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【開催ダイジェスト】DAY4 興味のタネの表現術

9月9日土曜日の9:00から『土曜日の学び舎~わたしたちのウェルビーイングプログラム~』のDAY4「興味のタネの表現術~お仕事現場にも応用できるインタビュー&ライティング~」を開催しました。

DAY4は、表現者・ライターの泖さんに講師をお願いしました。
泖さんのリアルな言葉による講義を通し、実践的なテクニックだけでなく、人生のさまざまな場面においても必要となる「心構え」を学ぶ時間となりました。

泖さんに、開催後の所感をうかがいました。

【DAY2を終えて】

わたしは、頭で思ったことを瞬発的に「生の言葉」として変換する能力がいちじるしく低い人間です。いわゆる、かなりの話下手です。講座の間は、話下手の欠点を埋めようとライティングに頼りまくったツケがまわってきたな、と痛感しきりでした。そんなわたしのお話を、みなさんが一生懸命に耳を傾けてくれながら見守ってくださったので、すごく話しやすかったのを覚えています。講師の立場でありながら、受講者や運営のみなさんがつくりだす「やさしさ」に甘えてしまったのです。ほんとうに居心地がよくって、ヘラヘラしたり、デレデレしたり、口の悪さが露呈したりしました。すみません。

表現者&ライターとしてまだまだ半人前にも至らないわたしですが、自分の信念やセンスを届けることでみなさんが感じている不安や怖さを少しでも打ち消すことができたら本望です。新しいことに果敢に挑戦するみなさんを、すごく応援しています。わたしも力一杯がんばります。

改めまして。
受講者のみなさま、運営のみなさま、大変お世話になりました。
BIG LOVE!

【インタビュー&ライティングの心構え】

取材や執筆に取りかかる前に、他人の言葉を預かる意識と緊張感をもってください。他人の言葉は、自分の言葉ではありません。どんな言葉であっても、軽く扱わないように心がけるのが大切です。 そして、身なりを整えてください。高いお洋服やアクセサリーを買って着飾る必要はありません。たとえばいつものTシャツにアイロンをしっかりかけるだけでも、相手に礼を尽くすことにつながります。第一印象で相手が「この人にならくだらない話も、深い話もできるかも」と思ってくれたら成功です。そのうえで、相手の話にじっくり耳を傾けるスタンスをみせましょう。どんと構えて、心を落ち着かせればOK!(わたしは自分の心を落ち着かせるためにもお気に入りの香水をまとっています)

【すべては事前準備】

質のいいインタビュー記事は、準備が徹底されたうえで完成しているものです。もちろん執筆のスキルも大切ですが、準備をしっかりせずインタビュイーの想いのかけらを見落としてしまっては本末転倒。徹底した事前準備があるからこそ、貴重なエピソードを引き出せたり、さらに深い想いを世に届けたりできます。事前準備は、執筆よりも時間をかけるつもりで行ってください。事前準備ができていれば無敵です。

【文章力とは?】

文章を書くにあたっては、やはり技術もすごく大切です。しかしインタビュイーへの想いの強さ、さらに執筆者の信念や情熱を感じられない記事は、いくら文章がうまくても読者の心を動かすことはできません。ただ技術をみせたいだけの文章は、人の心に何も残しません。また、自己満足の表現にこだわりすぎるあまり、事実を盛ってしまってはインタビュイーの想いを踏みにじることになります。そもそも執筆スキルは、人に指導されたからといって一日や二日で身につけられるものじゃない。自分で学び、失敗して、落ち込んで、それでも食い下がって書き続ける、という経験を辛抱強く繰り返し積んでいくしかないのです。ただ、常に強い情熱や信念を大切に携えておけば、十分な執筆スキルがなくても、ありのままの事実をわかりやすく伝えるだけで「いい記事」にはなります。書くことのスキルだけにとらわれず、インタビュイーへの想い&自分の信念や情熱も大切にしてください。

【泖が表現を行ううえで大切にしていること】

直感を信じて鉄は熱いうちに打つ。表現の軸からブレないように「なぜ自分がこれをやらなきゃいけないのか」「何を残すのか」「何から、何を守るのか」を問い続ける。社会や政治の動きを追う。あえて「言葉にしない方法」も考える。なるべくたくさんの情報やムダに触れて「学び」を積む。悩み/怒り/悲しみ/迷い/不安/嫉妬/後悔/言葉にできない胸の詰まりなどのネガティヴな感情や思考も大切にして、原因を問い続ける。未来と他人を恐れない。異端者上等。

他人から「お前には無理だ」「めんどくせえ」などなど、自分の人間性・信念・情熱・自信を否定されたとしても、心のなかで「うるせえ」と唱えておけば万事解決。リスペクトを感じられない言動は一切受け取らず、そのまま放っておきましょう。

