マガジンのカバー画像

かぜ薬とホームケアの科学的根拠【一般の方と医療者対象】

14
かぜや胃腸炎ではさまざまな薬が処方されています。よく処方される薬だからこそ、有効性や安全性・副作用についてきちんと把握しておいた方がよいと考えています。当ブログ(dr-kid.n… もっと読む
運営しているクリエイター

記事一覧

[まとめ]小児の麻疹(はしか)

こちらの記事では、小児の麻疹(はしか)の原因、症状、感染性、合併症、予防接種の有効性につ…

Dr.KID
1か月前
3

小児の咳止めとしてのはちみつ(2022年度版)

2020年に書籍「そのエビデンス、妥当ですか? システマティック・レビューとメタ解析で読み解く…

100
Dr.KID
1年前
9

12. 科学的根拠からみたエキナセア(ハーブ)と子供のかぜ

インフルエンザや風邪ウィルスが流行する時期に、「エキナセア(ムラサキバレンギク)が、かぜ…

100
Dr.KID
3年前
6

11. 科学的根拠からみた小児の風邪と市販薬に含まれるグアイフェネシン

グアイフェネシン(guaifenesin)はかぜで使用される薬の1つです。 あまり聞いたことがない方…

100
Dr.KID
3年前
5

7. 科学的根拠からみた小児の胃腸炎と下痢止め

• 「下痢止めをください」 • 「下痢が続いていて、なんとかしてください」 と保護者から外来…

100
Dr.KID
4年前
9

10. 科学的根拠から小児の風邪/細気管支炎とロイコトリエン拮抗薬

ロイコトリエン拮抗薬はモンテルカスト(キプレス®︎、シングレア®︎)やプランルカスト(オ…

100
Dr.KID
4年前
10

9. 科学的根拠からみた小児の風邪と鼻洗い・鼻吸い

一般小児科外来の受診利用で多いのが「咳・鼻水」でしょうが、過去の研究結果を1〜8章で解説してきましたが、あまり有効な薬は基本的にはありません。 例えば、咳を止めようにも、コデインは小児では使用禁忌であり、デキストロメトルファン は副作用のため少なくとも5歳未満には使用すべきでなく、アスベリンは国内のRCTでは有効性を証明することができませんでした。 ハチミツは1〜2歳以上の小児で有効性が示唆された論文が複数ありますが、国内での報告はまだありません また、鼻水止めとして抗

有料
100

8. 科学的根拠からみた小児の吐き気止め

• 「こどもが吐いてしまって…。どうしたらよいか分からず受診しました」 • 「嘔吐を繰り返…

100
Dr.KID
4年前
5

6. 科学的根拠からみた小児の胃腸炎とプロバイオティクス(整腸剤)

今回は「整腸剤」としてよく処方されるプロバイオティクスについて解説してみました。 プロバ…

100
Dr.KID
5年前
11

5. 科学的根拠からみた小児のかぜとホームケア・解熱鎮痛薬(アセトアミノフェン)

「子供用の解熱鎮痛薬(熱冷まし・痛み止め)をください」と外来でお願いされることが多々あり…

160
Dr.KID
5年前
21

4. 科学的根拠からみた小児のかぜとトラネキサム酸・気管支拡張薬・ヴェポラッブ®︎

小児はよく風邪をひくため、小児科外来に受診されたことのある保護者の方々も多いでしょう。 …

110
Dr.KID
5年前
26

3. 科学的根拠からみた小児のかぜと抗ヒスタミン薬

こちらのnoteでは、小児のかぜと抗ヒスタミン薬の有効性・副作用といった科学的根拠を詳しく解…

120
Dr.KID
5年前
32

2. 科学的根拠からみた小児のかぜと去痰薬(痰切り)

前回はチペピジン(アスベリン®︎)、デキストロメトルファン(メジコン®︎)、コデイン(カ…

120
Dr.KID
5年前
26

1. 科学的根拠からみた小児のかぜと咳止め(鎮咳薬)

今回、私がこの記事を書いた目的は、小児科医と保護者の間にある、こどもの咳止め薬(鎮咳薬)の知識のギャップを少しでも埋めることです。 このnoteでは、過去の研究結果をもとに、小児の咳止めにまつわる科学的根拠(エビデンス)を説明していきます。 本記事の内容1. はじめに 1-1. 小児科外来における咳 1-2. 「咳止め」は本当に咳を止められる? 1-3. 医療者と非医療者で生じる情報の非対称性 1-4. 本記事の目的 2. 咳止めのメカニズムと種類について 2

有料
210