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書評「HARD THINGS」経営の大変さが分かる、そんな本

こんにちは、サカモトです。

今回はこちらの本の紹介です。まるでジェットコースターのようで面白かった。

突然ですが、アンドリーセン・ホロウィッツというベンチャーキャピタルはご存知でしょうか。(ベンチャーキャピタルとは、スタートアップ企業に対して資金提供する会社のことです)

Facebook、Slack、Airbnb、Githubなど今や大企業となったベンチャー企業に資金提供し、世界最強のベンチャーキャピタルと言われています。ライフサイエンスや仮想通貨といった新しい分野の企業にも積極的に投資することで有名で、どの分野に投資をするかは多くの人に注目を浴びている企業となっています。


ちなみに、アンドリーセン・ホロウィッツは長らく企業ではなく、人の名前だと勘違いしてました。まあ、人の名前から取られているので、あながち間違っているともいえないのですがね。

マーク・アンドリーセンとベン・ホロウィッツが共同創業した会社です。そう二人の名前から会社の名前はつけられているわけです。

この本の作者は、そのうちのベン・ホロウィッツです。

マーク・アンドリーセンは90年代の学生時代にネットスケープ(懐かしい)というWebブラウザを発明し、天才起業家として有名な存在でした。

そのネットスケープ社に魅せられて、ベン・ホロウィッツが転職するところから話が始まります。

マーク・アンドリーセンはITの寵児としてもてはやされる中、会社は順調かと思いきや、入社して1年経たないうちに、大企業であるマイクロソフト社が無料でネットスケープより高性能なブラウザを出し、たちまち窮地に追い込まれます。

といったピンチの話がずっと続きます。調子いいなと思ったら、ITバブルが弾けたり、とにかく大変です。

大変な話は本人は大変なんでしょうが、第三者として読む分には最高に楽しい。しかも、経営者の経験はないわけですから、その経験を想像しながら読むわけですから余計に楽しかったです。

ちなみに、前半は会社経営の話ですが、中盤は経営の経験を踏まえてどのように経営をしたらいいのかの指南書となり、最後は冒頭で触れたベンチャーキャピタルを立ち上げる話になっています。

会社経営でさまざまな体験を、その経験を踏まえてベンチャーキャピタルを立ち上げたわけですから、世界最強になったのだなと感じました。


まとめると、前半部の次から次へと押し寄せる危機、中盤の経営の指南書的な内容、そして終盤の世界最強のベンチャーキャピタルを立ち上げる様子など、1冊で3度おいしい本になっています。

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