忘備録 よく分かる!ド素人のミニベロタイヤ交換。
もうゴールデンウィークか?と言いたくなる程に異例とも言える暖冬で、予想より遥かに早く自転車を出す事が出来ました。
私とサイクリングとの出会いは下記記事を読んでいただければ幸いです。
さて、昨年は晩秋まで人間を殺しにかかっていると思えるほど気温が高い日が続き“こんな天気にサイクリングなんかやったら死んでしまうわ”と、片手で数えられる程にしか自転車に乗れませんでした。
それが原因か、日頃の不摂生が原因かはさておき、今年のサイクリングデビュー戦は1時間ほど近所をグルリと回って来ただけで、クラクラになってしまいました。
今年はしっかり運動するぞ!(天候次第)と思いながら自転車を畳んでいると、ある事に気がついたのです。
自転車(ミニベロ)のタイヤがヒビ割れてボロボロじゃ無いですかと。
幸い私のミニベロはタイヤの内側にゴムのチューブが入っている“チューブタイヤ”というタイプなので、その中から空気が漏れているという訳では無いものの、サイクリング中にタイヤが壊れてパンクしてしまうには時間の問題なので、交換をしなくてはなりません。
しかし、自転車のタイヤ交換はいくらするのだろうか?インターネットで調べると工賃で1輪4,000円前後、タイヤ代は別なので、15,000円でお釣りが来るくらいの出費にはなりそうです。
給料日まで1週間なので、地方中小企業勤務の私には手痛い出費です。
いや、ちょっと待てよ私は考えました。大昔にママチャリのタイヤを自力で変えた事がありますよ私。ママチャリに比べたら私のミニベロのタイヤは半分のサイズだし、案外簡単に終わるのでは無いかと。
甘すぎる見通しで、ネットショッピングでタイヤサイズを入力し、1番上に出てきたタイヤを注文した次第です。
特にワクワクもしてなかったものの、タイヤは2日間で届きました。2024年問題が本格化する前で良かったな、などと思いながら週末を迎えました。
いよいよ“自転車ど素人のミニベロタイヤ交換本編”です。ここから先は下記の注意事項を読んでから進んで頂ければ幸いです。
結論から言うと無事に組めましたが、明らかに自転車に詳しい方が見れば『アレが足りない』『なんでそうなる』『何やってんだお前ェ‼︎』という部分があります。“はじめてのおつかい”を見る時の気分で読んでください。
逆に言えば、ここまでドド素人でも一人でミニベロのタイヤ交換が出来たので、『自分自転車素人だからお店に頼もうか迷っている』と言う方の背中を押せる素材になって頂ければ幸いです。
いよいよ
ド素人のミニベロタイヤ交換
スタートです。
〜タイヤ取り外し編〜
パートナーより『汚れるから外でやってね』と、先に釘を刺されてしまったので、国道沿いの賃貸の駐車場にキャンプチェアを置いて、通行人から好奇の眼差しを向けられながら作業をします。
大昔にママチャリのタイヤ交換をした時の記憶を頼りに準備した工具と写真は下記の写真の通りです。
まずは、ブレーキワイヤーを緩めます。バインダーみたいな金具で留まっているので外しましょう。次はワイヤーを止めている六角を緩めます。
次にフロントのクイックリリースを回して……………
簡単にフロントのタイヤ付きホイールが外れました。そうしたら、タイヤの空気を入れる所を下のナットも一緒に緩めてチューブ内のエアーを空にします。そうした方が、タイヤが外れやすいです。というかそうしないと外れません。
チューブ内のエアーを出し切って、タイヤを一周揉むとタイヤがホイールから外れます。もう交換するタイヤに用は無いので、チューブを傷付けないように繊細に、そして大胆にホイールから引き抜きます。タイヤの肩をつまむように持ち上げると1部分がホイールから外れるので、そこを引っ張ると簡単に外れます。
外れました。次は後輪です。
後輪もフロントと同様にブレーキを緩めて、クイックリリースを外します。が、フロントと違い、リヤ側はギヤがあるのでチェーンも外さないとなりません。どのようにチェーン等が付いていたかを写真に残しておいた方が良いです。
タイヤの取り外し自体はフロント側と同様です。くれぐれも重ねて言いますが、捨てるタイヤなので力ずくで外しても良いですが、チューブを傷付けないように気をつけてください。タイヤレバーでキッカケ作りをすればあっという間にホイールから外れると思います。
いよいよ
ド素人のミニベロタイヤ交換
〜タイヤ組み付け編〜
さてさて、いよいよタイヤ組み付けです。まずは、チューブを組みやすくする為に、ほんの少しだけ空気を入れましょう。イメージとすれば、乳幼児の握力でもチューブが潰れる位のエア量で良いです。
そうしましたら先に、タイヤをホイールに組みましょう。まずは半分だけ組み込みます。ホイール1ヶ所にタイヤを乗り越えさせるようにして、片方のタイヤの肩を入れます。
