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週刊ブレックス(仮) ~2019/11/06

こんにちは、hiroです。
ワタシのもとにも忘年会のお誘いが入ってきました。それによってリアルタイムで見れない試合も増えてきそうです…今年も残り2ヶ月ですか。

今年は終わりに近づいてますが、Bリーグはまだまだ序盤戦です。今週もブレックスについて書いていきます。今回は短めです。よろしくお願いします。


10月の結果と11月の日程

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開幕2連敗からスタートしましたが、7連勝を含む7勝3敗でアウェイが多かった10月を乗り切りました。怪我人なども多く過酷な日程でしたが上出来かなと思います。川崎に連敗した一ヶ月前はどうなろだろうと不安になったものです。

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最大6試合ブレアリで試合が可能な11月。絶好調のアルバルク、10月終了の段階で最少失点を誇る北海道、スタートダッシュに失敗した新潟との対戦です。


第7節 vsアルバルク東京(H)

メンバー少ないですよとお達しを受けたアルバルク。海外挑戦に向けてフリーだった山本を獲得。アメリカでワークアウト中で11月末からカナダのプロリーグNBLのトレーニングキャンプが始まるとのことでしたが、今回は海外挑戦を保留してアルバルクのオファーを受けたようです。
アルバルク的には「齋藤返せよコノヤロー」状態でしたが、まぁ無理ですよね。なのでアルバルクの選択肢はフリーの選手は獲得するか、特別指定選手を獲得するかという選択しか残されていませんでした。この辺の詳しい経緯は【やまもん挑戦記】に書かれるのかな?どうなんでしょう。
頭数の少ないアルバルクですが、実際はすぐに出番は与えるというわけではなく、チームの基準に達したらプレータイムが与えられるのかなと。どうなるか見てみましょう。でも、とりあえずザックはやく戻ってこいってところでしょうか?
【追記 2019/11/08:やまもん挑戦記終わってしまいました…】

ちなみに昨シーズンB1で戦った選手で現在フリーの選手は4人のみ(引退選手除く)で、その中なら山本と同じくカナダでのプレーを表明してた津山が一番欲しいかなと思いますが、クラウドファンディングもやってましたからねぇ…

そんなアルバルクですが、10月終了時点で4連勝中で東地区首位。(2試合未消化)ハードなディフェンスとリーグ屈指の得点力があり、圧倒的にTOVが少ない質の高いチームです。(ブレックスも質は高いはずなんだけど…)怪我人が多いですが、コートに立った全選手が質の高い仕事をこなします。さすが連覇しているだけのことはあります。今シーズンは昨シーズンに比べスリーの本数が増えていて確率も約4%上昇していますね。

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今回から注目選手の比較をしてみようかなと。なんとなく。

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メディア的に取り上げたいであろう日本代表の2人。比江島はワールドカップのモヤモヤ感は残りながらもなんだかんだで7試合で二桁得点、スリーも高確率で決めています。田中は今シーズン絶好調で、直近の三河戦GAME1では12得点10アシストのダブルダブル、GAME2は27得点でした。


GAME1 宇都宮 72-73 A東京

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この試合だけ見に行ってきました!
負傷離脱していたギブスが7試合振りに復帰!前日練習の動画を見た時「もしかして復帰するのでは?」って思ったんですが復帰しました。
対するアルバルクはカークとジョーンズをベンチ登録。マチュワン見たかった…

お互いに『on1』でスタートした前半はまずブレックスがディフェンスが仕掛けました。アルバルクのPnRには基本的にスイッチ、マンツーマンとマッチアップゾーンを使い分ける。外国籍選手のポストアップに対してはダブルチームでフラストレーションを溜めさせ、ルカは1Qでベンチテクニカルも吹かれました(あれが吹かれるならその後吹かれてもいいシーンは何度かあったと思うんですけどね笑)アルバルクは1QだけでTOV6つ。ちなみにこの試合前のアルバルクの平均TOVは7.1です。ただ、そのTOVから失点したのは2点のみ。アルバルク修正がはやかった。
ブレックスのオフェンスもスムーズに攻めていたわけではなく、ボールも回らずスリーも全く打てませんでした。リードして試合を進めていたブレックスですが、アルバルクに12-0のランを喰らって2点ビハインドで前半終了。結果的にはギブスのスリー2本に助けられたような印象すらありました。

