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男性問題

この記事は、16年前の自分へのツッコミというスタイルで書いています。


 男性学が面白い。たとえば働き盛りのサラリーマンの過労死や自殺率の上昇。熟年男性の定年離婚や妻に依存するだけの濡れ落ち葉。1990年頃から、こんな悩める男たちの存在が注目されている。いわゆる男性問題の登場である。

 子どもが大人へと成長するさいに、男らしくあるいは女らしく育つように周囲から期待され、内面化しつつ成長していく。一部のフェミニズムや女性学の専門家によれば、その結果、「男は外、女は内」といった性別役割分業に象徴されるような、男女不平等の社会構造に組み込まれていく。こういった主張は、「男性=加害者、女性=被害者」という図式としてまとめられよう。

 しかしながら、この主張はすべて正しいのであろうか? 逆に、男性のほうが被害者になってしまうことはないのか。たとえば、多くの男性は「男たるもの人に弱みを見せてはならない」「競争には勝たねばならない」といった具合に、男らしさなるものを無自覚的に刷り込まれていく。冒頭に挙げた男性問題は、実は、女性が女らしくあることを強要されて女性問題が起きたのと同様、男性が男らしさのこだわりを強要された結果として発生したのではないか。

 こういった古い男らしさからの解放は、男性問題の解決に繋がるだけでなく、実は女性問題の解決可能性をも秘めている。男性たちが無自覚に背負い、思いこんできた男らしさから自由になることは、男性自身にとってもプラスの結果を生む。女性にとってもいいだろう。性的マイノリティに対しても、これまでの社会的排除や差別からの「ジェンダーフリーな社会」を作り出すことにつながるのではないか。

 男性問題解決の処方箋は何か。「男の複顔主義」(「男性学入門」、伊藤公雄)が考えられる。仕事の顔だけではなく、地域の顔、趣味の顔、主夫の顔、父親の顔、夫の顔などもバランスよく、柔軟にもつことである。多くの女性がそうしているのと同じように。

2007年11月14日


戦後日本の近代化を象徴するのが団塊の世代です。団塊の世代とは1947〜1949(昭和22〜24)年に生まれた者であり、2023年現在は74〜76歳になっています。この世代は、戦後昭和を生きてきた人たちで、さまざまな意味で存在感があります。

この世代が高齢者となった現在、どのような団塊世代の男性が解放され、どのような団塊世代の男性が依然として性別役割分業のままにとどまるのでしょうか? ChatGPTに聞いてみました。

【解放される傾向がある団塊世代の男性】
学歴や職歴がある男性
女性と協力する家庭をもつ男性
ジェンダー教育を受けた男性

【依然として性別役割分業のままにとどまる傾向がある団塊世代の男性】
伝統的な家庭環境で育った男性
家族とのコミュニケーションが少ない男性
働き方やキャリアに固定観念がある男性

団塊の世代の男女が、過去の固定観念にとらわれず、相互協力やコミュニケーションを大切にすることで、新たなライフスタイルを模索することができます。高齢期に入った今こそ、男女がお互いに尊重し合い、支え合うことで、より豊かな人生を送ることができるでしょう。固定観念にとらわれず、自由な発想未来を切り開くことが大切です。(ChatGPTと複数のやりとりの後のまとめ)

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