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東北勢初の甲子園優勝へ。花巻東が歴史を変えるか。

こんばんは。ドラみです。
久々の投稿になってしまいました。
神宮大会の4日目を観に行ったので、その中からメジャーリーグでMVPを獲得した大谷翔平選手など、多くのプロ野球選手を輩出している花巻東を中心に書いていければと思います。

まずは簡単に試合を振り返ります。

準決勝第1試合:広陵vs花巻東

花巻東|011 001 240|9
広    陵|051 210 01X|⑩

試合は2回表に花巻東が先制するも、その裏に1年生スラッガー真鍋くんの3ランなどで広陵が一挙5点を取り逆転。
花巻東は直後の3回表に1点を返しますが、広陵も得点を重ね、5回終了時点で7点差とコールドが視野に入る展開。好投手の森山くん相手に7点差となると対応力の高い打者の揃う花巻東でも厳しいかと思われました。
ですが花巻東は6回7回と得点を挙げると、8回表にはこちらも1年生スラッガー佐々木くんの3ランなどで4点を取って同点に追い付きます。
しかし、8回裏に広陵のキャプテン川瀬くんのタイムリースリーベースで1点を勝ち越し。
1点を追う花巻東は9回表2死1,2塁のチャンスを作ると、9番の熊谷くんがレフト前へのヒットを放ちます。2塁ランナーはホームへ向かいましたが、レフトの小林くんの好返球でアウトとなり試合終了。10-9で広陵が勝利し、決勝進出を決めました。
最後の最後までわからない試合に会場からは大きな拍手が送られました。


両チームの1年生スラッガーの2人に注目が集まる中で、2人ともしっかりと結果を出しました。特に佐々木くんの同点スリーランには、こういう時に打順が回ってきて打ってしまうというところにスター性を感じました。
第2試合では、同じく1年生スラッガーの佐倉くん(九州国際大付)もホームランを放ち、前田くん(大阪桐蔭)も好投していたので今から来年の春が、そして再来年のシーズンも早くも楽しみです。


花巻東を中心にと書いたので、ここからはそれについて書いていきます。
まず試合前のノックでは、外野バックホームは本塁に向かう走者だけを想定せず、1塁走者や打者走者も想定に入れて行っていました。低い送球は内野がカットして一塁か三塁に送球したり、カットマンを越えた送球は捕手から二塁に送球といったように試合を想定したノックを行っていました。
また、内野バックホームはランナー1,3塁を想定し、前の打球は本塁へ、二遊間寄りの打球は二塁経由の併殺を狙っていました。

試合中は野手だけでなく、投手を含めてどの局面を切り取ってもバックアップ・カバーリングの意識が高いところに驚かされました。本来は1つのプレーに対して全く動かない人がいることはないのですが、そこを常に徹底できているのはレベルが高い証拠だと思います。

内野手の声掛けはもちろん、ランナー1,2塁の時や2死1塁フルカウントの時に一塁手がベースから離れるのもしっかり徹底されていました。(プロ野球でもたまに離れていない人がいますし、実際に決勝ではフルカウントの場面で広陵の選手がベースを離れていないことがありました。)

イニング間の投球練習の最後に捕手が2塁に送球する際、二遊間の選手は予め2塁ベースに入っているのではなく、投手が投げてからベースに入っていました。ここにも試合を想定していることが表れており、常にそういった練習をしているからこその動きなのではないかと感じました。


対応力の高い打者が揃い、守備もしっかりしている花巻東。ですが、課題は「投手の育成がカギを握る」と佐々木監督も仰っていたように投手陣だと思います。(https://hochi.news/articles/20211123-OHT1T51030.html?page=1

エースナンバーを背負う萬谷くんと11番の工藤くんを中心に戦ってきたように思いますが、キーマンは大谷翔平選手や菊池雄星選手も背負った17番を背負う1年生の北條くんかもしれません。

「歴史を作るのではなく、歴史を変えろ」と 東北大会の前に佐々木洋監督がメンバーに伝えたそうです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0aac291f400a569e909b941427b4ce6b37e0f435

この冬の投手陣のレベルアップ次第では、"歴史を変える"東北勢初の全国制覇を狙えるような位置にいるチームではないかと思います。どのようにこの冬を過ごし、ひと冬越えてどのようなチームになるのかとても楽しみです。

来年のセンバツを楽しみにしつつ、それでもまず無事に大会が開催されることを祈りつつ、今回はここで締めさせていただきます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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