【第7回:ネーム制作<銀ペガ>】シナリオ・ネーム掲載

銀ペガ

昨年12月から進行していた今回の漫画プロジェクトもついに大詰め!今回の完成した原作企画の中から選ばれた1作が、晴れて漫画化されることになります。 動画を視聴された皆さんも、選考に参加できるので、「この企画、キャラクターの漫画を読みたい!」と思うものに投票してください。 漫画化の権利を手にする挑戦者は誰?投票はコチラから!

『100万登録者(ミリオンサブスクライバー)』

人 物
叶逢叶(14)中学三年生
漣澄夏(14)逢叶の幼馴染
樹(14)逢叶の同級生
壁(?)ネットのネガティブ感情の結集体

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〇ある家庭・リビング・内
   幸せそうな家族が映っている。
逢叶N「家族」

〇ある家庭・子供部屋・内
   小学生たちがゲームをして遊んでいる。
逢叶N「友人」

〇映画館・内
   若いカップルが並んで映画を見ている。
逢叶N「恋人」

〇叶家・逢叶の部屋・内
   逢叶が写真立てを眺めている。写真の内容ははっきり見えない。
逢叶N「人は、人とまじわることで幸せを享受する生き物だ。しかし、いつの世も」
   叶逢叶(14)が三脚で建てられたスマホの前で一人で喋っている。
逢叶「はい、というわけで今回は…」
逢叶N「当たり前の日々は突如として」
   漣澄夏(14)の顔が映り、四方の枠が黒く浸食している様子。
逢叶N「跡形もなく消え失せる――」

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〇漣家・外観
  家の外観が映っている。
  バルコニーのある豪邸。

〇漣家・澄夏の部屋
  逢叶と澄夏、真剣な表情で向かい合い、
逢叶・澄夏「せーのっ!」
  逢叶、緊張した表情。
 T「叶 逢叶(カナイ アイト)」
  澄夏、緊張した表情。
 T「漣 澄夏(サザナミ スミカ)」
  逢叶と澄夏がそれぞれスコアシートを目の前に提示する。
 T「国語:16 数学:8 英語:20 理科:12  社会:22 美術:50 音楽:28 技/家:42 保/体:88」
 T「握力:20 上体起こし:30 長座体前屈:100 反復横とび:30 シャトルラン :40  50m走:40 立ち幅とび:20 ハンドボール投げ:10」
 真剣な顔で互いのシートを見ている逢叶と澄夏。  
逢叶「(緊張して)結果は……」
 T「合計 286点」
澄夏「(緊張して)4点…差……」
 T「合計 290点」
 澄夏、両手を挙げて、
澄夏「やったー! 私の勝ちー!!」
逢叶「(悔しそう)クソ! 接戦じゃんっ!」
澄夏「(ドキドキして)あー緊張したー」
澄夏「やったー! 私の勝ちー!!」
逢叶「(悔しそう)クソ! 接戦じゃんっ!」
澄夏「(ドキドキして)あー緊張したー」
逢叶「(不機嫌)あーあ、スポーツテスト同士なら俺の楽勝なのに」
 T「スポーツテスト 合計:800点(満点)」
澄夏「あら、定期テスト同士なら私の圧勝よ」
 T「定期テスト 合計:800点(満点)

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  逢叶、残念そうにソファに顔をうずめ、
逢叶「ちぇー!」
  澄夏、グロテスクな色の飲み物をコップに並々注ぎ、
澄夏「罰ゲームは逢叶ね」
  澄夏が注いでいる飲み物の説明「特製グロテスクドリンク」の表記。
  逢叶、飲み物を口に流しこみながら、
逢叶「わかってるよ」
  逢叶の向こうに、三脚で固定されたスマホのカメラが起動中。
逢叶N「動画配信サービス『DDeD(ディーデディ)』」
  『DDeD』のサービスロゴ、マイナンバーカードの一部が映り、
逢叶N「利用にはマイナンバー認証が必要とされアカウントは1人1つのみ」
  日本近隣の地図が映り、日本への進出に×印が描かれている。
逢叶N「日本国外からは使用できず」
  逢叶、舌を出しながら不快そうに、
逢叶「まじ―」
澄夏「(笑って)ふふっ」
逢叶N「今、若者の誰もが熱狂している。その理由は」
  若者たちが動画撮影で盛り上がっている様子が映り、
逢叶N「サービスを利用できるのは10代・20代のみ! まさに若者の楽園だ」
 スマホ上で動画のサムネイル画像である、逢叶と澄夏が映った写真。
 動画のタイトル欄に『スポーツテストと定期テストの学年1位同士が、
 相手の得意領域で競ってみた』と書かれている。

