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本屋大賞2024の大賞を大胆にも予想してみる

こんにちは、サカモトです。

さて、毎週月曜日と木曜日の2回投稿しています。今回は木曜日の記事となります。

本屋大賞は、その年最も書店員が推したい本を選出する、まさに文学界の異種格闘技戦と言ってもいい賞レースで、幅広いジャンルから選ばれる作品群は、年々その多様性を増しており、今年はなんと児童書までが名を連ねることになりました。この追加は、予想をより一層難しいものにしています。はっきり言って、当たる気はしません。

毎年、何百という作品の中から選りすぐられた10冊がノミネートされるわけですが、これらはいずれも高いクオリティを誇ります。僕が過去に本屋大賞の大賞を予想し、それが的中したことはほぼありませんが、その過程自体が毎年楽しみの一つです。全然当たる気はしませんがね。

前回も少しお話ししたところですが、(前回の記事はこちら)特に注目すべきと思える作品は、「水車小屋のネネ」「星を編む」「黄色い家」といった、生きづらさを抱えた人々の物語を描いた作品です。

そして、今年の最大のサプライズと言えば、知念実希人さんの「放課後ミステリ倶楽部」でしょう。児童書でありながらノミネートされたこと、そして地方の出版社から出版されている点が、非常に注目に値します。有力な大賞候補でしょう。

これは個人的な話になりますが、特に心を動かされたのは「リカバリー・カバヒコ」です。この作品の主人公は、中学までは成績優秀だったものの、高校に進学してから成績が下がってしまうという、私自身の経験とも重なる部分があります。本当に。

それらを全部踏まえたとして、私の今年の大賞予想は

「成瀬は天下を取りにいく」

になります。主人公・成瀬の、周囲に流されない姿勢や、自分の信じる道を堂々と歩む清々しさが魅力的です。作者の宮島さんがデビュー作で10万部を超えるヒットを飛ばしたことも、この作品の話題性をさらに高めています。

もし私が書店員だったら、間違いなく「成瀬は天下を取りにいく」を推薦します。この物語が持つ独特の世界観、そして主人公の生き様は、多くの読者にとって新鮮な驚きとなるはずです。本屋大賞は、読者に新たな発見を提供する絶好の機会ですから。

結果がどう出るかはわかりませんが、本屋大賞2024は例年以上に予測が困難な一方で、その分だけ興奮も大きいです。ノミネートされたすべての作品が、それぞれに独自の魅力を持ち合わせており、どの作品が受賞してもおかしくない状況です。

さて、どの作品が大賞に選ばれることになるでしょうか。今から楽しみです。大賞の発表は4月10日です。果たしてどうなるでしょうか。

本屋大賞スケジュール


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