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チャット時代に「三種の神器」を使いこなして、みんなハッピーに!?

テキストコミュニケーションの価値が高まっています。

ほんの10年ほど前まで、日常生活におけるデジタル上の文字のやり取りと言ったら、Eメールか携帯のショートメールくらいなもんでした。しかし、現在はLINE、SLACK、TEAMS、メッセンジャーなどのチャットツール。フェイスブック、インスタグラム、ツイッターなどソーシャルメディアを含めて、あらゆる場面でテキストによるコミュニケーションが同時発生しています。

これはもう、テキスト大航海時代!!と呼んでも過言ではないかもしれません。

文字の荒波を乗り越え、たくましく生き抜いていくには、時代に合ったスキルが必要となります。読みやすい、相手に伝わる文章の書き方については、専門家が様々な場所であらゆる角度から解説しているので、ここでは触れません。このnoteで伝えたいのはただ一つ。

「!」「?」「。。」の3つの記号が、文章にどのような効果をもたらすか、です。

文章にスパイスを効かせるアイテムとしては、他にも「」、(笑)、顔文字、〜、などいろいろあります。しかし、文章に与えるインパクトの大きさを考えた時、この3つがダントツだと考えており、私は勝手に「三種の神器」と呼んでいます。今回はこの3つにフォーカスして、ご紹介していきます。

先に言っておくと、特別に斬新な視点はないと思います笑。みなさんが普段当たり前のように使っている手法を、その効果をふまえて(個人の主観たっぷりに)まとめただけです。確認の意味もこめて、ご一読いただければ幸いです!


まずは、以下の2つの文章を比べてみてください。


A社向けのクリエイティブの件、いかがでしょうか?
早めに一度たたきをもらって、メンバーで議論したいです。
お忙しい中とは思いますが、一度進捗を教えてください。
よろしくお願いします。

A社向けのクリエイティブの件、いかがでしょうか??
早めに一度たたきをもらって、メンバーで議論したいです。
お忙しい中とは思いますが、、、、一度進捗を教えてください!
よろしくお願いします!

どうでしょうか?
文字はまったく同じでも、記号のあるなしで読み手の受ける印象がかなり変わります。個人的な感覚ですが、この記事を読んでくださっている多くのビジネスパーソンが、普段社内で目にしているのは②に近いのではないでしょうか?

一方で、ビジネス上のメールで記号を入れまくったら変だ、①がスタンダードだ。いちいち②みたいに気を遣ってらんないよ。というご意見もあると思います。どちらが良い悪いは別として、②のスタイルのコミュニケーションに慣れた人(特に若手)が、まったく記号なしの①の文章に触れると、「ちょっと怒ってるのかな?」と感じてしまうことがあります。少なくとも②のスタイルで不快になる人はあまりいないはずです。

だったら、「!、?、。。」などの感嘆符や句読点を文章の中にうまく取り入れた方が、気持ちよくテキストでコミュニケーションできるのではないか、というのが私の意見です。前置きが長くなりましたが、以下にそれぞれ解説(というほどたいした内容じゃないですが・・・)していきます。

■!ビックリマーク(エクスクラメーションマーク)

ビックリマークを使う時の悩みは、大きく2つだと考えています。
・年輩の方や偉い人などに対して、ビジネス上で使って失礼ではないか(不快に思われないか)
・多用するとテンションが高くなりすぎる笑

これはかなりヒアリングしています。私自身、新卒で入った会社がザ日本の大企業といった感じのメーカーだったので、堅苦しいメールのフォーマットをたたき込まれました。ちなみに、そこでは社内メールの宛名は〇〇殿がスタンダードだったのですが、転職後にメールした同僚から「オレはお前の部下じゃない!」とキレられました。。
年輩の方や偉い方にこの件についてよく聞いていますが、ネガティブな意見は聞いたことがありません。むしろ、気持ちが伝わってうれしいよ、と言ってくださいます。ただし、関係性ができる前に、相手がノー記号のかっちりフォーマットに対して、こちらがラフでビックリを多用してると、失礼だと感じる人はいると思います。ビジネスメールにおけるコミュニケーションの基本は”ミラーリング”だと思っています。つまり、自分のスタイルを押し付けるのではなく、相手のフォーマットや温度感にある程度は合わせるのが大事。それをふまえた上で、記号をうまく使っていきたいところです。

