見出し画像

日英地域連携【1】ー最初のひらめき💡

今から9年ほど前、当時お世話になっていた(今でも大変お世話になっています!)近畿経済産業局、大阪商工会議所、英テムズバレー商工会議所の方々に「日英間での地域連携」をご提案しました。

日本と海外の「姉妹都市提携」は耳にしたことがあっても、両国の特定地域同士による「地域連携」はあまりなじみがない方も多いかもしれません。

「地域連携」は、国を超えて地域同士を繋ぎ、産官学がお互いを知りビジネス機会をを創出することを目的とするもので、私がこれまで関わってきたのは、イギリス側はテムズバレー地域(ロンドンの西に広がるバッキンガムシャー、バークシャー、オックスフォードシャーを中心とする地域)、日本は関西地域の間での地域連携です。

2013年に双方の担当者ををお繋ぎして以来、それぞれの地域に関する情報発信、トレードミッション(経済使節団)の相互訪問などを通して相互理解が深まり、具体的なビジネス機会も生まれるようになりました。

そして、2025年の大阪万博も一つの契機としながら、この日英地域連携を生かし日英両国間の絆を深め、より多くのビジネス機会を創出しようという気運が、いま高まっています。  

最近あらためて「なぜ地域連携を始めたの?」と聞かれることも多いので、ここで書いてみたいと思います。今回はその第一回目です。

お互いを知らないこと

私は大学卒業以来ずっと国際ビジネスに関わってきました。日本とアジア、日本と米国。。。そして大企業からスタートアップなど様々なビジネスと関わる中で、気がついたことがあります。
「国際ビジネスの一番大きな障壁はお互いの存在を知らないこと」
言語や文化の違いがあっても、お互いの存在を知ることで道が開けてくるものなのだ、というのが私にとっての大きな学びでした。

何かが足りない

2010年に起業して以来、日英、日欧企業をお互いにご紹介し、新しいビジネスをご一緒に創るという仕事を続けていました。かつては存在すら知らなかった企業さん同士が「こんな企業さんがあったんですか?!」「これは面白い!」「是非一緒にやりましょう!」と目を輝かせる瞬間は、私たちにとって本当にかけがえのない大切な宝物。そんなお客様たちとご一緒に事業開拓を進められるのは最高の喜びでした。(今でも全く変わりません!)

でも2年ほど経った頃、「何かが足りない」という気持ちが湧き上がってきました。
日英の政府機関は、それぞれの魅力発信を活発に行っていました。それでも企業や大学と話すと、「自分たちにとって具体的にどんな可能性があるのかわからない。きっかけが掴めない。」という声が多くあがりました。
お互いを直接知る機会があまりなかったのです。

アイディアはひらめいた💡けれど。。。

何か私にできることはないだろうか。。。さんざん考えた挙げ句出てきた解は「産官学多くの組織や企業が参加し、お互いを直接知ることができるプラットフォームが必要」ということでした。
でも一体どうやったらそんなものが作れるの?どこから手をつければいいの?そもそも私が何かしようなんておこがましいのでは?と、悩む日々が続きました。

ーーー日英地域連携【2】に続きます。ーーー


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?