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切花のお手入れ

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切花のお手入れ方法をスタッフが語ります。
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切花の長持ち剤はどのくらい効果があるのか?

9月になっても暑い日がまだまだ多いですね。 私たちも店頭のお花を保たせるために様々な工夫をしています。 水を清潔にすることが大切なので、こまめに水換えをしてバクテリアを発生しにくくしたり… そんなお花が保たない時期ですが、 D.STYLEでは、お客様が購入されたお花には、【美咲】というお花の長持ち剤をお付けしています。 お花の長持ち剤とは お花の長持ち剤とは、その名の通り切花を長持ちさせるための液剤です。 バクテリアの発生を防いだり、糖質などで栄養を補給し、美しい色や

切花のアジサイを長持ちさせる方法

前回は、鉢物のアジサイについてご紹介しました。 今回は、切花のアジサイについてご紹介します。 《アジサイの花は?》 日本原産のアジサイ。 6月になると、路地や公園などで綺麗に咲きますね。 ですが、花がどの部分なのか知っていますか? アジサイは装飾花(ガク)と真花を持った花のつくりになっています。 一般的に花だと思われている部分は、装飾花(ガク)です。咲き方は主に2種類に分けられます。 ① 手まり咲き(西洋アジサイ) 一般的に丸く咲く咲き方です。 日本のガクアジサイが

今が旬の芍薬(シャクヤク)。咲かないときは頭を洗う!?

お店で芍薬(シャクヤク)が入荷する時期になるとスタッフ同士が、 「芍薬の頭洗った?」とか 「今日の芍薬固めだから、洗っておいてね」 などの会話をしているのをよく耳にします。お花屋さんにとっては普通の会話ですが、新しく入ったスタッフに同じようなお願いをしたら、「???」な反応が返ってきました。その時に初めて、当たり前に話している内容が当たり前ではないことを知りました。 出回り期間がとても短い芍薬ですが、 「長く楽しみたいから固めのつぼみを買ったら咲かなかった…」という話を聞い

🌷花屋が教える、チューリップの咲き方の違い🌷

まだまだ、寒い冬が続きますが、お花屋さんでは段々と春が訪れています。春を代表するチューリップも色とりどり並んでいます。皆さんはどれがお好きですか? 《花言葉》 お花には、それぞれ花言葉がついていますが、チューリップは、色や本数によって花言葉が異なります。 チューリップ全体としては、「思いやり」や「博愛」などがあります。 自分の好きな色をプレゼントしたり、自宅に飾るのも良いですが、花言葉を考えて渡すのも良いですね。 《咲き方》 チューリップは6種類の咲き方に分けられます。

バレンタインにラナンキュラスがおすすめの理由🤍

バレンタインまであと1週間。 なにをあげようか迷っている方もいるでしょう… 毎年チョコレートを贈られている方は多いのではないでしょうか? 花屋としてバレンタインの贈りものとしておすすめはやっぱりお花💐 昨年と同様にバレンタインにぴったりなお花をご紹介いたします。 昨年の記事はこちら↓ バレンタインにおすすめのお花 今年、バレンタインにおすすめするお花はラナンキュラスです! 春のお花で、切花は12月〜3月頃まで出回ります。 この時期にしかお店に並ばないため、季節を

これで花が長持ちする!?クルクマで実験してみました!

夏の定番の花、クルクマ。 種類も豊富で、切花が持たない夏の時期でも、比較的長持ちするお花としてお店でも重宝しています。 クルクマについて クルクマとは、ショウガ科に属する球根植物で、お花屋さんに出回る時期は7〜9月頃です。 花びらが段々になっているように見える部分は、お花ではなく苞(ほう)という、葉の一部です。 苞の中に小さな花が咲きます。 そんなクルクマ、花の中に水が溜まっている状態でお花屋さんに並んでいるところを見たことがありますか? 実は、クルクマの花は窪ん

🌿夏にオススメの葉物10選🌿

猛暑がやってきました。 夏は、お花が持たない季節ですね。 そこで、今回は暑い夏でも長持ちする葉物をご紹介します! なぜ花が長持ちしないのか... 暑いと花が長持ちしない原因は3つあります。 日本の夏は、高温多湿です。そのため、花瓶の水の温度も上がりやすいです。気温が暑いと花瓶の中では、バクテリアが繁殖しやすくなります。その水を花が吸い上げてしまい、花にバクテリアが吸い込まれ、しおれてしまいます。また、活ける際に茎に沢山葉がついたまま活けると蒸れて花自体がダメになってしま

意外と知らない?!お手入れの時に使う花用語💐

インターネットでお花の手入れの仕方を調べたり、花屋でお手入れ方法を聞いたりすると、よく聞くけど意外と意味を知らない用語ってありませんか? 「水揚げ」や「水が下がる」など 『聞いた事はあるけど、実際どうやるの?』 『どういう意味だろう?』って思ったりしませんか? 今回はお花を手入れするのに知っておきたい、用語5つとその意味について紹介します💐 ①水揚げ 水揚げとは、簡単に言えば切り花に水を吸わせることですが、花屋で言う水揚げには、導管に入った空気を抜いてあげたり、痛んだ

花屋の1日🌼お花の入荷日編

今日は金曜日!お花の入荷日です! 週に3回、月・水・金曜日に、花屋には新しい花が入荷され、店頭に並びますが、 お花が店頭に並ぶまでに行っている手順を今日はご紹介します☝️ まず市場で仕入れ担当者にお花を買ってきてもらいます。 長い時間お水に浸かっていない為、入荷の時点で水が下がってしまっている物もあります。 そんなお花達にしっかり水を飲ませてあげる為に、水揚げという作業をしていきます! 葉っぱからの蒸散を防いで、花首までまっすぐシャキッと水を吸ってもらうため、新聞紙で

9月9日は菊を飾ろう!

9月になり、すっかり店内も秋めいてきました。 皆さん、9月9日は重陽の節句です。菊の節句とも言います。 重陽の節句とは、 五節句の一つで、平安時代に宮中行事の一つとして中国から伝わったと言われています。 中国では、奇数の日は縁起の良い日とさてれおり、3月3日や5月5日の奇数が重なる日にお祝いの節句をしました。中でも1番大きな「9」が重なる日を『重陽』とし、縁起が良い日になりました。 中国では、菊の花は不老長寿の花として親しまれていました。旧暦だと9月がちょうど菊が咲く季節

フレッシュリースやアレンジメントを長持ちさせるポイント🎄

フレッシュなグリーンで作った クリスマスリースや、アレンジメント、香りも良く生き生きとした針葉樹はこの時期ならでは! できるだけフレッシュな状態で長持ちさせたいですよね。 長持ちさせるためのポイントをお伝えします! フレッシュリース * アレンジメント スギやヒバ、モミなどを使うことが多いフレッシュリースですがフレッシュの状態で2〜3週間は持ちます。 フレッシュな状態の時期を過ぎると葉がカサカサになり、色がくすんできますが そのままリースや、アレンジメントの形を保っ