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ヘルスケア@スタンフォードMBA

医師やヘルスケアに興味がある受験生の方から相談を受けることが多いので、GSBで得られたヘルスケア周りの経験についてご紹介します!

〇ベンチャー重視の雰囲気
これはGSB全体の特徴でもありますが、ヘルスケアの中でも既存のプレイヤーよりベンチャーに重きが置かれているという傾向はあります。ゲストスピーカーもヘルスケアスタートアップのCEOや投資家が多いですし、授業もヘルスケアのイノベーションをテーマにしたものが多いです。クラスのアンケートを取っても多くの学生の興味はヘルスケアのアントレや投資です。

◯受けた授業紹介
気になるものは授業名で検索すれば詳細が出てきます!

①biodesign: 医療現場のニーズを拾いdesign thinkingを使って医療機器をデザインする授業です。最近はデジタルヘルス版も出来たので医療機器に限らずヘルスケアの文脈でデザインスクールの授業が受けられる貴重な機会です。

② STRAMGT 381: Leading Strategic Change in the Health Care Industry
カイザーグループの元CEOが教えてくれる授業。アメリカの医療制度やの大手プレイヤーの力関係について理解が深まると同時に、彼らがスタートアップとのコラボについてどう考えているのかもわかって面白かったです。

③ GSBGEN 551: Innovation and Management in Health Care
ヘルスケアの最新のイノベーションを様々な角度から議論できてかなり勉強になりました。ゲストは有名VCの投資家、病院CEO、バイオベンチャーCEO、保険グループCEOまで、とっっても豪華でした✨

④ Medical school, engineering schoolにもヘルスケアの授業は色々とあるので、興味あれば何でも取れます。私は時間割が合わずあまり取れませんでした。。

大体1学期にGSBのヘルスケア授業は1-2個あるイメージですが、大学としても学生の希望がありさらに増やそうとしているみたいなので期待大です。

余談
実際に受験を考えている方でエッセイのネタになる授業を探している場合はこのサイトから自分が興味ある領域をキーワードに検索したら色々と出てきます。
例えば私は履修選択時に”health”や”healthcare”で検索して他のスクールの授業も探していました。

◯課外活動

①ヘルスケアクラブ
クラブの委員になるとクラブの名前を使って色んな人の講演会/ランチ会/勉強会などを企画できるので、私はこれでかなり視野が広がりました。私は年1度のカンファレンスの代表を務めたので、それでかなり色々な方と知り合うことができましたし、誰を招くか委員で案を出すうちに誰が有名なのかわかるようになりました。

②個人のリサーチプロジェクト
興味がある領域が被る友達とリサーチプロジェクトを企画し(単位もらえる)、それを理由に業界の方にインタビューの申し込みをしてみたのも良かったです。個人的にはフェムテックのリサーチ中なので、CEOや投資家にこれをきっかけに連絡することができました。

◯ 学内のヘルスケアコミュニティ

参考値としてヘルスケアクラブは学年の2割程度が入っています。授業やイベントで被るので大体の人と仲良くなれてお互いよく相談したりしています💪 入学前からヘルスケアに関わっている人も多いですが、MBA後にヘルスケアに入りたくて学びんでいる人も多いです。

◯ 医師コミュニティ

クラスにはスタンフォードのMD/MBAを同時に取るプログラムの学生が10人弱、既にMDを持っていて臨床もしたことある人が5人ほどいます。アメリカ人はMBAに興味あれば最初から前者のプログラムに入ることが多いので、後者の既に臨床経験ある人は留学生が多めです。

〇ヘルスケア関係のキャリア

卒業生はどんな道が多いですか?とよく聞かれるので、周りで見たヘルスケア関係(医師に限らず)のキャリアパスをシェアします:

  • 投資:VC、PEともに人気があります!医師やヘルスケアの事業会社での経験がある人が比較的VCに進んでおり、PEは投資銀行でライフサイエンスをもともとやっていた方などファイナンスバックグラウンドの方が多いです。VCについては、投資チームではなくインキュベーションをする側で活躍している人もいて、私もよく情報交換させてもらっています。ヘルスケアに注力したヘッジファンドの人も数人いました。

  • スタートアップ:ステージ関係なく人気で、領域関係なくスタートアップで働きたいと決めている人も一定数いる印象です。特にメンタルヘルス、女性ヘルスケア、医療AIなどが私の学年では流行っていた印象です。ロールはPMやbiz dev, biz opsが多そうでした。もちろん、中には自分で起業という人も数多く含まれます!

  • 事業会社:大手保険会社、病院システム、製薬、医療機器などは多くはなかったですが満遍なくいます。

  • コンサル:私の周りのサンプルだけかもしれませんが、新たにコンサルに進んだという人よりは、元々コンサル出身でヘルスケアに興味があり、他のヘルスケアのキャリアよりコンサルに戻るという決断をした人が多い印象です。

他に知りたいことがあればコメントください🙋‍♀️


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