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社会的ジレンマ

この記事は、16年前の自分へのツッコミというスタイルで書いています。


 多くの人々が、他人に協力せずに自分の利益だけを追求して行動した結果、社会全体が好ましくない状況に陥り、結局のところ、個人にとって不利益となって跳ね返ってくることがある。個人利益と社会利益の二律背反である。このような状況は、「社会的ジレンマ」もしくは「社会的蟻地獄」と呼ばれている。

 ここで、「囚人のジレンマ」のモデルを紹介したい。何か事件がおきたとする。捜査した結果、二人の被疑者が捕らえられた。だが十分な立証ができないため、2人を別の場所に隔離し、それぞれに対して自白するよう迫る―。

 相棒も本人も自白すると双方とも4年刑、相棒が自白しないで本人だけがすれば、本人は釈放され相棒は5年刑、二人とも黙秘すれば双方とも3年刑、という選択肢があるとする。こうした状況下では、囚人たちは自白か黙秘かを迫られる。彼らが互いに相棒を信頼して黙秘すれば刑の年数を少なくできるが、他方で自己利益のために相手を裏切り自分だけ自白したい衝動にかられる。このような葛藤的な状況を囚人のジレンマという。ゲーム理論において社会秩序や社会の共同性の研究に利用されている。

 囚人のジレンマのモデルは、社会的ジレンマの本質を理解し応用するために有効である。ジレンマ的状況で、利己的個人のとる行動について実験と分析を繰り返しながら解決の糸口を模索する。このとき重要なのは、相手を信頼できるかどうかである。要するに、社会的ジレンマを解決するためには、他人に対する信頼感を何らかの方法により高める必要がある(山岸俊男著「社会的ジレンマ」と「信頼の構造」を参照のこと)。

 ではどのような方法でこれを高めたらよいか。長期的にみると、他者から信頼されないことこそ、今とこれからの自己にとって損になるという見方がある。だがこれでは、善い社会の在り方に関する問題が置き去りにされてしまう。

2007年10月31日


この概念を初めて知った時、感動した覚えがあります。日常生活において、いろんなことが説明できます。

担当授業の資料より

この記事の回答に答えるため、ChatGPTと雑談しながら、他者への信頼を高める方法についてまとめておきます。

ChatGPTと対話しながら作成🤖

1 相手との交流を増やす方法
- 相手とのコミュニケーションを積極的に取り、相手のことを知る。
- 共通の利益や価値観を持つことを見つけ、それを活かして協力関係を築く。
- 様々な場面で相手と協力することで、相手が自分に対して信頼を持つようにする。

2 信頼を裏切らないことが大切なことを示す方法
- 約束を守り、信頼を裏切らないことを示す。
- ミスを犯した場合は、その責任を取り、誠意を持って謝罪する。
- 相手の期待に応えることで、信頼を築く。

3 相手のニーズを理解し、サポートする方法
- 相手が何を求めているのかを理解し、そのニーズを満たすことで信頼を築く。
- 相手の悩みや問題を共有し、解決するために協力することで、信頼を深める。
- 相手の要望に対して、可能な限り柔軟に対応することで、信頼を築く。

4 自分自身の信頼性を高める方法
- 自分自身が信頼できる人物であることを示す。
- 自分自身が持つスキルや知識をアピールし、相手に自分の価値を認めてもらう。
- プロフェッショナリズムや誠実さを持って行動することで、信頼を築く。

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