逢叶N「俺と澄夏は、一緒のチャンネルを運営している」


〇(フラッシュ)漣家・澄夏の部屋
 動画の再生数を見て絶句する逢叶の顔が映り、

逢叶N「初期の再生数は約10回くらいだった。でも、中学生活をフル活用し」


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〇元の漣家・澄夏の部屋
  生徒指導教員が逢叶を追いかけている。
  逢叶の手には、男性用のカツラがある。
先生「叶ー! このヤロー!」
逢叶N「『vs生徒指導の先生』」
  緊張してベンチに座っている中学生男女を後ろからスマホで撮影する逢叶、
逢叶N「『同級生のデートをこっそり尾行』」
  ベッドにだらしない格好で寝っ転がる澄夏。
澄夏「だる」
逢叶N「『学年一優等生の素顔を暴く』」
  再生数が急騰しているグラフが映り、
逢叶N「それらの企画がプチバズりし」
  「最近のチャンネル登録者」の文字、アカウントのアイコン、アカウント名、そのチャンネルの登録者数がセットで載っているリストが映る。
逢叶N「やっと少しずつ伸びてきた。登録者数には上限があり」
  大量のプロフィールアイコンの山の頂上に光り輝くアイコンが映り、
逢叶N「『100万人』――そこでカンストだ。それはまだ誰も成してない大偉業」
  チャンネルA「〇」、チャンネルB「×」との表記。
逢叶N「難しい理由は、チャンネル登録が1人1つのチャンネルしか許されないこと。つまり…」
  逢叶、ガッツポーズで喜んで、
逢叶「よっしゃー! 登録者1000人!!」
澄夏「(微笑んで)ふふっ、喜びすぎ」
逢叶N「誰かの一番好きなチャンネルにならないと、登録者は増えない」
  逢叶と澄夏のアカウント(パソコンの画面で見てる)に通知が届く。
  澄夏、通知に気づいた様子で、
澄夏「! メッセージ……なんだろう?」
  澄夏、画面に映るメッセージを読み上げ、
澄夏「1000人登録者達成、おめでとうございます」
  逢叶、画面に映るメッセージを読み上げ、
逢叶「貴殿にはここで満足せず、『100万登録者(ミリオンサブスクライバー)』を目指して頂きたい。もし、誰よりも早く100万人に達した場合……」
  パソコンの画面に「貴殿の願いを何でも叶えて差し上げます DDeD運営」の文字。
逢叶「!!」
  並んで画面を見ている逢叶と澄夏。

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逢叶「おお! すげェ! 何でも!?」
澄夏「(疑った表情)えー嘘くさ……」
逢叶「でも、カッコイイじゃん! 史上初の『100万登録者(ミリオンサブスクライバー)』なんて!」
澄夏「そうね。あっ待って。まだ続きが…」
  逢叶と澄夏が画面を見ている。
  画面内に赤字で「このことは、絶対!他言無用に願います」の文字。
  ビビっている澄夏の顔が映り、
澄夏「もし破る場合は、相応の覚悟をして頂きたい」
  ビビッている逢叶の顔が映り、
逢叶「こわっ! だから誰も言わないのか」
澄夏「なんか不安……。噂だと、『DDeD』の運営は謎に包まれてて、人が運営してるかすら分からないって……」
  逢叶、少し呆れた表情でツッコミ、
逢叶「いや、そこは人だろ。さすがに」
逢叶「くーゾクゾクする! 俺、こんなにハマったもの初めてだ!」
澄夏「私も…。叶えたい願いかー。何だろー…?」
  逢叶、考え事をしている澄夏を見て、
逢叶M「俺が叶えたい願いは……、決まってるけどな……」