次はチューブを組み込みます。先にエアーバルブをホイールの穴に挿入します。そこから半分だけ出ているタイヤの内側にチューブを入れ込みます。何回も書きますが、チューブは破けたり穴が空いたりし易いので、無理矢理詰め込まないようにしましょう。
いよいよ残ったタイヤの肩をホイールに嵌め込みます。ここからが最大の山場と言っても過言ではありません。
まずは、“エアバルブの位置”と“エアバルブと正反対位置”以外の適当な場所から、残りのタイヤの肩をホイールの内側へ入れます。何故、その位置を除いてかと言いますと、エアバルブの位置はチューブが硬いので、そもそも入れ辛いですし、エアバルブと正反対の位置は最後にした方が個人的に入れやすかったからです。最初に入れる部分はなかなか入らないと思いますが、入り込んでしまえば、逆に外れにくかったです。
そうしたら、タイヤレバーを使いましょう。ホイールとタイヤの間にタイヤレバーを差し込みます。そのままホイールとタイヤの間を沿わせる(?)にして、組み込みます。恐らく半周までは、簡単に入ると思います。
半周近くになると、タイヤとタイヤレバーの間にチューブが噛んでしまうと思うので、そこでタイヤレバーを抜きます。半周以降先までタイヤレバーでやろうとしてしまうと、チューブを傷付けてしまうので、絶対にやめましょう。
半周組み込みましたら、いよいよ指と握力頼みになります。親指のお腹や付け根でタイヤを押し上げるようにして、ホイールの内側に組み込みます。
組んでいる方の逆側が簡単に抜けてしまうので、そちら側を手で押さえながら押し上げて入れましょう。残り15cmくらいまではなんとか組み込めると思います。
残り15cm以降は、固くて入らないハズです。
入らなくなったら、一周タイヤの両側を指で押し込んでから、再度同じように、一方を押さえながらタイヤを押し上げて組んでいくと、数㎜から1cmくらいは入っていくと思います。
一進一退、3歩進んで2歩下がるの攻防をタイヤと繰り返して、残り5cmくらいまで来ると、後は押し上げた拍子にスルッと入っていくと思います。
そして、このタイヤを入れる工程の写真を撮っていませんでした。大変申し訳ございません。
タイヤがホイールに組めたら、早速エアーを入れたくなりますが一旦落ち着きましょう。しっかりと組まれているように見えても、実はタイヤとホイールの間にチューブが噛み込んでいたりする可能性があるので、一周タイヤを捲るようにして、ホイールの内側が見えるか確認しましょう。
ここでチューブが噛み込んだ状態でエアーを注入してしまうと、穴が空いてパンクの原因になります。
ようやくエアーを入れます。ここでも私は発見がありました。
同じタイヤサイズなんですが、規定のエアー圧が全く違います。乗用車やオートバイのタイヤでは余程特殊な例を除けば考えられません。これは思わぬ気付きになりました。
今までは4.0barエアーを入れていましたが、今回は7.0bar充填しました。
そうしたら、タイヤの付いたホイールを自転車のフレームに組んで、ブレーキワイヤー等も組み直していよいよ試乗です。
ちなみにミニベロのタイヤ交換は初めてでしたが、前輪と後輪を合わせて1時間と少しで交換が出来ました。
いよいよド素人のミニベロタイヤ交換
〜試乗編〜
さて、タイヤ交換を終えてミニベロを走らせます。
ペダルが軽い!!速い!!!
エアー圧が今までの倍近く充填されるようになったからか、漕ぎ出しから巡航までペダルが軽くて楽しくて楽しくて仕方がありませんでした。
ちょっとその辺をグルッと回って帰ってくるつもりが、気がつけば2時間のサイクリングとなりました。
残念ながらメーターや、サイクルコンピューターは持っていないのでどれくらい速くなったかの具体的な数値は出せませんが、体感的には1.5倍はペースが上がったと思います。
しかし、デメリットもありました。
タイヤが今までの1.5倍のエアー圧になったので、道路の凹凸が思いっきりお尻や腰に来ます。なるべく舗装の綺麗な道路を選ぶか、サドルを変更しないと衝撃が本当に辛かったです。
メリット、デメリットありましたが1時間程の作業で、これほどまでに巡航ペースが変わるほどにペダルの踏み応えが軽くなるのでれば、費用対効果は相当大きいものに思えます。
皆さんも是非、本格的な春が来る前にお使いの自転車のタイヤ交換いかがでしょうか?
余談ですが、後日改めて自転車のタイヤ交換について調べました。すると、一般的に自転車のタイヤ交換は
タイヤ
チューブ
ホイールの内側の保護テープ(リムテープ)
を合わせて替えるのがベターなようです。
この記事を最後まで読んだ方は、3点セットで交換するようにしましょう。
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