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2024ドラフト 上位候補リストアップ【高校生投手編 1月版】



はじめに

 今回はこの記事を見てくださり、ありがとうございますm(__)m
この上位候補リストアップ企画は、定期的に2024ドラフト戦線を追いかけ、自分の中でも整理するための核としてシリーズ化していきたいと考えていますので、note上やXなどでも反応いただけるとうれしいです。つたない文章ですが最後まで読んでいただき、紹介した選手に少しでも興味を持っていただければ幸いです。

上位候補リスト 高校生投手編 センバツ前版

※各選手に記載されている球団名と順位は2023年12月に僕の参加するオンラインサロンで開催した2024仮想ドラフトの指名球団&順位です。コチラのリンクから本編もご覧ください!https://youtu.be/5ZIKXEfZFeM?si=f59GedmpcZUK1C1b

小船 翼 (知徳) オリックス2位 

右投右打 身長197cm 体重108kg 最速150km
 MLB級の圧倒的な体格が最大の魅力で、既に最速150kmを計測しており、高い出力を見せている。それでいて制球も破綻していないため、単なるスケール型の高校生投手とはひと味もふた味も違う。上位指名を確実にするために変化球の精度や制球力を高めて勝てる投手を目指すのも良いが、直球の質(球速、球威)を高めて高校時代の山下舜平太(オリックス)のようなロマンの塊を目指すのが1位への近道かもしれない。

川勝 空人 (生光学園) 広島3位

右投右打 身長180cm 体重84kg 最速153km
 ガッシリとした体格からコンスタントに140km後半の力のある速球を投げ込む投手。9回に150kmを計測するなど、試合序盤から終盤まで球速が安定しており、豊富なスタミナも魅力。上背はそこまでないものの腕が縦に振れるため、直球には角度もあり球威も抜群。エンジンの大きさは高校生の中でもトップクラスで課題の変化球を克服すれば1位指名も狙える?打撃も良く、チームの主将兼4番兼エースを務める

清水 大暉 (前橋商業) 巨人3位

右投右打 身長190cm 体重85kg 最速148km
 投げ下ろす直球で押す投球が持ち味の長身右腕。持ち球には落差のある変化球もあり、三振を奪えるので、リリーフエースとなる可能性を秘めている。直球の威力は抜群なので現状ではリリーフタイプに見えるので、上位指名を目指すのであれば先発適正も示したいところか。体力強化とともに直球以外の武器(変化球)のレベルを高めていきたい。彼も小船投手と同じようにゾーンにストレートをねじ込めるだけの制球のまとまりは備えているが、完成度ではなくスケール感、ロマンで勝負できるだけの素材感はある。

小川 哲平 (作新学院) 中日3位

右投右打 身長183cm 体重90kg 最速147km
 中学2年時に144kmを投げた元スーパー中学生。直球、変化球(カット)ともに球質が良く、制球力も高校生としては上位レベルで、ばらつきが少ないため、安定した”投球”ができる。怪我していた期間に鍛えたであろう厚みのある上半身とどっしりとした下半身で投手らしい体型が完成されている。神宮大会準決勝では余力を残しながらも、力強い直球と140km手前のカットボールで打たせて取る投球をできていたのが印象的だった。非常に完成度が高いため、順調に春のセンバツを迎えれば、手のつけられない投手になっていても何ら不思議はない。(視察済…2年秋 神宮大会準決勝)(センバツ出場当確)

平嶋 桂知 (大阪桐蔭) 阪神2位

右投両打 身長187cm 体重84kg 最速154km
 常時140km台の角度ある直球の威力がバツグンの長身本格派右腕。ストレートとカット、フォークの組み合わせで打者を押し込める一方で、抜けた変化球や甘く入った高速変化球を痛打されることが多い。タイプ的には先発時代の中日勝野やOBの阪神藤浪晋太郎とかなり近い印象。球速、球威に関しては高校生の中でもトップクラスなので、指先感覚を改善して緩い変化球の修得と制球の改善ができれば確実に上位は狙えるか。(センバツ出場当確)