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〇叶家・アパート・外観(夕)
   貧しそうな家の外観が映っている。

〇叶家・アパート・逢叶の部屋・内(夕)
  一人でベッドに転がってスマホを眺めながら物思いに耽っている逢叶。
  逢叶、ベッドに横になったまま、背景に3つの妄想の絵が浮かぶ。
  逢叶の頬が赤くなっている。
  澄夏と腕を組んでデートをしている絵、2人でキスをしている絵、澄夏と一緒に赤ん坊を抱いている絵。3つの絵の逢叶と澄夏は、顔が陰っていてハッキリ見えない。
  逢叶、首を振りながら、
逢叶「いや! ダメだろそれっ! アイツのことは…」
  棚の上の写真立てが見える。
  写真には、幼少期の澄夏と逢叶、澄夏と逢叶の親がそれぞれ映っている。
  逢叶の髪は黒髪、澄夏の髪はショートカット。
  澄夏と逢叶は手を繋いで笑顔で映っている。
  逢叶は、写真立てを見ながら、頬を少し赤らめた顔で、
逢叶「ずっと前から…」
  逢叶のスマホに電話の着信。

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 「すみか」の文字がスマホに表示。
逢叶「わっ! 澄夏!?」
  逢叶、頬を少し赤らめたまま、気まずそうに電話に出ながら、
逢叶「も、もしもし……」
澄夏「逢叶……」
逢叶「…お、おう澄夏! そういや次の撮影場所…」

〇漣家・澄夏の部屋・内(夕)
  元気なく暗い様子の澄夏、
澄夏「私……」

〇叶家・アパート・逢叶の部屋・内(夕)
逢叶「ん? なんか元気な…」
澄夏「テニス部の、猛琉くんに告られた」
逢叶「(驚愕)えっ!?」

〇漣家・澄夏の部屋・内(夕)
澄夏「(不安な表情)ねぇ逢叶……どう思う?」

〇叶家・アパート・逢叶の部屋・内(夕)
逢叶「(照れ隠しで焦り)…な、何で俺に聞くんだよ!」
澄夏「……」
逢叶「(照れ隠しで焦り)よ、よかったじゃん! 猛琉はイケメンだし、女子から人気だろ!?」

〇漣家・澄夏の部屋・内(夕)
   澄夏の目から一筋の涙が流れる。
澄夏「……」

〇叶家・アパート・逢叶の部屋・内(夕)
逢叶「(叫んで)と、とにかく! 今夜7時に君上踊り会場!! …遅れんなよっ!」

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  逢叶、スマホをタップして電話を切る。どこかに走っていく逢叶。
  部屋の机の上にスマホ、本、電気スタンドが置いてある。

〇叶家・アパート・玄関・外(夕)
  ドアを開けて出てくる逢叶。
  逢叶、真剣な顔で、
逢叶M「100万人なんて待ってらんねェ!澄夏を……取られたくない!!」
〇岐阜県・城下町・祭会場(夜)
  祭り会場で屋台が並んでいる。人がたくさん歩いている。
  逢叶と澄夏が気まずそうに並んで歩いている。
  逢叶は私服、澄夏は浴衣を着ている。
  祭りの店が並び、人が行き来している。
逢叶「……」
澄夏「……」
逢叶「(ぎこぎなく)も、盛り上がってるな、祭り…」
澄夏「(落ち着いて)うん…このお祭り、逢叶の家族とはよく来たけど……」
   澄夏の頬が少し赤くなり、
澄夏「2人で来たの、初めてだね……」
   逢叶の顔が真っ赤になる。
逢叶「(動揺して)へ、変なこと言うなよっ!」

