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GSBの有名授業の紹介

受験生の方からどんな授業が楽しかったですか?有名ですか?と良く聞かれるのでリストアップします!!履修したものしか載せていないので、他にも面白い授業はたくさんあります😊

Touchy Feely
一番有名かもしれません。正式名称はInterpersonal Dynamicsといい、名の通り対人関係やコミュニケーションについて学びます。その学び方がかなり独特で、T-groupと呼ばれる12人程度のグループに分かれて、毎週3時間ひたすら話し合います。何を話すんだ!?と私も最初は疑問に思っていたのですが、意外と話すことは尽きません。

様々な会話の中で”いまの会話であなたはどういう気持ちになった?”と聞きお互いの感情を確認していきます自分の発言が相手をどういう気持ちにさせるのか、言語化することで理解していきます。様々なバックグランドの人がいるため、想定外の感情を抱かれていることが発覚するのは良い学びでした。

また、この過程で、お互いの会話の進め方についてフィードバックもしていきます。フィードバックは"Don't cross over the net"- ネットを越えて相手の感情や状況を憶測しないこと、必ず自分側の感情や理解という視点から話すことを教わりました。

Path to Power 
ここでいうPowerとは"権力"というより"影響力"という方が近いでしょうか。まずはPowerは汚いものではないということを学び、どうすればPowerを高めて、組織や社会を変えていけるリーダーになれるかということを、様々なロールモデルの例を通して考えていきます。アルムナイのスピーカーも多く、彼らが実際にこの授業を受けたうえでどう行動して成功したのかという点が特に参考になって面白いです。この本の著者が教授です。

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Essentials of Strategic Communication
名の通り、目的意識や戦略をもってどううまく伝えるかということを学ぶ授業です。最初は自己紹介、最後はスライド付きのプレゼンまで、いくつか段階を経て何度もプレゼンの練習をしました。特に印象に残っているのは、"What do you want my audience to know/feel do?"を意識して内容を考えること、そしてオープニングが何よりも大事だということでより観客を引き付けるコツを学びました。

Winning Writing
New York Timesの編集者だった教授がライティングを指導してくれる大人気授業。どうやったらより説得力のある文章が書けるのか、どうすれば返事がもらえるメールが書けるのか、様々な例と演習を通して学んでいきます。この先生はとても生徒思いで、授業が終わった後も文章で助けてほしい時はメールをすれば手伝ってくださるので、プレゼンの原稿等でよく助けてもらっています。

Acting with Power
こちらも本が有名な授業。私はこの著者ではない先生の授業を受けたのですが、powerについて研究するアカデミアの先生+演劇の先生と二人体制で指導してくれる授業です。どのような姿勢・話し方・見た目がPowerを高めてくれるのか、低く見せるのか、温かく見えるのか、冷たく見えるのか、4象限の様々なパターンで同じ会話をしながら実験していきます。意外とやってみると、セリフは同じなのに印象が全く変わることがわかり面白かったです。

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Negotiations
MBAといえば交渉の授業はよくあると思いますが、GSBの授業は様々なケースを用いてクラスメイトと実際交渉しながら練習するスタイルでした。例えば1回目の授業は雇用主と社員の給与交渉。みんな必死に戦うのでお互いのことが嫌いになりました(笑)スタンフォードではLaw Schoolにも交渉の授業があり、そちらも人気です。(ほかのスクールの授業もとれます)

Managing Difficult Conversations
GSBの授業なのですが教授は小児感染症の先生。医療現場での患者さん・ご家族との様々な辛い会話をどう進めるのが良いのか、ロールプレイで学んでいきます。医療関係では大きな病気を告知するシーン、他では社員をクビにしたり職場で起きたセクハラについて議論したり、様々なテーマで対話の練習をしました。

Biodesign
design schoolの授業です。現場のニーズからそれを解決するような医療機器を、デザインシンキングを使って作っていきます。うまくいった場合はそのままスタートアップとして独立するチームもあります。個人的には医師のバーンアウトに取り組み、デザインシンキングプロセスが学べてとても面白かったです。

Lean Launchpad
Engineering Schoolが主催しているアントレプレナーシップの授業です。Lean Startup Processというスタートアップの立ち上げ方のメソッドを学びながら、自分のチームのアイディアを練っていきます。毎週顧客インタビューを10件こなすのがとても大変でしたが、下記のシートを埋めながらビジネスモデルを考えるのが勉強になりました。講師陣はVCの方が多く、投資家から個別のアドバイスがもらえるのもありがたかったですし、実際良いチームは投資されることもあるそうです。

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Startup Garage
Lean Launchpadと似ていますが、こちらはLean Startup Process + Design Thinkingの掛け合わせでスタートアップを立ち上げていくGSBの授業です。自分たちのアイディアを持ち寄り、顧客インタビューをしながらブラッシュアップしていくという過程は共通です。

The Industrialist's Dilemma
既存の業界の大企業がどのようにデジタル社会に適応していくかを議論する授業。毎回様々な業界のCEOが来て下さり、自社の取り組みが聞けてかなり面白いです。起業を志す学生が多いので、それぞれの領域でデジタル化とどう付き合っているのかが学べるこの授業は大人気です。

Corporate Financial Modeling 
名の通りFinancial Modelingを学ぶ授業です。毎週10時間かけて、ケースに書いてある企業の情報を分析しながらゼロからモデルを作ります。ファイナンス初心者にはかなり厳しかったですが、おかげでエクセルが怖くなくなりました。

Ventures in Developing Economies
ラテンアメリカ・アフリカ・東南アジア・中東などで成功しているアルムナイのスタートアップを中心にケーススタディーを行います。個別の会社についても学べた一方、それぞれの地域で活躍しているベンチャーキャピタリストの方も来てくださり、業界の全体像の話を聞くこともできました。

Finance 207
毎週様々なファイナンスのテーマについて話が聞ける面白い授業でした。大企業のCFOからスタートアップファウンダー/投資家のコラボ授業、一方某国の元財務大臣、SPACの専門家まで、本当に多種多様でした。

番外編:ゴルフ
スタンフォードで最も競争が激しいのではないかと思われる授業です。履修登録が開始する日の0時にパソコンの前に座って争奪戦です。それでも入れない人が多いのですが、私は謎に運が良く2学期連続で取れました(笑) 同じクラスにいた学部4年生の学生は、僕は10学期以上挑戦してやっと今学期履修できた!と話していて申し訳ない気持ちになりました(笑)



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