時たま、他人の気持ちが入ってくるのである。

私の意思とは関係なく。
言葉は交わさずとも。
匂いのように。
雲のように。
ほわんと。
自然に。

色をつけようと思えば、色で表現できそうな、
そんな気もする。
例えば最近飛んで来たのは、薄いピンクやおうど色。

これまでは、このようなことが起こった時は自分の感情と思っていた。
或いは、自分か他人の気持ちか分からない、と。

電車では、隣に座った人の緊張や次第に緩んでいく感覚、サラリーマンが発する怒りなど。
その昔中国滞在中も、言葉は所々しか分からずとも
それぞれから発せられる感情をじわっと感じていた。

この症状が起きることは、このように数年前から薄々勘付いてはいた。

だが、このコロナ禍で人と会う機会が減ったせいか、
たまに人に会うとこのことがよりはっきりと感じられるようになり、気づいた。
今感じたのは、自分から発せられた感情ではなく、他人の感情だ、と。

自分の感情と他人の感情は別物である。
元々は別の人間から発する全く関係のないものなのに、自由に飛び出てきたり入ってきたりする。

それらは私の中にすっと当たり前のように入ってきて、しばらく心をかき乱す。
私の心は、自由に出入りできる鍵のかけてない家のようなものなのか。

この現象は、HSPなど関係ないかもしれない。
かき乱されても、元のところに戻ってこられれば何の問題はないのかもしれない。

そうかもしれないけれど、同じような現象が起こる方はどうしているのだろうか？
もし対処法を知っていたらぜひとも教えてほしいです。