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  20歳前後のカップルが正面から近づいてくる。
  逢叶、カップルに気づいて、
逢叶「!」
  逢叶、カップルの握った手をじっと見る。
  逢叶、横目で澄夏の手を見る。
逢叶「……」
  目を逸らしながら、澄夏の手を握ろうと手を伸ばす逢叶だが、澄夏、逢叶が握ろうとした方の手でトイレの標識を
  指さして、
澄夏「ねぇ、お手洗い行ってきていい?」
  逢叶の手はむなしく空をきる。
逢叶「(苦笑い)…お、おう! ここで待ってる……」
  トイレの標識がある場所の通りを曲がって姿を消す澄夏の後ろ姿。
  逢叶、自分の手の平をじっと見て、
逢叶「……」

〇(フラッシュ)叶家・逢叶の部屋・内(夕)
  澄夏と電話している逢叶。
澄夏「テニス部の、猛琉くんに告られた」

〇元の祭会場(夜)
  じっと立ち止まっている逢叶。
  逢叶、拳を握り、決心したような表情で、
逢叶M「ここでやらなきゃ……いつやるんだっ!!」
   × × ×
  曲がり角から戻ってくる澄夏。
  澄夏、逢叶の方に小走りでやってこようとしたところで、
逢叶「(叫んで)澄夏!!」
澄夏「!?」

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  澄夏、立ち止まり、緊張した表情で、
澄夏「なに……?」
  逢叶、深呼吸する。
逢叶「……」
  逢叶の背景で、澄夏との幼少期から今までのフラッシュバック(幼稚園でおままごと、小学校のバレンタイン、中学校のYouTuber活動)が流れる。
  ドキドキドキと心臓の鼓動音が聞こえる。
  逢叶、ゆっくり呟くように、
逢叶「もし、『100万登録者(ミリオンサブスクライバー)』を達成したら……」
  澄夏、緊張した表情で、
澄夏「……」
  逢叶、大きく叫んで、
逢叶「俺と結婚してくれ!!!」
  口を開けて驚いた表情の澄夏。
  逢叶と澄夏の顔のアップが背景に映る。
  澄夏の方をまっすぐ見れず、目を瞑っている逢叶。
  澄夏、逢叶の方をじっと見る。
澄夏「……」
  澄夏の口元がフッと微笑み、
澄夏「うん…」
逢叶「!」
澄夏「(笑顔)いいよ! けっ…」

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  突然、逢叶と澄夏の間に、先端が見えないほど巨大な壁が出現する。
  壁は真っ黒で、壁の向こう側は見えない。
逢叶「(呆然として)えっ……」

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  逢叶、うろたえて、
逢叶「す…澄夏? 何が…起きて……」
  逢叶、壁を触って、
逢叶「壁……? 何だよコレ」
  逢叶、叫んで、
逢叶「澄夏ー!」
  樹(14)が背後からやってくる。
樹「あれ、逢叶じゃん! 祭り、来てたのか…?」
逢叶「おお樹! …ヤバイんだ! 壁の向こうに澄夏がっ! 俺、どうすれば…っ!?」
樹「ん、どうした? 落ち着けって…」
  逢叶、頭を抱え、
逢叶「今告ってOK貰ったばっかだってのに!! あークソッ!!」
樹「おい、逢叶…」
逢叶「澄夏! 澄夏がっ!!」
樹「(強い口調)だから!! 澄夏って誰だよ……」
逢叶「(呆然として)は……?」
  × × ×
  壁の前に一人で座っている逢叶。
逢叶「同じクラスの澄夏のことを覚えてない……? どうなってる……?」
  壁(?)が背後から、
壁「記憶があるのか……?」
逢叶「!?」
  逢叶、驚いて壁の方を振り返る。
  逢叶、壁を触りながら、
逢叶M「今…声が聞こえたような……」
壁「おい、てめぇ」
  逢叶、上を見上げて、