テンション問題については、若手ならともかく、すべての文末に!を付けると、なんかやたらテンション高い文章になっちゃうんだよな〜、とお悩みの方はけっこういるはず。特にミドル層など。そんな方たちに推奨しているのが”ビックリサンドイッチ”です。要は最初の文と、最後の文だけ!を付ける。これで!を付けるかどうか考える手間も省けますし、!で始まり!で終わってるので、全体的にはポジティブな印象の文面になります。
逆に、若手のビジネスパーソンは相手との関係性に気を配りつつ、ガンガン!を乱れ打ちしてもいいと思います。特にお礼のメッセージなどでは、!の数で感謝の気持ちを表すこともできます。これはもう若者の特権で、!がいっぱいついてたらもらう方も絶対うれしいはずです。

■?はてなマーク(クエスチョンマーク)

人に質問をする時に使う記号ですが、はてなマークは使い方によっては凶器になります。つまり、送り手に悪意がなくても、受け手が責められてると感じてしまうことがよくあるのです。例文で出したように進捗状況を確認する場合でも、文面と受け手の心理状態によっては、「早くしろって怒ってるな。。。催促されてるな」と取られてしまうのです。

もし、あなたがライトな感覚で質問をするのであれば、ダブルクエスチョン??を使うことをお勧めします。もう一度②の文を見ていただきたいのですが、?1個が2個に変わるだけでだいぶ柔らかい印象になります。ビックリクエスチョン!?もほぼ同じように使うことができますが、より強い興味・関心があるよというニュアンスを伝えることができます。私の場合、ベースは??、とても知りたい場合は!?で使い分けています。

■。。。句点

はい、これもみなさん当たり前のように文章の中で使っていますよね。ちょっと例文を見てみましょう。


Bプロジェクトの件で、人手が足りません。
〇〇さんの部もリソース的にいっぱいいっぱいというのは理解していますが、
なんとか人を回していただきたいです。
大変な状況ですが、ご検討ください。

Bプロジェクトの件で、人が足りません。。
〇〇さんの部もリソース的にいっぱいいっぱい、、、というのは理解していますが、なんとか人を回していただきたいです。。。
大変な状況ですが、ご検討ください。

これも③の文章だと、文脈によっては淡々と依頼されてるように感じてしまう場合があります。口頭のフォローがあればともかく、テキストだけのコミュニケーションだけだと、「こっちも大変なの本当にわかってるのかよ!?」となるかもしれません。

また、。。。については、上記のような申し訳ない気持ちを表すのによく使われますが、意見が分かれるようなトピックに対して、決して自分の主張が絶対ではないよ、というニュアンスを表現する場合にも大いに役立ちます。ただし、これがくせになると、常に。。。で意見がどっちかはっきりしない、保険をかけてる(逃げてる)みたいな状態になるので笑、使いすぎは注意しましょう。


いかがでしたでしょうか?
ここまで三種の神器が文章にもたらす効果を説明してきましたが、最後に逆説的な話をします。
今回は触れませんでしたが、顔文字、絵文字を含めてこれほどまでに記号を駆使したコミュニケーションが一般化した時代だからこそ、これらをすべてなくすとシリアスな印象の文章になります。これを逆手にとって、ここ一発本当に気合を込めたメッセージを発信する時に、あえてノー記号の文章に仕立てるというのは、戦略としてかなり効果的だと思います。特に書き手が、普段記号を使っている人であればあるほど。

毎日仕事で文字を扱っているので、こういうことを日々考えています。好評だったら、他のテーマについても書いてみようと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!!!!!


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