ご無沙汰してました

前回の初投稿から早いもので9か月、気づけば年末になっていたことをもし、前回の記事を見てくださっていた人がいればお詫びをしたい。

最近になってからようやく火がついて、さぁて重たい腰でもあげますかとなった次第なのである。とはいえ、急に創作をまたやろうという気になったなったのはなんなのか。どうでもいいかもしれないが少しその経緯を話したいと思う。

きっかけは、意外かもしれないが仕事でのことだった。自分は介護の仕事をしている。詳細は守秘義務があるため伏せておく。

——9月末日のこと。その先月自分の担当していた入居者が退去され、新規の入居者が入ってこられたその方は、比較的若い方でお部屋にいらっしゃり、編み物をされたり、塗り絵や読書、折り紙等々、手作業をじっくりとされることがとても好きな方だった。仮にAさんと呼称する。

ある時本人が塗り絵をしたいけど、色鉛筆がなくて、クレパスはあるが芯がしっかりした色鉛筆のほうが馴染みがあるからほしいと話された。

僕は前に色鉛筆でよく絵を描いていたことを思い出し、実家に戻った時にいくつか色鉛筆を持っていき、そのうちの使っていない一つを渡すとその方はえらく喜ばれていた。

そうして、一月がたちAさんはその色鉛筆を大事に使っており、自分自身なんだかとても嬉しかった。あるときAさんに声をかけ「大事に使ってくれてありがとう」と話すと「こんないいもの持ってくれたんだもの。大事に使うよ」と話された。またその時に「あたしはね、塗り絵をやっている時が一番楽しいんだ」と満面の笑みでお話しされていた。

僕も何か夢中になれることがあればいいのにな。昔は絵を描いていたのだけれど、この色鉛筆を渡すということの意味、それ即ち僕自身は絵描きから身を引こうかと思っていたニュアンスもあったのだ。

そんな楽しそうに塗り絵をされているAさんに、僕自身が色鉛筆を使って昔はお絵描きをしたりお話を作っていたんだよ。でも今はもうやめてしまった。と話す。

心のどこかではまだ描きたい、もっと自分の思い描くお話を描いてみたい。そんな思いがいまだにくすぶっている。

でも、今始めたところでどうなる?

またすぐにやめてしまうんじゃないか。周囲を期待させておいて、いつもこれじゃないか。期待している人を裏切るぐらいならやらないほうがいい……。

そんな思いにずっと長い間苦しんできた。

気を紛らわそうと何かをしている時も何かがチクチクと刺さるようにその考えがよぎる。

いち入居者さんにそんな思いを打ち明けるのもおかしな話かもしれないが、楽しそうにされている姿を見て、自分自身が耐えられなかったのかもしれない。

すると、Aさんはにこにこと笑って短くこう答えた。

「やってみれば? お絵描き」

僕はその言葉を聞いて、少しだけでもいい何かやってみるか。そう思い立ち、僕は思い切ってもう一度だけでいい。もう一度創作をしてみようと決心した。

こうしてさっそく僕は行動に移した。まず、僕が初めにしたのは新しい液タブを買ったことだった。僕はその絵の描きやすさにとても驚いた。
デジタルはどうしても板タブのイメージがあり苦手意識からくる、きらいがあった。不思議と筆が進み、気が付いたらひとつのキャラクターが出来上がっており、久しぶりに絵を描いてその楽しさに気が付いた。

そして、物語も自分自身の体験や感じていた気持ちを基に新たに書いてみた。

僕自身が終わった後何ともいえない達成感とやってよかったという気持ちが呼び起こされた。これでよかったんだと。

話は長くなったが、そんな経緯があった。僕はこの熱が冷めないうちにこの物語を絵を描くことを続けていきたい。

次の投稿でその物語を上げていく。久しぶりに描くお話と絵なので稚拙な部分があるかもしれないが、もしご興味があればご覧になってもらいたい。

長文失礼しました。


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