都合のいい暗黙の前提を認識するのが大切

最近、タイトルに書いた「都合の良い暗黙の前提」が物事には必ず設定されているということを意識しています。


例えばBIを導入したよくある理由として、「我が社は今まで数値を見て意思決定をしていない、だからBIを導入し数値を可視化して意思決定の精度をあげよう!」というのがあると思います。これは前回の投稿でも書いた、BI側のセールストーク


「BI導入して可視化すれば誰でも分析ができる時代になりました!」というのをただ鵜呑みにしてしまったケースだと思います。


この「BI導入して可視化すれば誰でも分析ができる時代になりました!」というのが成立するのに必要な前提条件があるはずです。
例えば


・そもそもの意思決定すべき問題の背景をきちんと理解し、それに必要なデータ(情報)の真価を見抜き価値あるものだけを峻別し、相互依存や背後関係から読み取れる示唆を加え意思決定のためにまとめあげることができる人が今までいた。(俗に言うintelligenceが出来る人ですね)


・そして上記が出来る人は、今までデータが無く可視化されていなかったからそれをやらなかっただけ


とまぁ、こんな感じの明示はされていない暗黙の前提条件がある場合成り立つでしょうね。


しかし、こんな都合の良いことはないです。そんな上記が出来る人がいたら、今までも何かしらのアプローチをしてinfomationを集めintelligenceを行なって意思決定の精度を上げていたはずです。


よって、そもそもinfomation(データ)だけが足りなかったわけでなく、intelligenceが出来る人材もいない。だからBIだけ導入したって、目指していたゴールである「BIを導入し数値を可視化して意思決定の精度をあげよう!」というのは達成さてないでしょう。


こういうケースを防ぐためにも、今実行しようとしていることのゴール(目的)を明確に定義し、それが実行して目指すべきゴールが達成するための明示されていない「暗黙の前提条件を考える」、つまりゴールが達成される十分条件はなんなのか?をしっかり自分自身で考えるということが重要です。


何はともあれゴールを明確にし、達成するために必要な条件は全て一度言葉にして書き出して全員で認識を揃えていくのを心がけたいと思います。


#データ分析 #分析 #ソーシャルゲーム

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?