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止まらないネガティブ。せっかくのファンを片っ端から蹴散らすバンド活動


哀哭です。

いつか話したいと思ってた心境を芋蔓式に書いてしまいました。


前回動画の関連記事です。
鳩ってバンドみたいだなぁ🎥

翻訳向けのつもりで文字に書き起こしたら話が広がったので別記事にした。


生き物の群れ


鳩の群れを見た

あれには誘導役や見張り役がいないと言う。
近くの奴に倣う動きが本能らしい

魚の大群とかも一緒なんだろう
彼らはそれで生存率を上げる。
生き残るための手段である。


なんかバンドみたいだなぁと思う。


せっかくのリスナーを嘘みたいに蹴散らす

Dragdownを結成する前の話
上京した頃の私は、バンドサポートや仮加入などで渡り歩いた期間が長かった。

短期サポートで回りながらメンバーを探す日々



理想のメンバーを探して色んな人とやってみたけど
ことごとく良いと思えなかった。

それが4〜5年くらい続いて
もう諦めるしかないだろうと萎れていた頃にKenjiと出会った。


「バンド名どうする?」の会


Dragdown結成からもう直ぐ7年になる。
活休が3年間あったので活動期間は実質4年くらいか



いくらか曲を出してみて
「この風向きって厳しいな」と感じる事がある。


グループアーティストのメンバーには各々得意なアート性がある。私のアート性とKenjiのアート性の差は激しい。

私たちはそれが最高に面白くなる点だと思っているけれど
初動の内はそれぞれに付きやすいファンにも差が出る。
好みも、性別も、年齢層もまるで真逆だ。

Kenjiの事を好きと言う人はいかにも男って感じの強い雰囲気に憧れる人が多いし、現実的で泥臭く生々しい音を好む傾向がある。そう言う人たちの大多数は女の声が乗るものは真っ先に好まない。

一方哀哭に興味を持ちやすいリスナーはガールズメタルや日本サブカル的な確立したジャンルの関連表示からやって来る事が圧倒的に増えている。彼らは女性特有の演出や非現実的な空間を好む傾向があるようだ。

私個人は何をした所で女である事に嘘はないので
初めはそこに割り振られるのは自然な流れだと考える。
そこに合わせた市場で色々やってみて、結局合わないねってなるとなんかメンバーに申し訳ないなと思う。

私たちは怒ったゴリラみたいな音が好きだし、
時折トゲのある言葉を撒き散らしたりする。
ガールズサービスの関連で来た人たちの中から「Dragdownの音楽が1番好き!」と言う人が現れる事は相当貴重な事だ。

強いサウンドが好きな人へなかなかおすすめ表示されない。女性メタルの数が増えてSNSの流れがもうそうなってたりする。
AIも映像や写真に写っているものが女性か男性か勝手に判断しておすすめ表示を決めている動きがある。

可愛いメタルやライトで元気なギャルバンが好きな人へのおすすめに出やすかったりして。
そっちじゃない!JapaneseKAWAIIじゃない!って思ったりして。

割と似たような思いを抱いてるバンドはいるんじゃないかなぁ。
アルゴリズムにおいて性別の壁は高く分厚いようだ。

だから結局
私とKenjiのアート性が互いに現存メタルリスナーのDragdownへの参入を初動から突っぱね合っている現状が良く見えた。

本当はちゃんとメンバーの色が合わさった上での作品として見て欲しい、本来はその可能性を伸ばしていくのが理想なんだけど
知るきっかけ、初動だけはそうも贅沢な事を求めていられない。色々悩む事も多い。


今は、とにかくアート性は変えずに曲数を出したいと思ってる。作品自体の機動力を上げたら何か見えそうな感じはしてる。

曲をスピーディに作るのは個人的に得意じゃない。
本当は私は運営の事を考えるのも得意ではないので、自然体でやりたいようにやりたい…(泣)
未だに届けたい性別とか年齢層がはっきり絞れない。

なんじゃそれ。ビジネスとして色々最悪だな。

ビジネスとして最悪

ちょっと前はいくつかのライブハウスを転々としてみた。ブッキングマネージャー達もどのイベントに合わせて誘ったら良いのか困っている様子が時々見えた。そりゃそうだよなと思う。

初動が不安定って事はバンドの存続が厳しいって事にもなる。
本当はさっさと解散してお互いもっとウケの良いバンドをやって売っていく方が、生き残りたいなら楽だし正常だったと思う。

Kenjiはクリーンの男ボーカルと組むとか、
私はなんかコスプレオタクっぽいサブカルバンドを組むとか。(うわぁ!凄く嫌だ!!)

