、いずれにせよ少額で済んでいたなら「8割勝った」と自慢できる賭博話で終わっていたはずです。盗まれた方

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        算命学余話 #U21「足下崩壊を考える」/バックナンバー

          信頼関係がないから消去法か

           わが町内にいつの間にやらロピアなる量販スーパーができていた。町内には既にオーケースーパーがコロナ前から開業し、ロープライスを謳って零細の宇宙人の慎ましい食卓を支えてくれているのだが、ロピアは精肉類をファミリーサイズで安く提供するのがウリという。普段肉を食わない宇宙人には無縁な気がするが、後学まで覗いてみた。なるほど、行ったことはないが世間で話題のコストコに似た大振りのパッケージなのだ。精肉に限らずデリカや弁当もサイズが巨大である。沢山買わせる代わりに値段が割安なのは確認でき

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          事故が巨大すぎて処理できない件

           レザークラフトの先生に五年ぶりに会ったら、この五年の間にリウマチになっていた。それほど高齢でもなく、クラフト教室を掛け持ちできるくらい元気で手先も器用な人だったので、急に老け込んだ話に驚いていたら、原因はコロナワクチンだと言う。勿論医者がそう断言しているわけではないが、本人は至って元気だったのに突然健康を害したのは、タイミング的にコロナワクチン以外思い至らないし、何より自分の身体がそう告げるのだという。だからワクチンは4回でやめたが、時すでに遅く、今も治療中であるし、治る見

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          算命学余話 #U20「土と水の風景」/バックナンバー

           この夏は連日35度を超える酷暑日が続き、国内ニュースのトップに採り上げられるほど関心が高いですが(いや、現在進行しているTPP交渉の異常さや、実質が定かでない好景気感への疑問から、国民の目を遠ざけるための国家の情報操作かもしれませんが)、深刻なのは暑さより土砂災害です。日本各地でおかしな雨の降り方をしております。床下浸水の被害が毎週どこかで報じられ、あまりに日常化したので注目度が低くなってますが、被害に遭われたお宅は大変です。家屋倒壊だって出てるし、家が潰れたら震災の津波被

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          算命学余話 #U20「土と水の風景」/バックナンバー

          サプリメントは濃縮物

           コレステロールを抑えると謳った紅麹サプリメントの服用で腎臓障害が出た事件の報道が続いているが、報告されている死者は高齢者ばかりであるので、算命学者としてはこれを老衰の範疇と見做している。平均寿命ではなく健康寿命を判断基準に考えれば、立派な自然死と考えて差し支えない。だから事件とは見做さない。同じロットのサプリを服用しても発病しなかった人の方が圧倒的に多いということは、そういうことである。彼らは自己免疫が働いたお蔭で内臓を痛めなかったし死にもしなかった。発病したのは自己免疫が

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          行列のできるご朱印所

           桜が咲き続けているので、宇宙人の靖国神社勤務も続く。例年より遅い桜の開花のせいでお目当てを逃した高齢の参拝客の相手をする宇宙人。「今日は軍歌を歌う催しはないの?」と老人に問われ「はて?」と首をかしげていると、神職がやってきて応対してくれた。例年4月第一日曜日に「軍歌を歌う会」という有志による奉納唱歌があったのだが、昨今は温暖化により桜の開花が早く4月には散ってしまう年が続いたため、桜の開花に合わせて今年から開催日を3月末に変更したという。残念そうな老人。年齢からして青春時代

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          音楽をめぐる勘違い

           普段は見られない神社の裏側劇場が面白いと書いたら、「宇宙人がかつお節を運んでいる姿の方が余程笑える」と言われてしまった。健全な笑いであるならどちらで面白がってくれても良いのだよ。笑いで体温が上がれば免疫力も上がるのだ。地球人の皆さん、大いに健康に励んでくれなのだ。  東京もようやく桜の開花宣言をし、急に夏日になったり大雨が降ったり、年度が変わってルールも変わったり値上げが増えたり。あ、チョコレート値上げするのか。普段あまり食べないくせに値上がりすると聞くと急に食べたくなるね