洗平 比呂 (八戸学院光星) 横浜2位

左投左打 身長177cm 体重76kg 最速147km
 左投げの高校生投手の中で現時点で最も上位指名の可能性が高いのは彼か。八戸学院光星には洗平と同学年で同じ左腕の岡本琉奨という好投手もいるのだが、岡本がキレキレの真っ直ぐとスライダーで三振を奪える松井裕樹タイプに対して、洗平は腕の長さを生かした豪快かつ柔らかな腕の振りで、140km前後の球速以上に強い直球を低めに集められる力投型先発タイプ。落差の大きなカーブを大胆に放り込める強心臓も持ち味で、これまで2度の甲子園に出場し、4登板で防御率1.31と結果を出しており、出場当確の3年春の選抜でも好投できれば希少な高校生左腕として1位も狙えるか。(センバツ出場当確)

今後に期待したいリスト入りを考えた候補

今朝丸 裕喜(報徳学園)

右投右打 身長187cm 体重77kg 最速150km
 長身から投げ下ろす直球とフォークのコンビネーションで三振を奪う細身の右腕。高身長の割に身体の線が細く、投げるボールの角度といい投球スタイルといい、日本にやってきた頃のライデル・マルティネスを見ているような投手。ストレートの球速、球威は筋肉量の増加により、まだまだパワーアップできそうだが、キレのあるストレートと決め球の落差の大きいフォークをきれいなスピンで投げ込む姿からは、リリーフとしての素材の良さを感じる。身体の厚みがつき、先発としてのスタミナを見せることができれば、上位候補として評価されるのではないだろうか。(センバツ出場可能性大)

高尾 響(広陵) ヤクルト3位

右投右打 身長172cm 体重73kg 最速147km
 スピンの効いたストレートと精密なコントロール、点を取られない力が魅力の小さな大エース。この世代の中では圧倒的な実績を誇るが、小柄な体格勤続疲労が気になるところ。高校生投手の上位指名に求められるスケール感はなく、進学や就職の多い広陵高校ということもあり、先輩の河野佳投手や野村祐輔投手(ともに広島)のように社会人や大学で身体の厚みや球威を増し、実績を積み重ねてからのプロ入りが現実的か。彼の投球術や勝負勘は高く評価されているはずなので、高校から焦ってプロ入りを目指す必要は無いと思う。ただ、実績ではNo.1高校生投手であり、上位候補として評価する球やスカウトがいても不思議はない。(センバツ出場当確)

津嘉山 憲志朗(神戸国際大付)

右投右打 身長178cm 体重92kg 最速148km
 上背はないもののどっしりとした身体から四隅に重みのあるストレートを集める沖縄出身の大型右投手。打者と対しての実戦力と制球力が魅力だが、昨年9月に発症した右肘痛の影響が心配される。怪我からの復帰後に先述の今朝丸投手擁する報徳学園と対戦したが、本調子ではなく3回2失点で敗戦した。調子を取り戻して最後の甲子園を目指したい。現在は最速148キロでどちらかというと技巧派に見えるものの、筋肉量を増やすことで西武平良投手のような小柄な馬力型投手に変貌するのでは、と期待している。彼の投球術、総合力の高さは多くのスカウト、関係者が既に分かっているため、あと3~4キロほど球速を上げ、球威が増してくれば十分上位候補に挙がるだろう。

村上泰斗(神戸弘陵)

右投右打 身長179cm 体重73kg 最速152km
 投手らしからぬ細身な身体ながら腕を思いっきり縦に振り抜き、スパーンと形容したくなるような150キロ前後の直球ときれいな球筋のカット、角度のついたいい意味で叩きつけるようなフォークを投じる今特集3人目の兵庫の注目右腕。これまで実績は少なめだが、2023年オリックスドラフト2位指名まで駆け上がった河内康介投手が彼の上位指名への良いモデルとなりそうで、まさにオリックスが好みそうな投手センス、素材感を感じさせる。

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