見出し画像

駆け出しデザイナーさんへ、「専門」で始めたほうが良いかもよ?と提案してみたい

わたしは元Webデザイナー。毎度のように書いてますが、Webデザイナーと名乗るには申し訳なくなるレベルで名だけの元Webデザイナー。
仕事なんて50件も受けずに終わったので「元」というのも許されないかも知れませんが。
一応勉強も一通りやってきたし受注した案件も無事納品してきたので「元ウェブデザイナー」と名乗るのだけは許してほしい。お願い。


そんな前置きはさておき、じゃあ今は何してるのかと言えば、主に印刷ものデザインを請け負って生計を立てています。
今でこそ、「印刷系なら何でも屋」になってますが、最初はそうじゃなかった。
最初から何でも屋になれればいろんな案件はいただけますが、デザイナーになって最初から何でも屋になるために活動してたら、きっと今はないんだろうなと思う部分があるので、今日はその辺をお話できればと思います。


仕事受注のチャンスの増やし方

デザイナーって職業の人が日本に何人いるのかなと思ってググってみました。
経済産業省の関連統計資料によると、164,741人だそう。数年前の古い情報なので、今はもっと増えているのかもしれません。
細かい話は置いといて、この16万人の人が、例にもれずクライアント獲得のために日々スキルを磨き、クライアントの取り合いをしている状況なわけですね。
でも分野を絞ったデザイナーをしていたら、数多く存在するデザイナーの競争相手を分野によっては劇的に減らすことができるかも知れないし、この分野専門なら、この人にしようかな、と選んでもらえる可能性もあがるかもしれない。

要は、仕事受注のチャンスが増えるわけです。

あなたならどうでしょう。デザインを依頼する側に立ったとき、その分野専門でデザインやってます!と言われたら、誰でもその分野専門のデザイナーに依頼しようかな、と思うはず。

もちろんいろいろできるのであればそれはそれで悪くはないし良いに決まってるし、手広くデザイン受注をすることが出来るかも知れない。
でもそうなると「第一歩としての受注」という点でみると、競争相手が多すぎるし、いつまでも受注し辛い状況を自ら作ってしまってる可能性があります。

今回の記事は、今まさに、「〇〇デザイナーです!」とだけ名乗っていて、過去のわたしのように仕事が思うように受注できていない駆け出しデザイナーに向けて、今日からは、「◯◯専門でやってるデザイナー」として活動してみるのはどうだろう、という提案をしてたいと思います。

「専門」でやってると起こり得るメリット

例えば、ネイルサロンのクライアントのデザイン案件を受注したとして、めちゃくちゃ感謝され、大絶賛で大喜びしてくれたとしたら。
美容院、つけまサロンなど、美容系同業者と会った時、ふとした流れであなたの話になるかもしれない。
デザインが上手くできないんだよねーなんていう話に、発展するかもしれない。

そう、その時点で意図せずともあなたのクライアントになる可能性が高い。
知り合いの紹介でそんな話が出たら、必要な時はその人に話聞いてみようかなとなるのが人間の常。
知り合いからめっちゃ良かったよ!なんて聞いたら、知らない人の中から誰にお願いするかを探すより、その人にしよう!って決めちゃうものだと思います。

デザイナーなら、誰もがポートフォリオがありますよね。
あなたを人伝いで聞いた人が、ポートフォリオを見て、そこにいろんな業種のデザインが多種多様あるよりも、美容業界に特化してデザインがいくつもあったとしたならば。

想像も容易ですがもうそれは、かなり高い確率で、見積もり相談までは発展できるのではないでしょうか。
あとは値段とかいろいろな問題はありますが、デザインってつくるだけが仕事ではないので。そこからは己の勝負となります。


デザイナーになること自体はそこまで難しくない

Webデザイナー然りDPTデザイナー然り、デザイナーになること自体はそこまで難しくはないと個人的には思ってます。
私がそうなので断言できますが、イラストが書けなくても全然問題ないし、洋服のセンスがなくても問題ありません。
デザイン力の向上に必要なのはセンスではなく、デザインの分析力だ思ってます。

