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dot button companyの「企画書」ができるまで

皆さまはじめまして、dot button company社のコーポレートを担当している頭川(ずがわ)です。

久しぶりのnote投稿となりますが、今回は ” dot button companyの 「企画書」 が出来るまで “ ということで、代表・中屋が日頃から話すdot button companyらしい企画とは何なのか?を、徹底解剖いたします!
*余談ですが、実はdotのメンバー内でも習得までに時間が掛かります(笑)。

では早速、dot流企画書ができるまでの3ステップをご紹介していきたいと思います。

代表・中屋のインタビュー記事はこちら▶
自ら火を灯し続けることで新しい体験を生み出したい|中屋祐輔

ステップ1)企画書づくりの意味を理解する

まずはじめに、「資料を作成しなくても、口頭や文章のみでこちらの理想像を相手がイメージできてしまうと企画書を作る必要がない」ということを頭に入れておきましょう。

ただしこれは容易なことではなく、「プロジェクトの目的や達成イメージが見える化されていない企画書」は受け入れてもらえない現状があります。
それゆえ、「見える化された企画書」が存在するのです。

では、まずは企画書づくりの2つの目的を言語化してみましょう。

1)課題を持っている相手に対して、分かりやすく同じ共通認識を持ってもらう
難しい問題をシンプルに見せることでいかに相手の想像力を掻き立て、価値を感じてもらえるかということです。
2)自分の考えの見える化
企画者自身がどこまで言語化やビジュアル化することが出来て、なおかつどこまで理解をしているかということがとても大切になります。

弊社で定義する「企画書」とは上述した2つを問われているものであり、企画書が上手に作れるということは、ある意味伝え方のプロとも言えると思います。

ステップ2)思考の整理をマスターする


次に、企画書づくりにおける「思考」について書いていきます。
企画書にはさまざまな種類がありますが、提案する内容によっては「思い描くイメージ像を平面の紙に落とさなければならない」というのが、企画を作るうえで生じる大きなギャップだと思います。

言葉だけでは少しイメージをするのが難しいので ” 既にあるWEBページの再構築 “ で例えてみましょう。
この場合、「なぜこのWEBサイトが作られていて、どのようにWEBサイトが機能しているのか」を理解するところから始める必要があります。

WEBサイトの一つの画面を空間的に捉えたときに、いくつものレイヤーが重なっている状態になります。
そんな多数あるレイヤーを “ 1枚の紙でプロットしてみる “ のです。
仮に6つのページがあるならば、下記図のように1枚の紙を6分割してそれぞれのページの詳細を書き込んでいきます。

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普段はWEBサイトを並列に並べて眺めることはないと思いますが、改めて目的別で整理し、「欠けているものは何か」「どこを改善しないといけないのか」「このページは本当に必要か」と、整理していくのです。
企画書づくりにおいても同じ作業を行うことで、頭の中を整理することが出来ます。
これが、中屋が企画書を作る際に行う「思考の整理」です。

中屋の愛読書はこちら▶思考の整理学

ステップ3)アイデアの種を探す

ここまで「企画書を作る目的」と「思考の整理」を書いてきましたが、最後に企画の根底となる「アイデアの創出」に関する “ dot流 “ をご紹介したいと思います。

ビジネスにおいて0→1(ゼロイチ)という言葉がよく使われると思います。
しかし、そもそも「既存のものの組み合わせでしか新しいものは生まれないはず」なのです。

意外とこの概念を忘れて新しいことを作り出そうと思ってしまう事がありますが、実際は「A(既存のもの)× B(既存のもの)= X(新しいもの)」をすることで新しい視点で ” 捉えられる ” というだけのことです。
私たちが「新しい」と感じているものは、既にあったコトやモノが派生したものであり、組み合わせによって見え方が大きく変わるのが実態ということです。

ではその「X」を見つけるために必要なのは、とにかく“ 観察 “ することです。探せば世の中にはいくらでも例がありますね。
さも、0→1(ゼロイチ)かのように新しい価値と感じている人たちが見ているものと、企画者側にはギャップが存在します。
そのギャップがあればあるほど人は新鮮に感じるものであり、組み合わせが多ければ多いほど真似をするのが難しいものとなります。

要するに、自分が考えていることは一人の人間が考えている “ ちっぽけなアイデア “ であることを理解しましょう。
そして、自分がやってきたことと世にある情報の中で新しい組み合わせを見つけて、それを証明するためのツールとして「企画書」を用いるのです。

少し脱線しますが、音楽を愛する中屋はこう例えます。

「音楽の歴史を辿ると、ブルースからジャズが生まれて、後にそれらが融合されたR&B(リズム&ブルース)やロックン・ロールが生まれる。それによってより多くの人々が音楽を楽しむようになった背景があると思う。
そして更に若者を中心に新しい音楽が模索され、現在では多様な音楽のジャンルが楽しまれている。違う視点の人が違う感覚のものを求めることで “ 新しい音楽 “ になる。歴史を紐解いていくと、古いものの組み合わせで新しい解釈や体験を生み出すことはどの時代も一緒なんだと思う」

これには、「なるほど~」と言わずにはいられませんでした。

dot button companyの「企画書」はこうして生まれる


中屋がよく話すのが、「ビジネスの基本は逆算。” こんな世界が作れたらいいな “ という理想に対して、必要なものを抽出して現在地を出していく。そうして具体的なディティールを想像し、それらを具現化させていくことで理想を実現にしていくのがdot button companyの仕事。
ゴールに向かって動いていく時間の中で “ どのような手順を踏まないとたどり着けないのか “ が見えているか見えていないかで企画書は決まる」と中屋は話します。

結局は冒頭の通り、「相手の頭の中にこちらの理想像を具体的にイメージさせることが出来れば成立してしまう」ということなんだなと改めて納得出来ますね。

いかがでしょうか?

・企画書を作る目的をしっかり理解する
・思考の整理を行う
・アイデアの創出方法を変える

この3つを押さえることさえ出来れば、「dot流企画書」はほぼ理解出来たようなものです。
この記事を読んでいただけた方は、ぜひ今ご自身が作らねばならない企画書に当てはめて早速企画書を作ってみていただけると嬉しいです。

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