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SNSマーケで投稿し続けられる動画コンテンツのつくり方

先月の話になりますが、宣伝会議社が開催した AdverTimes Days 2019(秋)(アドタイ・デイズ)で、SNSマーケティングにおける動画活用をテーマにセミナーを行ったので、その要旨をまとめました。
ゲストにWILLER株式会社のeコマース Dept. マネージャー福島絵里子さんをお招きして、対談形式で提供したのですが、200名を越える方に来場いただき、感謝感激です。

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TwitterやFacebookをひらくと数本に1本は動画が流れてくる昨今、全体的な動画コンテンツの数は増えているものの、ある企業が一社で動画制作本数を増やしているわけではありません。というのも動画コンテンツの開発(企画・制作)コストはテキストや画像コンテンツに比べて時間もお金もかかるからです。

読者のみなさんが企業のTwitterアカウントの中の人だとして、なにかしらのツイートをしようとしたとき、テキストで何かツイートするのと動画をツイートするのとでは、何をツイートするのかを考える企画コストも、頭の中の形のないものを形のあるものとして制作(テキストであれば入力、動画であれば撮影・編集)するコストは雲泥の差があります。

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何が言いたいかというと、SNSのような定期的・継続的にコンテンツを投稿して、フォロワーに話題を提供したり、コミュニケーションを取ったりする場で、動画コンテンツを制作して投稿し続けるのはとてもハードルが高いということです。

動画。
このかくも扱いづらい、限られたスキルを持つものにしか制作が許されず、それがいつしか編集や照明、演出と言った「映像技術」が突出して評価される軸となってしまった表現形式。それを自らの手に入れたい人にどうにかして届けようとツールと考え方をワークショップやセミナーで提供してきましたが、WILLERさんの事例は一つの集大成な気がします。

WILLERさんがTwitterに投稿している動画コンテンツのうち、最もフォロワーに喜ばれ、再生され、リツイートされたり「いいね」されているのが、「わかりにくいバス停への行き方動画」シリーズです。

高速バスや観光バスのバス停は、電車の駅からすこし離れた場所にあり、そこまでの道のりがわかちにくい所が多いそうです。そのためコールセンターなどに問合せが多く寄せられていたため、こうしたお客様の困りごとを解決する、役立つ動画を提供すれば喜ばれるのでは?という考えから制作を始められたそうです。

最初に動画を投稿したところ、トータルの再生回数が10,000回を超え、通常のテキストコンテンツに比べてリツイートの数やコメントの数が多かったことから、全国各地のわかりにくいバス停への行き方を動画にしていきました。

個人的に感動したのは、フォロワーから寄せられた「夜バージョンの行き方を知りたい」という声に応えて制作されたこちらの動画です。

企業アカウントが、自分の要望に応えてコンテンツをつくってくれたら、めっちゃ嬉しくないでしょうか?

動画紹介はこのくらいにして、ここで主張したいのは、この「わかりにくいバス停への行き方動画」は、一度「型」ができたので、企画を考えるコストがほぼゼロだということです。コンテンツの開発コスト図を再掲します。

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この企画コストがゼロになることはとてもインパクトがあります。一度ヒットすれば、「次はどこにする」を決めるだけでいいからです。
また制作コストに関しても、わかりにくいバス停への行き方動画のように、構成・カット数・尺(秒数)を型化してしまえば、撮影するときのポイントが明確になるため、映像制作の玄人でなくても、今日アルバイトで入社してきた人でも撮影することができます。これによって制作コストも大きく下げることができます。この一つヒットする企画ができあがれば後はシリーズ化できるこのコンテンツの在り方は、テレビのミニ番組から大いにヒントを得ることができます。(これは別のnoteで詳しく書く)

企業が動画を活用しようとすると必ず問題になるのが「品質(クオリティ)」です。でも、このクオリティって何なんでしょうか?

クリアな音声?被写体をきれいに映す照明?音源を選ぶセンス?見映えよくする編集技術?かつてのテレビCM全盛の時代はそれが評価指標だったかも知れませんが、もはやそれは効果を保証する絶対的な指標にはなりません。(※詳しくは下記の記事をご覧ください)

このように鉄板のミニ番組的動画シリーズ企画を手に入れた企業は、まったく新しい可能性を手にすることができます。
ファンがついている動画コンテンツがあれば、そこに動画コンテンツと親和性のある他社の広告を掲載するということもできます。その是非は企業によって異なりますが、これについは下記の記事で詳しく説明しているため、よろしければご覧ください。

この動画制作を支えているのが、動画制作システム「1Roll(ワンロール)」なんですが、よろしければリンク先のホームページをご覧ください。
あと、イベントレポート動画も貼っておきます。


明日、動画を活用せよと言われた時に役立つフレームワーク、切れば血の出る事例、ビジネスアイデアを紹介していきます。zoomを使ったオンライン個別相談にも対応していますので、お気軽にメッセージください。 https://www.1roll.jp/demo/