「シカゴ7裁判」民主主義の根源


Netflix「シカゴ7裁判」
アメリカ大統領選を狙って2020年に公開されたようだけれど、この映画は普遍的な問いを私たちに投げかけていると思った。

まず、印象的だったのは裁判の最後の方。
ホフマンは「君はなぜ裁判に呼び出されたのか?」と問われ、こう答える。

We carried certain ideas across state lines.
…For that, we were gassed, beaten, arrested and put on trial.
思想を持ち州境を超えたから。…そのために、ガスをまかれ、殴られ、逮捕されて裁判に来た。」

そして、1861年リンカーンの演説を引用して、彼が同じことを今言ってたら逮捕されてただろうね、と皮肉を込めて発言。

人民は政府を改める憲法上の権利を持つ。革命的権利の行使により、政府を解散させ、転覆させることができる。(リンカーン,1861年演説)

 思想扇動をする政治犯は、一方で革命家と呼ばれ人民からの支持を集める。南アフリカのネルソン・マンデラやミャンマーのアウンサン・スーチーだったり。日本では治安維持法で逮捕された人が何人もいる。約7万人が送検され、作家の小林多喜二ら拷問死した約90人を含め、少なくとも400人強が獄死した(朝日新聞2019.8.30)そうだ。

自分の考えを発することは、国家や政府にとって脅威にもなりうる。
だからこそ、選挙やデモという形で自分の意見を発する機会が保護されているのは、民主主義の基盤でもある。日本国憲法でも良心・思想の自由が認められている。

また、「シカゴ7裁判」ではタイトルにある通り、裁判所が舞台となっているのだが、三権分立についても改めて考えた。


ここまで書いて、すぐにミャンマーのクーデターが発生して色々思うことあり筆が進まなくなっちゃった。これはこのままで、また言葉にできる時が来たらまとめて書くことにする。

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