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初めてカラオケに行ったとき 高1

私が初めてカラオケに行ったのは、高校1年生の頃。部活の先輩達に連れられて訪れた。学校から1kmも離れていない、そんなカラオケ屋だ。
先輩達は思い思いに歌謡曲を入れている。
(私も何か入れるべきか?)
そう思うが、カラオケの曲を入れる機械を見て実感する。私は歌謡曲を全然知らない。
というのも、当時私の住んでいた県では、音楽番組など録に放映されていなかったのだ。あると言えば紅白歌合戦ぐらいで、その当時から「知らない人が知らない曲を歌っている番組」という認識だった。それ以外での音楽情報といえば、「めざましテレビ」。その週で売上の多いCDトップ10のようなものが紹介され、サビぐらいしか放映されない。それでも、私にとっての音楽番組はその「めざましテレビ」ぐらいだ。
記憶を辿っても、フルで分かる歌謡曲など全然無い。例えば、アニメのオープニングやエンディングに使われる曲でも、1分半程にまとめられている部分しか普段は放映されていないのだ。これは困った。

そして、苦し紛れに、私の母が車内で掛けるカセットテープで聞いた曲を入れてみる。しかし、それもうろ覚えだった。

合唱も経験しており、歌うことはもちろん、ハモったり歌を聴いてもらったりすることも好きな私だが、初めてのカラオケは散々な出来だった。

それから、大学に入るまでの間も歌謡曲を覚えることをしなかった私は、大学に入って初めてのカラオケでも悪目立ちをすることになるのだが、それはまた、別のお話。