見出し画像

(医師向け)フリーランスの内科医になってわかったこと 1


余談:確定申告はしたほうがいい。

突然ですが、
皆さんは
"確定申告"
ご自身でされていますか?

僕は勤務医時代にふるさと納税を始めて
その後も大学勤務もあったりしたので
かれこれ10年くらい自分で確定申告を
提出しています。

とは言っても、
事業のこともあったりするので
近年は税理士さんにまるっとお任せなんですが(^^;)

確定申告をしていると
オカネ(特に税金)に関する
様々なことを
発見します。

特に額面の収入と
毎月手元に入ってくる金額の乖離
には
最初のうちは
「病院に騙されているんじゃないだろうか??」
と思うくらいびっくりした記憶があります(笑)

このオカネの流れ
よーく理解すると
自分たちよりもはるかに総収入は低いはずの
自営業の方々が
高級車を乗り回して
景気良く夜の街を歩いている理由が

わかります😅

ということで
大変ではありますが
オカネの流れを知る上では
とても有用
なので、
もしされたことのない方は
確定申告を一度ご自身でされてみることを
強くオススメします。

(特に、この時点でめんどくさいと思われる先生は
決して開業などしない方がよいでしょう)

その① 積み上げてきた人的資本の大切さ

フリーランスになってみて
まだ日が浅い身ではありますが、
それまで所属していたときにはまったく感じていなかった
「自分の働きが意外と評価されていること」
に気がつく場面が多いことに驚きます。

先日も
新しい勤務先を探すため
エージェントさんに仲介してもらって
お会いしたクリニックの大先生と
話していると、
もとの勤務先の先生と親しかったことや
その大先生の大学の先輩後輩関係にあたる
人物が意外と僕の身近にいること

など
いろんな事が判明し
とてもびっくりしました。

さらに
面接時の印象として
きっと今までの僕の仕事ぶりや
周囲との関係に関する
情報を得ているんだろうな

と察しました。

フリーランスになるまでは
真面目にコツコツ仕事をしていたおかげか(?)
その大先生からは
かなり好意的な反応をいただき
これまた破格の好条件を提示していただいたので、
僕はうっかり調子に乗ってしまいそうです(笑)

そうなんです。

医師の世界はほんとに狭いので、
自分のこれまでしてきた事は、必ず見られています。
よい仕事をして、周囲とよい関係を築いていたのなら
それは周りまわって自分の評価をあげることになっているのでしょう。

その逆もしかり。

今の勤務環境にいる間は全然わからなくても、
離れてみて初めて
自分の仕事に対する評価が
見えてくることもあるんだな

思いました。

今は第一線で"一流"を目指している先生が
もしいらっしゃったら、
そのがんばりは決して無駄にはならないと
自信をもって下さい。

その領域で、そのときに
適切な評価がされないと感じていても
きっと周囲は評価していて
周りまわっていつかかならず自分に返ってきます。

逆に、
臨床研修終了後にすぐにフリーランスのように働いている先生や
給与を第一の目的とした転職を繰り返している先生たちは、
中堅医師以降になって苦戦するんではないかと思います。

医師という免許がある以上、
仕事がない
という事態にはならないのですが、
近年はフリーランスを志向する先生の増加により
より差別化が求められ
ユニークスキルの必要性や人物評価に対する眼

が厳しくなっているのだろうと推察します。

働き方改革の結果として
今後はますますフリーランスの医師は増えるでしょう。
そうなったときに
間違いなく
なんの特筆すべきスキルの必要のない産業医や
代替可能なバイト案件などは
レッドオーシャン化する
でしょう。
結果として、
いまは比較的よい単価も
今後はどんどん下がってくる
ことも
予想されます。

そのため、
これまでの仕事の内容や経歴、専門医取得の有無
というのは、
どれだけ自分が仕事をできる人間かを
何よりも雄弁に語ると思いますが、

それ以上に、
周囲からのよい評判獲得や
新たな人脈の開拓と丁寧なやりとり

を積み重ねている先生と
そうでない先生では
医師人生の中盤以降に差し掛かったときに
同様にキャリアのドリフトがうまくできるとは
僕には思えません


もちろん、その先生個人に、
とても人間的な魅力があったり、
懐に入るのが天才的にうまいのであったりすれば
そのような心配は必要ないのかもしれませんが(笑)

僕のような凡庸な医師には
これまで培ってきた人的資本の積み上げが
何よりも役に立っているのです。

そう思って、
僕は現在の勤務先でも
今まで以上に丁寧な対応を心がけています。

長くなりましたので続きはまた今度。

それでは、また。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?