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【ゼロから始める中医学】依存し制約する!〜生理物質の相互関係〜

こんにちは、HAMTマガジン中医学担当のどらごんこと大西竜之介です🐉

これまで生理物質の個別の作用について見てきた。
しかし、東洋医学の学問的な基礎は自然哲学である。
これは調和や平衡を重視する傾向がある。
つまり、全体として大きくみていくイメージである。

そのため今回は生理物質それぞれの関係性、全体としての繋がりをみていきたいと思う。

まずは復習。
生理物質には次の4つがある。

【精】
成長・発育・生殖などに関係する
【気】
物質を動かし温め変化させる
漏らさないように留めたり、外邪から守る働きもある
【血】
全身を栄養し養う
【津液】
全身を潤し養う

これらは全て主として水穀の精微から化生され、生命活動を維持し、生理的に相互に依存し制約する関係にある。
したがって病理的にも互いに影響を及ぼしやすい。
それでは順に見ていこう。

生み動かし漏らさない!気⇄血・津液・精

気は血・津液・精に対して①生成、②推動、③固摂をしている。

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