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断食 ザ・ファイナルと、断食から学んだこと

気づけばもう出所日になりました。今日も朝から瞑想、ヨガのフルコース。雑念がやはり多い。でも、雑念が無い状態がどんな感じか、を少し掴めただけでもめっけもの。

その後、来宮神社へお参りに連れて行って頂きました。ここ… 好き。見上げても梢の先がうまく見えないくらいに背が高い御神木が何本もありました。手を触れると、暖かい。山伏の祈りを大沢さんに率いていただいてから帰宅します。

そして最後の朝食。これで完全に普通食です。アジの干物が美味しかった...。ピーマンとおじゃこのさっと煮のお出汁味もじゅわっと広がる。玄米ご飯は食べきれませんでした。もったいないので、電車のお供にお持ち帰り。

帰宅第一便は朝10時。そこからは一人減り、二人減り、していく一方で、最後便を選んだわたしは大分寂しい。1週間前はお互い全く知らない者同士だったのに、今はみんながとても好き。またどこかで会えるかな。会えるよね。会えるといいな。これもきっとご縁なのだから。

後ろ髪引かれる思いで、特急踊り子号に乗り、2時間ちょっとであっという間にシャバへと戻って参りました。

今回の断食を通じての一番の驚きは、意識的に「噛む」ことでいかに5感のすべてが明瞭になるか、です。味覚も開くし、嗅覚もとんがる。そして何度も書きましたが、視角がぱっきりするのです。色が鮮やかになる。

また、「身体」が出す空腹サインと「脳みそ」が出す空腹サインとは似て非なるものであることもしみじみ実感しました。

脳みそって、ジャイアンみたい。自分が一番だと思っている威張り腐ったガキ大将で、身体が下僕だと勘違いしている。身体は別に欲していないのに、「腹が減っただろう?だって13時にもなっちまったんだから」みたいに指令を送る。それでわたしは勘違いをしてしまい、胃にものを送り込む。欲しくない胃も腸も、たまったものではないわいな。そりゃ、調子狂うわ。ごめんね、わたしの身体さん。

これは、食にとどまらないのです。「あともう少し、これだけのお仕事、出来るよね?うん、出来るできる!君たちはまだまだやれるよ!ダイジョーブ!」と脳みそに指令を送らせていたのは、わたしです。限界を知らせるサインを、身体はきっと今までにも出していたはずなのに、聞こえない振りをしていたのも、わたしです。

頑張らないと、周りに認めてもらえない、と脳みそが焦っていたのでしょう。最近集中力が落ちたのも、不眠になったのも、便秘がひどいのも、脳が限界を超えていたから。ずっと働きづめで、スタンバイ状態が続いていて、副交感神経のスイッチの入れ方を忘れてしまったようなのです。

今年はもう半分も残っていませんが、繁忙期であるからこそ、もう少し緩やかにやっていこうと思います。せめて、1日少しの時間だけでも、自分の身体のためだけに費やす時間を増やしていこう。

木曜日に開催された「生活習慣改善講座」で大沢さんがこんなことをおっしゃっていました。

2020年には世界の死亡につながる疾患#2は鬱病で、2030年には第1位になるそうです。調べたら、生活総研のサイトにも載っていました。

ということは、やれコレステロール値だの、高血圧だのの健康診断の数値とは全然関係ないところで、「健やかな生活」が定義されることになるのです。

「病気も、それを示唆するいろんな数字も、生きている状態の一部」だと捉えれば、毎日の生活が豊かで笑いに溢れていさえすれば、それが「健やかな生活」になる。

食べることを一旦お休みして、食べることを考える。食べて生命を維持することを食べない期間に考える。生きることは、明日を夢見ること。その希望を内側に見いだすこと。その一環に食はある、ということ。

出所日の朝ヨガで、慈悲のヨガの言葉を教わりました。

「わたしが健やかでありますように。わたしの悩み苦しみが無くなりますように。わたしが幸せでありますように。

わたしの親しい人々が健やかでありますように。わたしの親しい人々の悩み苦しみが無くなりますように。わたしの親しい人々が幸せでありますように。

生きとし生けるものが健やかでありますように。生きとし生けるものの悩み苦しみが無くなりますように。生きとし生けるものが幸せでありますように」

今調べたら、ネットでは始めの「健やか」が「幸せ」となっていたけど、「健やか」って大沢さんは唱えておられたと記憶しています。

「わたし」の部分で、ちょっとウルっときました。わたしがまず、健やかで、幸せになる。そこから周りに伝播していく。何度も言われていたことが、やっと腑に落ちた気がしました。

断食明けの今日は、新月。新たなサイクルの始まりです。わたしは、わたしを慈しむ。わたしはわたしを信じてる。わたしは周りを慈しむ。わたしは周りを信じてる。

これにて、断食レポ、終了です。お読み頂いた皆様、ありがとうございましたっ!しんどかった1日は、皆様にパワーを頂きました!

そして何よりも、大沢さん、スタッフの皆様、限りない優しさとやすらぎをありがとうございました。また参ります。

ちなみに... 出所後自宅で最初に口に入れたのは、こちら。

帰り際にもたせて頂いたお砂糖を使っていないケーキ。丁寧に珈琲を淹れて、頂きました。珈琲のカフェインの強さに、脳みそがぐわん。入院していた時はあんなに飲みたかった珈琲も、今回はあまり飲みたくなかったのも印象的でした。お茶の種類が沢山あったからかなあ。

おしまい。

言葉は言霊!あなたのサポートのおかげで、明日もコトバを紡いでいけます!明日も良い日に。どうぞよしなに。