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鎌倉投信 「いい会社訪問オンライン」:株式会社ユーグレナ

地球上の全ミドリムシを代表して御礼申し上げます

社長のこんなお茶目なご挨拶で開幕した今回の鎌倉投信さん主宰の「いい会社訪問」オンラインイベント。

今回オンライン訪問する会社は株式会社ユーグレナ。スピーカーは、出雲社長と、CFO(Chief Future Officer、最高未来責任者)の川崎レナさん。

前回はこちら。

ユーグレナ自体は聞いたことのある人も多いだろうが、食品以外での、ミドリムシ利用の将来性に初めて触れることができた。

出雲社長の原点は、「バングラデッシュの人々の栄養失調の解消」だが、そこから「人と地球を健康に」のビジョンの下、循環型社会を目指した取り組みを他にも多く手掛けておられる。その中の1つがバイオ燃料であり、既に商品化されている。

使用済み食用油ユーグレナを混ぜて作ったバイオジェット燃料「サステオ」を燃料としたジェットが、今年の6月に鹿児島-羽田間のフライトに成功したそうだ。

サステオを燃料として飛ぶ機体が出したCO2をミドリムシが吸い、バイオマス化する。それを材料に、次のバイオ製品が生産される。これをぐるぐる回していけば、ネットゼロとなる、という仕組み。

まだ価格が高すぎるが、それを4年後には経済的に妥当な価格まで落とすそうだ。

これが実現すれば、サステナブル社会への大きな一歩になるだろう。ちなみにこの燃料はすでにバス等のディーゼル車の燃料としても使用されている。

今ある自動車のガソリンの代わりになれば、EVを買わなくても個々人がサステナブル社会への貢献ができるようになる。まだ走れる車を売ってまでEVを買ってエコな生活を目指すのはハードルが高い。でも、すでに持っている車の燃料を変えるだけなら、ハードルはぐんと低くなる。

笑顔でただいまと家に帰れるように

その燃料を作っている同社工場のモットーだ。温みや志を感じる。従業員を血の通った人間として扱っている。

社長のプレゼン後、登場したCFO(Chief Future Officer 最高未来責任者)のプレゼンにも度肝を抜かれた。

川崎レナさん。15歳。

いわゆるZ世代の彼女が語る未来を聞いていて、ああ、日本にもグレタちゃんはいるじゃないか、と胸が熱くなった。

やる気だけだと思います

経済性と持続可能性の両立の難しさについての質問に、彼女はこう答えていた。そう、やるかやらないか。そこで多くの大人は立ち止まってしまう。そして現状維持を選んでしまう。

不安だから。怖いから。失敗を恐れるから。

会社が苦手でした。

様々な企業がインターン生を募るけれど、実際に参加してみると、インターン生にはインターン生用の業務が、会社の本業とは別に切り取られてプログラム化されている。自分たちの行動にあまり意味を見出せない。

会社では、「サステナブル」「インターン」という言葉の組み合わせが形骸化してしまっていることに失望していたという。

だがユーグレナのCFOは、会社の中で上から3番目の役職だ。だから、社長を始め、会社全体が彼女たちの声に耳を傾ける。

そういう会社が増えれば、Z世代もそういった企業を支持するようになる、と語っていた。日本のZ世代だって、冷めているわけでは決してない、と。

動画を多用したり、クイズを出したりと、聞いている側を飽きさせない工夫も多々あり、2時間があっという間に過ぎていった。

飛び恥という言葉があるそうだ。

元はFlygskamという言葉で、近距離を地球に優しくない飛行機移動をすることを揶揄する表現だ。

それが「当たり前」の概念として社会に根付けば、一人ひとりの行動で何かを変えることができる。

私にも貢献できる。

様々な後押しをして頂いた。

行動変容は、他の誰かがやることではない。

「我」がやることだ。

鎌倉投信さん、ユーグレナの皆さん、ありがとうございました。

明日も良い日に。





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