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ワインマーケットパーティさんブラインド57回メモ

そもそもは新年の抱負として毎週ブラインドに行くという誓いを立て、勉強のための記録先としてXアカウントなど作ってみたものの………むちゃくちゃコメント見返しにくい。
ということで、試しにnoteに記録してみる。

記念すべき参戦10回目

さて表題の通りWine Market Partyさんのブラインド第57回(←すごい!)。
私の初参加は年明け48回からなので、今回でやっと10回目。
毎週あまりにも無惨に打ちのめされているのでそれなりに回を重ねた気がしていたけれども、まだまだピヨピヨのピチピチ。
長らく参加されている諸先輩方の胸を借りるつもりで、今後も毎回思う存分気持ちよく打ちのめされて行きたいと思う。
打ちのめされすぎてテイスティングに開眼する前になんだかそろそろ別の新たな喜びに目覚めそうな気配があるような気がしないでもないけれど、それはまたそれでオツである。
人生ヨロコビの種は少ないよりも多いに越したことはないんである。

今回のテーマは…消える!?

個人的に今回は周回を重ねるごとに悩みが深まった回。「あれっ?この回答だと普通すぎない?」というメタ的視点もありつつ、それ以上に「特徴香が…消える(!!?)」という謎現象に見舞われ、最初の仮説構築より最後の結論で悩み抜いてしまった。
ということで今回も打ちのめされることが既に確定したようなものだけれども、今回はどのパターンで手酷く予想を覆されるのかを今から楽しみに待ちたい。

①: デレツンってどゆこと…?

  • 外観: 澄んで輝きのある、ややグリーンがかった、やや明るいレモンイエロー。ディスク/レッグは通常範囲だが強いて言えばほんのり粘性高めの可能性あり

  • 香り: アタックはM〜M+、セミアロマティック感。メロン、木なり〜核タネ系(特に桃など)の果実感。樽はほんの〜りあるかどうかといった印象

ここまで書いといてアレなんですけどね奥さん、私絶対知ってるんですよこのかほり。むしろ一嗅ぎで「はいヴィオニエ〜」って思ったくらいに脊髄反射で回答しかけたんですけどね。
一応仮説候補は「ヴィオニエ(本命)、グルナッシュブラン」あたり中心に、なさそうだけど南ア樽ありCB、PGやミュスカあたりも念のため視野の端っこに置き、味わい確認へ。

  • 味わい: 酸M(予想よりあった)、甘L、苦L+(強くは無いが感じられる)、果実味M、アルコール度13%程度、余韻M-(やや短め)

うーん、やや酸が高い気はするものの、やっぱり普通にローヌのヴィオニエじゃない?と思っていた時が私にもありました。
…が。なんでかよく分からんのですけど、時間経過で温度上がったら

なんかちがう

…気がする。言語化できない謎の違和感が押し寄せる。
しかもメロン的な特徴香も謎に消えた。何なら飲み終わりにはミュスカデくらいニュートラルになった。
…何それ。温度上がって花開くツンデレタイプはともかく、逆パターンってある…?(デレツン?)コミュ障ぶりには不動の定評があるわたしもびっくりだよそれは。
しかもローヌのヴィオニエって若干普通すぎて罠がある気もする。
禿げ上がるほど懊悩しつつ、結局は

フランス(ローヌ)/ヴィオニエ/2021/13


でFAに。
なお後から「南アシュナン」だったのではという気がムクムクとしてきているが、気にしない。

②: あなただけは裏切らないって言って欲しい

  • 外観: 澄んで輝きのある中程度のイエロー(ほんのすこーしだけグリーンみもある)、ディスク/レッグからも、気泡からも粘性高そう

  • 香り: アタックH、アロマティック、ライチ、りんご、花複数種類(ジャスミン等の白い花に加え、バラ感も?)、ほんのり生姜チップ

この時点で素直に行くと筆頭候補はゲヴュ。
熟女の割に素直な事に定評のある私としては脊髄から全力で迷わず即答したいところではあるものの、冷静になって香りだけで言えばよーく熟したリースリングもワンチャン無しでは無い。あとはミュスカ、トロンテスあたりも視野には入れておこう。PGは無いかな。

  • 味わい: 酸M〜M-、甘H-、苦L+〜M-(ある)、果実味M+、アルコール度13-13.5位、余韻M

…えーこれでゲヴュルツじゃないことある?あなただけは裏切らないって言って欲しいの…!

