冷えたサッシが鈍く光る薄暗さ。
軋む板の間から、靴下越しに伝わるひんやりとした感触。
パチパチと、赤く起こされた炭のはぜる音。
蓋を開けた瞬間、たちのぼる味噌汁の湯気。
焼いためざしの香ばしい香り。
母の後ろ姿。
冬の朝。
画像1

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?