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ねたみ の行き場所

友人が店を出した。高品質の卵と無農薬の素材を使ったお菓子の店をだした。購入して食べてみたけど…なんだろう。なぜかわからないけど、実に羨ましい。美味しいけど羨ましい。ねたみ易い人格ではない、と自己分析していたけど、すごく悔しい。

別に私は、お菓子屋さんになりたいわけではなかったはずなのに、なんだか嫌だ。「おいしいね」と賛美したけど、二度と買わない。友人には何の落ち度もないのに。

思い起こすと、中学生のころの事。友人が私よりも高得点のテストを持っていた。私の勉強不足だ。友人にはなんの原因もない。でも、なんだか嫌だ。自分のせいなのに、友人が嫌だ。「正解チェックするから、ちょっと貸して」と甘い声で頼んで友人の回答テストを手にして、その場でやぶった。よくわからないけど、よくわかる行動をした。なんの罪の意識もなかった。

テレビに同年齢の女優が出ている。美しい。シワもシミもなく、満面の笑みで人々を魅了している。私と言えば…マスクもはずせない醜態。笑い方すらどこかに置いてきて、人の心を揺らすような声も話題もなく、周囲を引き付けるまなざしもなく。悔しい。

この女優はなんなんだ、いったい。腹が立つ。スマホで女優の過去を検索して「順風満帆な人生じゃないじゃん」「高校しか卒業してないじゃん」「男優と二股疑惑もあったじゃん」と。必死に探して安堵する。女優になんの罪もないけど、私は安堵する。

汚い心は誰にでもある?仮に誰にでもあるなら、それをどこに流してる?

別にどうでもいいことだけど・・・

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