画像14

逢叶「!?」
  壁の恐ろしい顔が逢叶を見下している。
壁「くすぐってーだろ…」
  逢叶、驚愕して両手を上げ、
逢叶「ぎゃぁぁああああ!!!」
  逢叶、尻もちをついて、
逢叶「な…なんだコイツ……!?」
壁「俺か?」
 「怒り」「悲しみ」「嫉妬」「絶望」の文字が背後に映り、
壁「俺は、ネットの中に存在する、全てのネガティブ感情が集った存在」
  逢叶、口をあんぐりと開けて壁を見ている。
逢叶M「壁が……喋ってる!?」
壁「今までネットだけを取り仕切っていたが……、この度、シャバに出てくることにしたんだ」
  逢叶、壁の上の方を見上げ、
逢叶「でけェ。テッペン見えねェ」
  壁があざ笑うようないやしい顔をして、
壁「俺は、てめぇら『リア充』の愛だの恋だのが気にくわねぇ! だから…壁で分断し、
 反対側の奴らについての記憶を失わせ、『爆発』させてやんだよ!! ガッハッハッハ!!」
逢叶「なんか急に陰キャに見えてきた……」
 壁、怖い顔で、
壁「ぶっ殺すぞ、てめぇ」

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逢叶「たしかに樹は忘れてた…でも…」
  澄夏の顔が背景に映り、
逢叶「俺は澄夏のこと覚えてる!!なんでだっ!?」
壁「それは……」
  壁が気に入らなそうな顔をして、
壁「てめぇの想いが強過ぎんだよ」
逢叶「!!」
壁「ムカつくぜ。全員消したつもりが、とんだマヌケを…」
  逢叶、微笑んで嬉しそうに、
逢叶「そっか。俺が…澄夏のこと…」
  メールのアイコンのような絵が背景に映り、
壁「喜んでんじゃねぇ!言っとくが…『願いを叶えてやる』、それを送ったのは俺だ」
逢叶「えっ!?」
  「DDeD」のロゴと、邪悪なオーラに覆われた人々の絵が映る。
壁「『DDeD』の運営は俺の支配下だ。アレは使えば使うほど、欲望や嫉妬に蝕まれていく」
逢叶「(動揺した表情)なんだよそれ……」
壁「もし、てめぇが誰よりも早く、100万人を達成すれば…、約束通り…何でも願いを叶えてやる」
逢叶「えっ!…元に戻してくれるのか!?」
壁「もちろんだ」
逢叶「じゃあ、俺1人でも! 頑張れば…」
  様々なタイプの数人の若者(顔がはっきり見えない)の男女が映り、
壁「だが!先に他のヤツが100万人を達成した場合……、てめぇの願いは叶わねぇ!ヤツらは壁の向こうの大事な人なんて覚えてねェからな!」

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  壁の背景に、『他人の不幸で飯がうまい』の言葉が映る。
  壁が性格悪そうにあざ笑いながら、
壁「お前は永遠にそいつと結ばれることはねぇ!! マジ、メシウマ!! ガッハッハッハ!!」
  逢叶、黙って俯いている。
逢叶「おい…デケェの……」
  壁、怖い表情で逢叶を威嚇するように、
壁「あ……?」
  逢叶、壁を睨んで、
逢叶「舐めんなよ。 俺が……」

〇同・壁の反対側(夜)
  澄夏が壁と対峙している。
  背景に、図表が表示されながら、
澄夏「日本の10代・20代の人口は約2000万。その内、壁のこちら側にいるのは半分の1000万。つまり……10%の人の、1番好きなチャンネルになればいい」
壁「そうだ、壁の向こうに通信は届かない。賢いなてめぇ」
澄夏「私は、誰よりも早く、『100万登録者(ミリオンサブスクライバー)』を達成する! そして……」

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 逢叶と澄夏、壁を挟んで同時に、
逢叶&澄夏「愛する人も、元の世界も、ゼッタイ取り返す!!」
 壁が不気味にニヤッと笑う。

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