でもね?アルザスのゲヴュルツだと普通すぎて罠ある感じするじゃん?あと先週Wine@さんで出たばかりじゃん??…怪しいとっても怪しい。
これまさかの「アルザスじゃなく別産地でした☆」パターンってことある?ちらっとググってみたらゲヴュルツってイタリアとかアルゼンチンの生産量ナニゲに多いらしいね。知らなんだ(無知)。

…でもこの感じ、それこそトリンバックとかヒューゲルとか定番のゲヴュでは?もはや小さな脳みその限界なので

フランス(アルザス)/ゲヴュルツトラミネール/2018/13.5

でFA

③: だからデレツンはやめてって言ったのに

  • 外観: 澄んで輝きのある(強いて言えば若干落ち着き感あるかも?)、紫がかった中程度のルビー、エッジにほんのりピンクのグラデーションあり、ディスクは普通な一方、ティアからはやや粘性高めの可能性はあり

  • 香り: アタックH-、レッド/ブラック双方にまたがるチェリー、ブルーベリー、濃厚なバニラ、コーヒー。少し後からピラジン出てきた…と思ったのだが

消えた!?(また???)

え、そういうことある?本日デレツン2回目ですけど!?てかピラジンて割としつこく消えない香りだと思うんだけど。
(強いて言えば、テイスティング時に近くにウッディ系の香水が漂っていたので、それを誤認した可能性はゼロではない)

まあ正直ピラジンなくなると決め手にかける。メタ視点無しにすればジンファンデルは無しではないのだけど、いかんせん先週出たばかり。この果実&樽の感じはプリミティーヴォって感じもしない。
なので謎に消えはしたけど何らかのバグと信じて、新世界のCSファミリー…CS、メルロ、CF、一応カルメネールも含めて候補に。

  • 味わい: 酸はM+〜H-で思ったよりある。甘:L、渋みはM+で逆に思ったより無い。果実味M+〜H-、アルコール14%程度、余韻M-

うーん今回どれもわからない中でも一番わからない。
酸とタンニンの感じからは、候補に挙げた中だとCFかメルローくらい。けどCFにしてはピラジン消えたし(よく熟したCFならありうるのかな)、メルローにしては色調紫過ぎで酸もありすぎるような。全く決め手なし。
なおこのパターンでこの間南アのCSだったのよね(酸の高さとタンニンの低さに驚いた)。

悩んでも絶対わからないパターンなので、あきらめて

南アフリカ(ステレンボッシュ)/カベルネフラン/2020/14

でFAでいいということに(諦めたw)

総括

本日謎の「消える」現象に加え、低気圧と激務でぼーっとしており、ただでさえ低めの脳の容量のさらに3%くらいしか稼働してなかったので、余裕で全ハズシも多いにありうる。
記念すべき10回目に全ハズシして大反省するのを今から楽しみに待ちたい(←やっぱり別の何かに開眼しかけてる気もする)

答え合わせと振り返り

んああああ!「記念すべき会に全ハズシ」あっやうかったほんとに←落ち着け

①イタリア(ピエモンテ)/コルテーゼ/2022/13%
②フランス(アルザス)/ゲヴュルツトラミネール/2018/14%
③オーストラリア(NSW)/シラーズ/2021/15%

↓ということで

①××△◯
②◯◯◯△
③××△×

①コルテーゼ(ガヴィ)は仕方ない。再戦時に克服する方向で特徴を復習しておくと「レモン、リンゴ、ハネデューメロン、貝殻、最後に残るグリーンアーモンドの香り、やや豊かな酸味」とのこと。
ふむふむ、メロンは捉えられてたし、「あれっヴィオニエにしては酸高い」も正しい。
ニュートラルに感じたのも(後からなのが謎ではあるけど)ガヴィなら妥当だし、グラスの残り香になんかミュスカデ感あるな〜と思ったのは多分貝殻感ですね。
グリーンアーモンドはもう一度確かめてみたいけど、「ほんのり樽…?」って思ったのがそれかも。
次回すぐにビタ当ては無理だけど、せめて候補に挙げられるようになりたい。あと怖いのは最初くらい香り強い状態だとアルバリーニョと間違えかねない可能性はある(∵メロン、やや高めの酸)。その辺も意識して練習あるのみ

②はアルコール度の0.5%ズレだけなのでヨシ。ありがとうアルザス、いい薬です。
あなただけには裏切られたくなかったのよ…

③。そう③。今回の大反省ポイントは③。これはヒドイ。
え…お肉いた?黒胡椒は??私が消えたピラジンの謎に意識を奪われて見落としてただけ…?
あとシラーにしてはタンニン低めに思ったのだけど、これ産地や作り手の個性だったりするんでしょーか?
うーんうーん。まあ仮にお肉&ペッパーが取れなくても、ジンファンデル挙げたのと同じような筋で「ブルーベリー系果実&新世界感&酸もタンニンもそこそこ」ってとこからロジカルに候補に挙げておくべきだったというところですかね。

ボロボロだったわりに②の3つと①のアルコール数のおかげで辛うじて4正解はしたのを励みに、次回頑張ることとしたい。
どこかで今まで10回の振り返りもしたいところ…!

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