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手話が脳のアンチエイジングに最強な理由

こんばんは。

今日一日お疲れ様でした。

僕は2年間ほど手話を習っていました。

きっかけはろう者(耳がほとんど聞こえない人)の知り合いに

手話を少し教えてもらった事でした。

ちゃんと勉強したくて地域の自治体がほぼ無料で行ってくれている手話教室に通いました。

手話を習っていく中で、さまざまな事を感じましたが、

今回は脳のアンチエイジングに手話が最強だと僕が思った理由についてお話したいと思います。

1. 手を使う事で大脳皮質を刺激する

手話では言葉を主に手や指を使って表現します。

人間が今のように進化してきた理由は手を細かく使う事で大脳皮質が発達してきた事にあります。

大脳皮質のかなり大きな領域が手の動きと密接に関わっている事がわかっています。

手を使うお仕事、例えばピアニストなどの方は認知症になりにくいと言われています。

このように手話は手や指を細かく使う事で脳を刺激し脳の若さを保つ働きがあります。

2. 手話表現方法のあまりの多彩さ

これは勉強していてつくづく思った事ですが、結構難解な言葉にもちゃんと手話表現があって、この手指の動きだけでよくこんなに言葉を表せるんだなあと感心した次第です。

ひとつの手話表現で幾つかの言葉を分けて使いたい時は手話に加えて口の動きや顔の表情、文脈での判断などを用います。

手話表現が分厚い辞書になるくらい多彩な手話があります。

これを使いこなしている上級者の脳は一体どうなっているんだろうと思いました。

3. 言葉から手話(手話から言葉)への変換行為が脳を刺激する

言葉を手話を通してろう者に伝える際、脳内でその変換をしなければなりません。

言葉を脳で理解しそれを手指で表現しろう者に伝える、またろう者が手話で表現したものを言葉に変換し理解して健常者に伝える。

まさしく脳の活動をフルパワーで発揮しなければできない超トレーニングだと思いました。

4. 表情筋のトレーニングが脳を刺激する

手話では言葉のニュアンスを表情をつけて表現します。

例えば「うれしい」時は顔もうれしそうに。

「悲しい」時は顔も本当に悲しそうに。

僕も手話では嬉しいって表現しているのに全然顔がうれしそうじゃないとよく指導されました(苦笑)

このように手話では表情が重要なので普段あまり使っていない表情筋のトレーニングにもなりますし、普段感情をあまり動かさなくなった現代人にとっては良いこころの刺激になると思います。

5. ろう者の方々の世界を知る事ができる

これが最も大きな事だと思いますが、手話を学ぶまでろう者の方々の世界というものはよくわからないものでした。

それが手話を勉強し、ろう者の方々と交流する中で、

ろう者同士のコミュニケーションの仕方、

ろう者の方がたどってきた歴史、

普段一体何にこまっているのか、

健常者と何が違うのか、

どんな趣味を持っているのか、

どんな家庭生活を送っているのか、

など今まで知らなかった世界を垣間見る事で

新しい世界を少しでも知れた事が自分にとって最も刺激になった事だと思います。

僕のクリニックにもろう者の患者さんが何人か来られます。

僕が少しづつ手話を覚えそれを使って表現すると患者さんはとてもうれしそうな顔をして喜んでくれます。

少しでもお役に立てているという実感が心を刺激してくれます。

またそれを励みに少しでも上達しようと頑張って勉強する事も出来ました。


皆さんも機会があれば是非手話を勉強してみてください。


今日もここまで読んでいただき本当にありがとうございました。

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