デザインの専門学校を出てたらハクがつくかもしれないけれど、私はデザインを学校に行って学んだことはありません。でも、デザインの仕事は受注しているし、もしかしたらデザイン学校を出ている人よりもデザインで稼いでいるかもしれない。資格がないとできない仕事もありますが、デザイナーの仕事は資格が必須ではない。今はYouTubeとかSNSとか、デザインノウハウ的なことは無料でどれだけでも転がってるし。
となれば、デザイナーになること自体は、そこまでハードルが高いわけではないと思うわけです。私でもなれたし・・。もちろん、人並み以上には頑張ったけどね。


デザイナーになってからが本番

さて、一通り勉強もして人様に見てもらえるデザインができるようになったとして。
そこからどう受注につなげるか、というのがデザイナーの本当の課題ですよね。

私は運が良かったこともあり、今はリピーターに恵まれ、仕事の受注に困ることはなくなりました。
でも、「名前だけの一文無しWebデザイナー」になる前は、Webデザイナーになる!そのことだけに集中してて、先のこと(受注の難しさ)なんて全く考えることがなかった。
勉強は自分でも頑張ったかなと思いますが・・でもそれだけで仕事がもらえるなんてことはなかった。
だって相場5万のデザイン料があったとして、それをデザイナー歴30年のプロが3万円でやります!・・なんて謳ってたら、駆け出しデザイナーが勝てっこないじゃん笑

今思えば当たり前のことですが、、当時の私は、Webデザイナーになれば仕事が勝手に舞い込むだろう!と漠然と思っていたわけで。根拠もなく、本当にそう思ってた。信じれんでしょ?
そんなんだから、仕事なんて来るわけもありません笑

実際、「こんなはずじゃなかった」、「パートに戻ったほうがお金になる」
ほんとに日々そう思って暮らしてました。でもせっかく勉強したのに。。他に稼いでそうな人もいるのに。。という気持ちが捨てきれず、諦め切れずに現実と叶えたいことの両者で右往左往。過去のわたしは痛々しかったなまじで。


安定して案件を受注できるまでにすべきこと

さっきの話に戻しますが、駆け出し(最初)であればあるほど、専門性を持って「こんなデザインやってます!」と打ち出すほうが安定までの道のりは短くて済む。
専門性を出すといえば色んなジャンルがありますが、狭めすぎてもダメで、そこのバランスがなかなか難しいですよね。

例えば。「グラフィックデザイン」と検索したら、80,400,000件の検索結果が出てきます。
でももっと絞って、「ディプロマ デザイン」と検索したら、1,220,000件に減る。
検索上位に表示するなら、いわずもがな、ディプロマに絞ったほうが上位表示難易度はさがる。当然ですよね。

それと全く同じで、デザイナーです!といったって、数多いデザイナーがいるなかで、目立つこともなく、注目されることもない。気づいてさえもらえない可能性もある。それじゃいつまでたっても現状打破は難しいです。

まずは専門性を持ってデザイナーと名乗る。
小さい範囲で受注を増やすことで、徐々にデザインカテゴリーを増やす。

これが駆け出しデザイナーの正攻法な気がしてます。

私も今はWebデザイナーと名乗ることはしていません。
でも、Webデザイン作ってほしいんだけど、できる?なんて相談いただくことは稀にあります。Webデザイナーって一言も言ってないのに、です。
Webデザイナーって名乗ってたときより、多分今の稀な相談の数のほうが多いという皮肉な状況です。。

そんなものだから、まずはジャンルを絞ってデザインを発注してもらうこと。小さくても良い。数をこなすこと。

それが大事で、私がやってきた道。
仕事なくて困ってたら、是非試してみてほしいと思います。


今日も読んでくれてありがとう(きす)






この記事が参加している募集

スキしてみて

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?