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その2 町内会の外から町内会を見る

 地域コミュニティといえば町内会!と思う人はどれくらいいるのでしょうか。自分自身は地方出身で文京区の学生寮から1人暮らしになり、平成元年新宿区民になりました。もちろんアパートの一人暮らしで「地域」とか「町内会」とか意識したこともありませんでした。結婚して高田馬場のマンションに移り住みました。そして平成15年、北新宿で診療室を開業することになりました。診療室では「地域ケアを実践する」ということを目標に掲げ、ミニサロンも実施することにしていたので(現在も継続中)開業して間もなく、町内会長さんのところに挨拶に行きました。しかし…それが最初で最後のお付き合いです。町内会費は収めていますが、何ら声もかからず、情報もわかりません。会報のようなものが年に数回来る程度です。そうそう、毎年年末、「賀正」と書いた札が配られています。使ったことはありませんが。ちなみに自宅でも町内会に入ろうと思ったことはありますが、入り方も未だ分かりません。

 さて、一方では重要な役割も担っているはずです。地域で一体となって行う祭りや各種行事。一つの行事のために準備し、考え、一体となって実行することでコミュニティづくりの礎になると思います。お神輿を担ぎたい若者もたくさんいるんじゃないでしょうか。百人町三丁目なら鉄砲隊に入りたい人も多くいるのではないでしょうか。そんなことからご近所づきあいはできると思います。

 ただ、はたから見ていて「やだなぁ」と思うこともあります。例えば、交通安全週間だけテントを出して高齢の方が座っている姿。成果があるならともかく、やらされている感が満載で、無理強いはされていないにしても「あんなことやるんだったら町内会とか関わりたくないなぁ」と感じてしまいます。ましてや平成、令和世代にはどう映るでしょうか。

 ちょっと考えただけでも、必要な組織であるにもかかわらず、時代にマッチしていない事業も多いのではないかと思います。だからこそ大きな伸びしろもあるのではないでしょうか。入会の仕方、参加の資格(例えばそこに住民票がなくてもいいとか)、事業の見直し、そしてネットワークを利用したお付き合い、事業費のクラウドファンディング。大きな可能性を感じざるを得ません。



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