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【ゼロから始める中医学】統括する臓腑〜心の生理〜

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こんにちは!
HAMTライブラリ中医学担当のどらごんこと大西竜之介です🐉

さて西洋医学で「心臓」とえば循環器系の中心、
こころ といえば感情や気持ちなど精神活動をイメージすると思う。
では東洋医学・中医学でいう しんとはいったい何を指すのだろう?
今回はそんな五臓の心についてみていきたい。

心を一枚の図にすると次のようになる。
順番にみていこう!

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1.血と精神を主る!心の生理作用

心の生理作用には①主血神志しんし がある。

①主血(心は血を主る)
血を送り出す機能で血液循環の原動力になっている。
心気が旺盛であれば血は全身をくまなく循環し組織・器官を滋養する。
ただし!心はあくまで原動力、実際に全身の血流量を調節してるのは肝の蔵血作用なので注意しよう。

主血作用は西洋医学でいう心臓に近い作用と思っていいだろう。
病理的にも心悸(動悸)・怔忡(動悸が重症化した状態)・不整脈など心臓に関わる症状が起こってくる。
原因は生理物質の不足で心が十分に滋養されない、または内熱などが多い。

②神志(心は神志を主る)
神志はさらに1)生命活動を維持する作用2)精神・意識・思惟活動を主宰する作用に分けることができる。

 1)生命活動を維持する
臓腑の機能(心拍・呼吸・排泄など)や行動、言語、感覚などのあらゆる生命活動は心の機能と深く関与している。
心が機能してはじめて生命活動を維持することができる。
そのため心に異常が起こると心拍や呼吸など生命活動の維持に関わる機能が失調し、重篤な状態になると生命の危機に陥る。

 2)精神・意識・思惟活動を主宰する
こちらは一般的に「こころ 」と言われた時に連想する作用だろう。
ちなみに心が神志を主る機能を心神という。
ややこしい?私もそう思う 笑

メンタル疾患があるとはじめに疏泄作用のある肝の失調を疑うと思う。しかし神志を主る心にも必ず影響が及んでいるので注意しよう。

まとめると心とは血液循環の中心で生命・精神活動とも深く関わっていると言えるだろ。

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