その74 最期まで食べる
最期まで口から食べてもらいたい!いや、自分自身も最期まで口から食べたい!そう思って食支援の活動を続けています。しかし、そのものの意味で考えると少し間違ってとらえられるかもしれません。あくまでも「最後」ではなく「最期」までなのです。
以下は「はつかいち〈暮らしの中の看取り〉準備講座」の代表、大井裕子先生が提示されている”IMADOKO”です。はつかいち 暮らしと看取りのサポーターより転載
がんに限らずいろんな病気で死を迎えるとき、本当に食べられなくなる時期を迎えます。その時期をなくして最後まで食べさせようというわけではありません。本当に食べられない時期まで食べていただきたいということです。
私は、最後とは一番最後=死ぬ時まで、最期とは、口から食べられる時期の最後まで、と考えています。本当に食べられなくなる時期は来ます。その前のまだ食べられる時期は、食べられる環境を整えていきたいです。
最期まで口から食べることを支えるとは、まだ食べられる期間中にその方が口から食べられるような環境をサポートすること。
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