でも私たちはそれをやらないと言う。
どうにか今のままのスタイルで進みたい。

アウェイで浮きまくっても、曲は良いと思って貰えるように。
独自のファンを0から集める為にはジャンルでの集まりに期待していられない。初動キツいだろうなぁ。

強行突破すれば全てが解決するので
風向きが〜とか言ってるのは私個人の力量不足が原因なんだろうなぁ

もっと上手く立ち回れたなら…
たらればの理想を想像をして止まない。

自分の好きなペースで進むだけじゃ何も伝わらず気づけばババァ。歳を取れば体力も落ちるし病気にだってなる。


アマチュアがメンバーを集める本当の理由

そう言えば
苦労するなぁと思うデカい特徴がもう1つある。


製作費を調達するメンバーが2人しかいない事だ。

フルメンバーのバンドは5人とかで割り勘してる。
ユニット・スリーピースだとしてもサポート代が要らんし、フルメンバー用の広いスタジオも必要ない。
単純計算人脈が多くなれば良いスタッフや協力者も捕まえやすい。初期投資の負担にかなり差がつく。


今でこそやり方を変えて全体的に赤字を抜けたが、
初期Dragdownがこのスタイルでライブを連発した頃は私は正直青ざめた。負担エグ過ぎ。

そこは全部公開したら意外と面白いと思っているので、近々別の記事で書くかも知れない。
他のバンドをやってた頃とは比べ物にならん額!

信頼して頼んだのに抜かり仕事をする関係者もいた。
流石に涙が出た.笑

初期の初期はサポートメンバーもなかなか定まらず、ライブ1回ずつで人が変わっていた時期がある。また制作では音楽以外のクリエイターを迎えて商品をパッケージングする事もある。

関係者や周りのバンドマンの未熟な言動にイラ付く時も多かった。遊びの延長なのか、社会の柔軟性がないのか。
「その金どこから出てると思う?」言いたい所をグッと堪える。きっと目指してるものが違う人だから、干渉しないで距離を置くことにしてる。

当時私の生活が大変だったからだけじゃなくて
今もこれからもきっと変わらないと思う。

関連: バンド活動で遭遇しがちな無知で無礼な人にブチギレ🎥(会員限定)

正式メンバーについての談義は割と頻繁に起こる。
曲を出して募集すれば応募はいくらでも来る。ごく稀に知り合いが加入希望者を紹介してくれたりもする。
でもずっと慎重になる。演奏クオリティを下げる事は絶対に許さない。

時折り、メタルバンドを名乗る不思議おじさんから引き抜きオファーを貰ったりする。
蓋を開けみればメンバー選ぶの適当だなぁって感じが殆ど。ステージガールとの付き合いと割り勘人材が欲しいだけ。そこにはアートのアの字も無い。
口では相当な事を言って中身それで良いんか?って気持ちに多少はなる。

こう言う話は結構多いので
若い頃は憤りに悶えたが今は話のネタくらいにはなってるかな。


因みに外から見て怒って見えるのは私、でももっと基準が厳しいのはKenjiの方。
彼はその辺判断が冷静なのだけれども何にせよ徹底的である(非常に怖い)

群れの頂点と落ちこぼれ

ビジネス仲間として 、Dragdownと似たようなジャンル或いは活動体制のバンドを探したりする機会もある。


でもなかなか見ない。

まぁ普通なら解散してるしそりゃいないかぁ。
でも探して行けば出会えるかも知れない。その繰り返し。

そんな時、ふと遠目にバンド界隈に目をやると
バンドってやっぱり鳩に似てると思う。

凄い数を見る。芯がある人は確かに存在する。
だけどやっぱり大多数は鳩

人工物で取り繕った東京まで来て見えたもの
所詮人間は生物の動きをして生きるのが都合が良いのだ。
オールマイティ・ラボとか見ながら、ダチョウが群れで走る姿を見て可愛いとゲラゲラ笑う。人も同じように走っている。

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