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蛙に関する季語について

 今年の春は、いつもの年とは変わり、三寒四温などという前に、まず暖かな日々が続き、桜が咲いたかと思ったら、また寒さがぶり返す。

 そんな感じなので、さぞかしや冬眠から目覚めた蛙なども、戸惑っているだろう。

 冬の間、蛙は水の中や、土の中で、年を越す。
 春になると、雪が解けて、むっくりと土の中から顔を出す。
 この冬眠していた場所を、蛙穴などと言う。

 面白いことに、「蛙穴に入る」という秋の季語はあるのだが、「蛙穴より出る」という春の季語はない。
「蛙」そのままで春の季語である。
 これが「雨蛙」となると夏の季語となる。

 などということを考えていると、「雪国の春の訪れを蛙が知らせる」と言う出だしで始まる「ゲロゲーロ」で有名な「故郷の春」を演ずる青空球児・好児も、春の季語となるのだろうかと思ったが、調べた限りは、その痕跡はない。

ちなみに「漫才」は新年の季語である
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