あくまで、わたしの場合は、です。ご参考までに。

【ネガティヴでいいじゃない】

スーパーネガティヴなわたしは、何かあるたびにいろいろと複雑に考えすぎてしまい、落ち込んで悩んで内にこもってしまいがちです。でも「こうしちゃいられねぇ!」と、表現者である自分を奮い立たせてくれる5本柱があります。
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①反骨精神
②土壇場の度胸
③「伝えたい」「アウトプットしたい」という情熱
④「周りの人の期待に応えたい」「理想に追いつきたい」という気持ち
⑤三度の飯より「ものづくり」が好き
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以上、5つの支えがあればネガティヴな自分も受け入れられ、どんな理不尽があろうと、いくら大きな壁にぶちあたろうと、世界に絶望しようと、さらに逞しくなり、思考力も冴えてきます。

ネガティヴはぜんぜん悪いことではなくて、むしろ、自分の強みにしてしまうのが健全なんじゃないかなと。ネガティヴさんだけが見える景色や気づきが、きっとあるはず。だからこそ、さまざまな境遇に置かれている人にやさしく寄り添えるのだと思います。とはいえ、ずっとネガティヴでいるのはしんどいし、負のパワーが伝染して周りの人もゲンナリさせてしまうので、自分を逞しくさせる「支え」をつくっておくのがハッピーです。そうすれば、オリジナルの表現を全うしやすいかもしれません。こちらもご参考までに。

【参加者の声】


インタビューする前の準備に時間をかけることで、実際のインタビューでインタビュイーの方へのリスペクトが表現できたり、深掘りできることが泖さんのお話から伝わってきました。

実際にライターとして働いている方から聞くお話はリアル感があって、とても納得ができるし身につけたいと思えました。インタビューや文章を書く時の大切なポイントをたくさん学べてとても良かったです。

文章力の定義がガラッと変わりました。苦手意識を持たず、事前準備をする、相手への敬意があればこわいものはないということに気づくことができました。
インタビューのノウハウがメインの内容でしたが、日常の人とのコミュニケーションにも繋がる事が多く、インタビューだけでなく、人生のあらゆる場面にはめこむ事ができる内容でした。

泖さんの仕事への姿勢がとてもカッコ良かったです。 インタビューとライティングのことに限らずに、とっても大切なことを伝えていただいた気持ちです。 言葉の力を侮らずに、丁寧に向き合っていくこと、それを伝えていくこと、その難しさと面白さと喜びが伝わってきました。
私もネガティヴというか、よく考えすぎてしまうので、泖さんにとても共感しました。そしてこうやって乗り越えて、表現に繋げていけばいいのか!と発見でした。

泖さんの肩肘張らないトークが逆にリアリティがあり、とくに「うるせえ」という言葉が2回出てきたのにはつい笑ってしまいました。お仕事への覚悟を感じましたし、インタビュアーとしての責任感が、他者との信頼関係を構築し、よりよい仕事へとつながっていくのだなと感じました。
良い文章や読者に伝わる記事はノウハウも大切だが、根っこの部分にインタビュイーやメディアに対しての好き・尊敬・伝えたいという想いがあってこそ、熱量を感じる記事が書けるのだと感じました。

実際に自分がインタビューやライティングを行う機会がやってくるかはわかりませんが、人との関わりにおいて全てに応用できる内容でとても為になりました。仕事への向き合い方や、泖さん自身の自分への向き合い方、考え方どれもとてもステキでした。私自身もネガティブなので刺さるお話でした。少し前向きに、心が軽くなったような感覚があります。

インタビューする時の事前準備がこれだけしっかりと行っている事に驚きました。 インタビュー、ライティングの魅力から心構え→ポイントまで流れに沿っての説明が分かりやすかったです。取材するイメージが付きました。 文章力は、テクニックだと思っていましたが、【想い】が何よりも大事!
私は「ライティングとは何か?」からのスタートなので、泖さんオススメの練習方法を実践します。

従業員へのインタビュー記事の掲載を検討しているので、タイムリーなテーマでした。泖さんのインタビュイーへの愛やリスペクトする姿勢が素晴らしいと思いました。また、事前準備がとても大切だということもわかりました。インタビュイーから貴重な時間を頂いていることを意識し、インタビューする時には、きちんと事前準備を行うことにします。 前職の時に文章を書く時は正しい文法で書かないと何回も修正されていたので、文章を書くのが苦手になっていました。今回の講座を聞いて、文章を書くことは楽しいことと思えるようになりました。日記や自分の好きなことなど、いろいろ書いてみようと思います。


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