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両国リヴァイアサン

マンガというものは読む価値がないからこそ充実した娯楽たりうるという矛盾した一面があるものだと思います。しかし読む価値のあるマンガ、これをひとつ挙げろといわれたなら西野マルタの「両国リヴァイアサン」をおいてほかにありません。

両国と名のつくとおり相撲のお話です。リヴァイアサンは四股名。
2.5メートル300キロのバイオ超人力士「リヴァイア山」はいかにして悪魔に肉体を売り渡し、なぜ怪物となってなお人間の魂を求め続けるのか。そして真の強き男とは?親子の愛とは?横綱とは?

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いうなれば相撲文学SF劇画。驚異的な画力、独特の迫力あるタッチで人物の心の動きまで丁寧に描写しつくす怪作。すべてを失った暗闇に真剣勝負だけが光をさすヒューマンドラマ。心技体3部作がひとつ「体の書」それがこの両国リヴァイアサンです。

大変力のある若手漫画家でありながらあまりにも世間的知名度が低く、この単行本も残念ながら現在は電子書籍のみになっております。近年の名作「バチバチ」や「火ノ丸相撲」にもけっして引けをとらぬその重厚な相撲マンガの魅力を是非多くの皆様にご堪能いただきたい。

ごっつぁんス。

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