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          算命学余話 #G109 「大金が仇となる」

           世間では野球界の綺羅星、大谷翔平選手の通訳による大規模窃盗事件が不思議な空気をまといながら報じられています。日本人全般の大谷選手への愛情が巨大なせいか、通訳に対する非難も遠慮気味であるように感じます。窃盗の被害額が膨大であるにもかかわらず、盗まれた大谷選手の懐事情はさして困っていないだろうし、物理的に誰かを傷つけたわけでもないし、どこかの元社長や元議員のように海外へ飛んで罪を逃れようと姑息なまねをしたわけでもない。そもそも通訳氏はあまり悪人に見えない風貌だし、ギャンブル依存

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          自分磨きのツールを選ぶ

           「自分磨き」と言えば思い浮かべるのが英会話ほか世に溢れる諸資格を取るためのセミナー通いや試験勉強であるらしい世相を、鼻で嗤っている宇宙人。自己研鑽に励むことは大いに称賛したいが、そのプロセスと目標が誰かにとってのあからさまな金儲けのダシに使われていることに気付いてもよさそうではないか。司法試験などの難関国家資格と違って、こうした資格のほとんどが大した労苦を要さず、しかし多少の時間と教材のための出費を強いるものであることから、資格を与える側にとってのコンスタントで適度な不労所

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          神社の裏側

           正月に靖国神社で助勤をした宇宙人だが、当社は年間を通じて恒例行事の度に助勤者募集をしており、正月の功労者に宛てた一斉メールがわが手元にもやってきた。ふむ、どこも人手不足が深刻なのだな。知人の職員もいることだし、観桜の季節だし、東京の桜の開花を知らせる標本木もある神社だし、どれ、手伝いに行くか、と数日の助勤に赴く宇宙人。桜の開花予想は当初3月21日だったが、あいにく全然咲いてない。今の予想は25日までずれ込んだが、これも咲くかどうか疑わしい。こればかりは気温が春めいてこないと

          算命学余話 #U19「努力型と天賦型」/バックナンバー

           毎度「算命学余話」をご購読の皆様、ありがとうございます。  前回は算命学理論における平和と戦争についてちらっと触れましたが、数世代の家系鑑定技術を発達させた算命学では、数十年や百年単位で量る戦争や自然災害の到来予測なども理論的には可能です。しかし内容が物騒になるのと、近代以降の人類が行う戦争や環境破壊が近代以前とは比較にならないほど凄惨なため、予測が難しくなっているのもまた事実です。  たった半世紀ほどしか歴史のないコンピューターの発達は、あと30年もすると人間の能力を超え

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          リアル、欠リアル、立毛筋

           元ヤクザの懲役太郎氏によれば、ヤクザの喧嘩は中学生のそれとは本質的にレベルが違うそうだ。どう違うかというと、(下っ端だった懲役氏が)喧嘩の後片付けをしていると肉片が落ちていたり、床を拭き掃除すると雑巾で絞れるくらいの血が拭き取れたり。うう、リアル。それでもヤクザになる人間が後を絶たなかったのは、割よく食える職業だったからだという。リスクは高かったがリターンも大きかった。仮に罪を犯して捕まっても、量刑が軽かった。しかし今は違う。リスクの割にリターンが少なく割に合わなくなったし

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          算命学余話 #U14「男女の気は逆行する」/バックナンバー

           能の先生がお宅に余っていた美術展の招待券を下すった。節約に励む弟子が無料の文化的催しに赴く習性があると知って譲ってくれたのだ。人の情けが身に浸みるのだ。  無料の催しといえば、去年まで無料だった芸大音楽科の学生演奏会「モーニング・コンサート」が運営難のためこの4月から有料になった。約1時間で2曲のオケ付きコンサートが1,000円。学生とはいえ成績優秀者なのでプロ顔負けの腕前だ。これを高いと見るか、安いと見るか。私は安いと見るが節約中につき、演目を絞って今年は2回だけ聴きに行

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          算命学余話 #U14「男女の気は逆行する」/バックナンバー