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タイム イズ ライフ。


久々の投稿となってしまい申し訳ありません。
(誰への弁明か不明😓)
フリーランスになり、
自由な"余白"の時間を作ってみたつもりが、
他の予定を結局詰め込んでしまい、
毎日は結構忙しく過ぎていきますね。

気をつけないと
"余白"はすぐに埋められてしまいます。
(多くは自分自身によって)

本日は随筆というか、
誰向けでもありませんが、
僕が医師として、個人として
ここ数年考え続けていることを
徒然と書いてみようと思います。

少し医師向けの内容かもしれませんね。
おじさんと戯言です。

患者さん達から僕たちが得られる事

日々医師として患者さんと接していると
当たり前ですが
どうしても僕たちは
1人の人間としてというよりも
IDを付与された1つの"患者さん"
として
その方を見るようになってしまいがちです。

そして
診療中に
その背景にあった人生に対する所感、
特に誇りに思っていることや後悔

について
お話ししてくれる事も多いのですが、
あまり真剣に聞いていません(>_<;)

それは
"患者さん"を治療する上では
これらの情報は
ノイズの情報として処理されるから
であり
業務上仕方がないのですが、
(家庭医の方は違うとは思いますが)

最近様々な職種の方と
お話しする中で
この環境はとてもとても貴重で
なかなかないものだ
と気付くようになりました。

特に
僕たちが日々対峙する多くの
彼ら彼女ら年配者であり、

先にこの世に生まれ落ち、
現世を旅して
いろんな経験をしてきた
先駆者
です。

その方々が、
人生の終盤、もしくは最期の瞬間に
何を誇りに思っているのか
何を後悔しているのか
話を真剣に聞く事で
大量にインプットできる

これは
僕が医師だからこそ可能であって、
ものすごい知識(追体験)の
アドバンテージではないか

と思うようになったのです。

その事に気づいて
一見診療にもなんの関係もない話でも
時間の許す限りは
少しずつでも真剣に
聞いてみよう

意識が変わりました。

そして、
いろんなお話を伺う中で
最近の僕が
強く意識していることは
「時間とは命だ」
「時間の重みは一定ではない」

という事です。

タイム イズ ライフ

僕がなぜこのような考えに至ったか?

それは、
多くの患者さんが
多くの時間を
持て余しているにもかかわらず、

「もう少し若くて元気な時に
時間があったら、、、」

と話し始めることが多いことに
気がついたからです。

人間は歳とともに
体力的にも
精神的にも
衰えていくことを避けることはできません。

それは動物の中でも飛び抜けて長寿だから
仕方がないことだと思いますが
(多くの哺乳類はそんなことを
自覚する能力もないか、その前に寿命を迎える)

それは誰でもわかっているんですが、
一方で僕たちは
「若い時はバリバリ働いて、老後に時間ができたら
悠々自適な生活を送るのだ」

なんて平気で言っています。

これはかなり矛盾していることに
気がつきました。

年齢によって
可能な移動範囲や行動力や感性
は違うという点だけでも、
老後の時間と若い時の時間の重みは
等しくはない
のです。

80歳の時に世界中を旅できたとしても
それはそれで別の感慨があると思いますが、
決して今の体力や感性で
現地の空気を吸い、食を楽しみ
現地の人々と触れ合う
といったことはできないでしょう。
また
時間の流れもきっと早く、
軽くなっているのではないかと思います。

そして
時間とは?
を考えていくと、
(自分の)時間とは
結局は自分の命
なのです。

そう考えた時に、

若い時の貴重な時間=命を燃やしまくって
お金に換金し(これを労働力という)、
年老いて体力や気力が残り少ない状況で
ようやく時間やお金を使えるようになる

というのは
なんというか、
切なすぎるなと思い至ったのです。

バランスを見極めて選択していくこと

このような考えに至ってから
僕は、スケジュール管理をする際にも
「どれだけ自分の時間(=命)を捧げて
お金に変換するのか」

は強く意識しています。

幸い現在の状況では
フリーランスの内科医は一般勤務医よりも
稼ぐことは容易です。
どんどん余白をなくして
詰め込んでいけばいいだけ
なのですから。

でも僕はそうしません。
それがしたくて
フリーランスになったわけではないからです。

家族との時間
友と過ごす時間
自分のやりたいことへ没入できる時間
余白
必要なお金

とのバランスをとりながら
仕事ができるようになりたい。
そう思っています。

これは誰にとっても理想だろうと
思いますし、

その人その人によって
仕事への情熱や重要さの重み
は異なるでしょう。

仕事が趣味という方は考えるまでもなく
幸せな環境だと思いますし。

でも周囲の同僚を見ても
そうであると断言できている人は少数です。

ですが
このバランスを実現するべく
リスクをとって
行動している方を見かけることは
残念ながら少ないです。

むしろ
僕よりも若い世代の方が
敏感に"時間=命"という感覚を
キャッチしていて
強く意識しているなと感じます。

(タイパって言葉が流行しているようですし)

皆さんはどのくらい
このことを意識されていますか?

だれかのご参考になれば幸いです。

それでは、また。

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