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お子さんにもオススメ! ビタミンB2の頭痛予防効果

こんにちは、ひふみです。
頭痛予防効果がガイドラインにも記載されているビタミンB2について取り上げます。


ビタミンB2とは?


ビタミンB2は、エネルギー代謝に関わる栄養素です。
細胞の代謝に関わるため、ビタミンB2が不足すると口内炎や舌炎が起きやすくなると言われています。
ミルクや肉類に広く含まれ、お子さんの成長にも必須の栄養です。
また2021年に神戸大学から発表されたデータでは、老化を防ぐために大事な栄養素とも言われており、全ての世代が気がけて摂取すべきと言えます。
厚生労働省の食事摂取基準によると、
1日あたりの推奨摂取量は女性では1.4mg、男性では1.7mg程度です。
厳密には年齢で若干変わるのですが、多く摂取して悪いことはないので最大量を示しています。
ビタミンB2は過剰摂取になっても、その分は尿中に排泄されます。
よって有害事象は少ないですが、過量摂取でおしっこがオレンジになるそうです。

なんでビタミンB2が頭痛に良いの?

これはビタミンB2がミトコンドリアを活性化させ、抗酸化作用を持つことによると思われます。
ミトコンドリアは体内に取り込まれた酸素をエネルギーに変換する場です。
ミトコンドリアがうまく働かないと、エネルギー不足が慢性疲労の原因になったり、酸素が消費されず酸化ストレスが蓄積されます。
このようなミトコンドリア機能低下や酸化ストレスは、片頭痛の原因になることがわかっています。
同じく、ミトコンドリアの機能向上による片頭痛予防効果が知られる栄養素としてコエンザイムQ10があります。


ビタミンB2の頭痛予防効果

ビタミンB2は様々なランダム化比較試験(RCT)で、摂取による頭痛予防効果が示されています。
このことから頭痛ガイドライン2021でも、頭痛予防効果のある栄養素として明記されています。
過去の報告を見ますと、多くのRCTでは成人の場合1日あたり400mgの摂取により頭痛予防効果が証明されています。
これは成人の推奨摂取量の200倍以上であり、食事で摂取するのは不可能なのでサプリメントを使用することになります。
ただし先ほども述べた通り、水溶性であるビタミンB2はたくさん飲んでも尿中に排出されるだけです。
これ以上摂取量を増やしても尿中に排出される量が増えるだけ!という目安が、摂取基準である女性1.4mg、男性1.7mgという数値ですので、400mgも飲まないといけないのかは個人的には疑問に思います。
10~40mgの内服で効果を示した研究もあり、それくらいでいい気もします。
まぁ、飲みすぎて悪いこともないので400mg摂取が一番無難ではあります。
ビタミンB2 400mgの摂取は、頭痛予防薬としても知られるビソプロロールやバルプロ酸に匹敵する効果があるとの報告もあり、副作用の少なさからもかなりおすすめできる栄養素です。

お子さんの頭痛予防にもおすすめ。

ビタミンB2の内服による頭痛予防効果は、小児でも報告されています。
最初に述べたように、ビタミンB2は子供の成長に必須の栄養素であり、
また副作用も極めて少ないです。
よって、片頭痛を有する子供さんにピッタリの栄養素であり、軽度の片頭痛であれば予防薬というよりビタミンB2の摂取を促すことも有効と思います。

まとめ

ビタミンB2はコエンザイムQ10と同じく、ミトコンドリア機能の改善や抗酸化作用によって頭痛予防効果を示します。
子供の成長を促したり、アンチエイジング効果もありつつ、副作用は極めて少ないので積極的な摂取をおすすめします。
ただし、これさえ飲んだら頭痛がなくなる!というのは期待しすぎです。
少しでも頭痛の起こりづらい身体の土台になる栄養の1つと思ってください。


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