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"NAVI CARS"元編集長、河西さん宅で見た夢――クルマとアートと音楽のコラボレーション

 facebookでお友達だった河西さんが、自宅兼ガレージでトークショー&アコースティックライブを行うと言うことで私も伺いました。わくわく感もあれば、自分の知らない人も沢山いるんだろうなと少し躊躇する部分もありましたが、前日にご丁寧なメールも頂いており、弱気を振り払いお伺いさせて頂きました。(ずっとNAVIの読者だった自分が行かない訳には行けません、何と言っても当時の編集長に会えるのですから!)

NAVI、NAVI CARSは当時からオシャレな雑誌だった

 車雑誌NAVIは、1984年に二玄社から創刊された月刊自動車雑誌で、2010年に休刊。自動車だけでなく、社会や文化、ライフスタイルなどを幅広く取り上げる「文化系自動車雑誌」として知られていました。当時、こんなテイストのクルマ雑誌はなかったので「ファッション雑誌?」と走り屋族の友達が言っていた記憶があります。
 元NAVI編集部員の河西さんは、その後ボイス・パブリケーションという出版社を設立し、NAVI CARSは、そこから発行された自動車雑誌です。その後、NAVI CARSも休刊となってしまいとても残念だったことを思い出します。(なぜ休刊になったのかはお聞きする事は出来ませんでしたが、多大な苦労があったのだろうと推測してしまいます、、、)
 ただ河西啓介さんは、当時の鈴木編集長と共に、クルマ雑誌、いやクルマ文化など新しく切り開き多くの功績を残した方だと思っています。
 個人的には昨今ようやく時代が追いついたと感じたりしているが、そんな河西さんを訪れる機会があったというのは、とても有意義な事でした。

徳大寺さんの想い出話しや当時のNAVI CARSを振り返ってもらったり沢山お話しを聞きました。

GAO西川さんとのトークショー

 そんな河西さん宅のガレージでは、GAO西川さんと河西さんのトークショーが繰り広げられ、西川さんの作品や旅の話などを聞くことができました。
 GAO西川さんは、乗り物を中心に様々なフィールドで活躍するイラストレーター、デザイナー、プランナーです。西川さんはアメリカ大陸横断やルート66をバイクで走破したり、自らフリーペーパー「オンザロードマガジン」を発行したりしています。
 「ON THE ROAD」という雑誌は、バイク、車、自転車など、車輪とともに生きる人のための情報サイトで、フリーペーパーを母体とした読み応えのあるインタビューや特集などを掲載しています。西川さんの作品は、アメリカの文化やライフスタイルを表現していて、とても魅力的です。
 河西さんは、FM番組で自らの声や話術で、リスナーに新しいクルマとのつきあい方を提案したり、素敵なゲストとのトークを楽しんだりしてきた方ですが、GAO西川さんのアイデンティティー的な所を上手く聞き出してくれるのですが、そうやって絵やイラストを鑑賞すること本来の姿のような気がしてきました。一枚の絵は絵であっても、そこに詰められている感性が時間と共に凝縮されているのです。(自分にとっては新しいアートの見方の発見でした。)

お二人のトーク姿なのですが、とにかくパワーがあるのが凄いです。帰り際には雑誌をお土産として頂きました。また個別にも震災の時のお話しも聞けました。

河西さんのアコースティックライブ

 その後、ガレージにて河西さんのアコースティックライブがありました。
夏の終わりにふさわしい曲という事で、陽水や達郎、稲垣さんらのしっとりナンバー、そしてオリジナル数曲を聞かせてもらいました。
 近隣の人に予め了承を得ているなど冗談も面白かったですが、 南房総の自然の中で聴く音楽はまさに癒しの贅沢な時間ですね。
 河西さんは、いまやライターとしてだけでなく、ミュージシャンとしても活動している…と言うのは知っていたのですが、自身がボーカルを務めるバンド、「ROAD to BUDOKAN」は、「BLOW ~風は吹いてる」でメジャーデビューしています。クルマや旅をテーマにしたロックサウンドは、情熱的で爽快な印象です。
 本人の口から改めて聞いてわかった事は真剣であることです。 限りある残された時間、 今後はミュージシャンとしての活動をメインにやっていくと心に秘めているようです。

曲の合間には「隣の人、うるさいと言ってきてない?」とか冗談も交えながら、しっかりと聞かせてくれました。

自然、クルマ、ガレージ、アート絵画、音楽、これは新しいコラボレーションと感じた。

 南房総の自然、クルマ、ガレージ、アート、音楽という新しいコラボレーション、、、。南房総は海岸線や山々、森林などの自然が豊かで、ローズマリー公園や野島埼灯台などの観光スポットがある。そして地中海の気候に類似しているロケーション。
 ガレージには自分の愛車や友人のクルマを飾ったり、メンテナンスしたり、クルマ好きにとって憧れの空間です。(ちなみに河西さんのガレージは、「ガレージライフ」という雑誌にも紹介されています。)出来上がった時、このガレージにはアートも合いそうと感じたらしいです。

ガレージとアートと忍者と

ここは何かを気づかせる"イノベーション基地"かも知れない

 ふとここは、何かが生まれるイノベーション基地かも知れないと思いました。アートを見ながら、GAO西川さんのアートに感動したり、旅のエピソードを聞かせてもらったり、、、アルファやバイクを見ながら皆さんのクルマに関する知識や情報に感心したり、、、リビングで雑誌を見ながら「NAVI CARS」や「ON THE ROAD」という雑誌の制作秘話やコンセプトを聞いたりと、、、
 五感を刺激する沢山の要素が人の心を動かします。

最後に「とても楽しい時間を過ごせた」ということは何なのか?

 帰途は、夕陽を見えるタイミングを見計らい、河西さん宅を後にしました。海岸線の南房総の自然の美しさや爽やかさに癒されたり、灯台などの景色に目を奪われたり、夕陽では、オレンジ色に染まる空や水面に感動したり、日が沈むグッドタイミングでした。

こんな夕陽を毎日見れたらいいなと思う。

 その道中で考えたこと、「とても楽しい時間を過ごせたということは何なのか?」自分にとって影響ある人や色んな人との会話からヒントが浮かびました。そんな中から自分の好きなことや得意なことに気づいたり、新しい目標や夢を見つけるヒントにもなるのであろうと思います。自分も少しヒントが浮かびました、、、
 なかなか人に会いに行くのは大変な事かも知れませんが、まだまだ色んな人に会うことは重要だとも気づかされました。ちょっと重い腰を上げて、出来るだけ外へ出ていこう、こう思わされる訪問でした。

海ほたるは空いていました。(アクアラインは多少の渋滞だが、料金は安い)

 最後にですが、一般人である私を招き入れてくれた河西さんのオープンマインドに感謝します。そして来た人に対するホスピタリティの高さに驚かされました。自分もそうでなければと思いつつ、河西さんのRoad to 武道館を応援します。

楽しい一日でした。

「蛇足ですが、人が帰った後の河西さんの心境は寂しいのかな? (笑)」

(終わり)・・・写真掲載は了承得ています。


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