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開始1分で比江島がファール3つになって始まった後半は、遠藤のトランジションスリーからブレアリのボルテージが一気に上がりました。お互いグッドディフェンスのやり合いで試合は進み、4Q残り2分からブレックスのブリッツが決まりイージーツー→ジョーンズのコーナースリー→ギブスが比江島とのPnRからフィニッシュして残り18.9秒でブレックスが72-71でリード。アルバルクが最後のタイムアウトを使ってカークがフィニッシュ。逆転勝利を狙うブレックスのラストオフェンスは、ジョーンズにブロックされ勝負あり。アルバルクが勝利しました。激しい守り合いの面白い試合でした。
ブレックスはもっと有効的にファウルを使えたとも思いますし、何より終盤のディフェンスミス(逆手に取られたシーン)が多かったのが気になりました。特にジョーンズのコーナースリーとカークのウィニングショットのシーンはブリッツ回避されてアングルを変えて数的優位を作られ、同じようにオープンを作られました。(田中がブリッツされた後のタイムアウトで修正されたんですけど)GAME2でどのように修正するか楽しみです。

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BOXSCORE

ハイライト

ゲームレポート


GAME2 宇都宮 79-71 A東京

アルバルクはいつも通り外国籍選手を入れ替えてマチュワンで臨んだGAME2。この試合もお互い激しいディフェンスからスタート。ブレックスは前日と比べるとペイントアタックするシーンが目立ちました。その中で安藤の得点と須田のスリー2本でリズムを掴み1Qは18-23でアルバルクリード。2Qはライアンを中心に得点を奪いGAME1同様にシーソーゲームです。ですが、アルバルクの大黒柱のカークが前半でファウル3つになったことはブレックスにとって大きなアドバンテージになりました。得点がライアンとギブスに偏っていたGAME1と違って、前半のうちに遠藤7得点と比江島6得点と取れているのは良い兆候。最初ブレックスのディフェンスが思ったよりもハマらずでしたが、2Qで修正しました。

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後半最初にアンスポとアンドワンという珍しい場面も。開始3分で遠藤と田中がファウル3つ、更にリバウンド争いでカークがファウル4つに。その後田中もファウル4つに。どちらもなかなか流れが掴めないような展開。でしたが3Qラストにナベのブザビスリー!休日返上してるだけありますね!

4Qで今まで封印していた奇襲ブリッツ発動するも遠藤がファウル4つに…ですが、ファウルができない状況でコートに立ち続ける田中とカークを見て、インサイドにアタックしてリードを奪うブレックス。対するアルバルクはファウルトラブルと少人数の中で綱渡り状態。今日は須田が苦しい時間帯をよく繋いでいました。比江島もファウル4つになりオフィシャルタイムアウト。
辛抱強く戦う両チームでしたが、残り2分半にナベのスリーが決まり4点差に 。アルバルクはその後トランジションで得たフリースローをカークが2本失敗。これは予想しなかった。その直後のオフェンスでPnRからパスが回りギブスが得点し6点差になりアルバルクタイムアウト。残り1分7秒、タイムアウト後のアルバルクのオフェンスはシュート打てずTOV。スリー警戒、インサイドでミスマッチができることを重々承知のディフェンスでしたがギブスがよく引っ掛けました。ファウルゲームに行ったマチュワンがアンスポしてしまい万事休す。GAME2はブレアリ最多来場者数の応援を力にブレックスが勝利。ホームを守りました。この試合も面白い試合でしたね。ナベも言ってましたが「シュートの確率や戦術などもあるが、「勝ちきった」ということがチームにとってはとても良かった。」と本当に思います。

アルバルクはこの強度のゲームを2試合連戦で少ないメンバーでプレーし、更に追い打ちをかけるようにカークと田中のファウルトラブルで心身ともにかなり苦しい試合だったかなと。最後足が付いてきてなかったですからね…

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BOXSCORE

ハイライト

ゲームレポート


アルバルク戦の雑感

ブレックスファンのワタシが言うのもあれですが、このカードは現状リーグトップ2のハイレベルな試合だったと思います。本当にお互いに修正が早い。続けてミスをしない、我慢強い。1プレー1プレーの攻防が非常に重い試合だったなと。実際二桁点差になったのはGAME2のラスト1分の数十秒のみ。本当にレベルの高い面白い試合でした。なので、アルバルク戦はいつも応援していて疲れますね…笑

HCがGAME2の試合後の会見で言っていたこと
「戦術は特に変えずに、自分たちのバスケットをやる。システム上スリーの本数が減ってしまうのはわかっていた。なのでビッグマンのところをアタックし続ける。GAME1は特に前半は仕掛けられていなかったが、GAME2は最初からアタックできた。なのでファウルトラブルにもなったと思う」
このようなことをGAME2終了後の会見でHCが言っていました。スタッツを確認してみましょう。

スリーポイント:GAME1(7/18 38.9%)→ GAME2(5/18 27.8%)
リバウンド:GAME1(31-40 ) → GAME2(36-34)
セカンドチャンス:GAME1(7-13) → GAME2(11-5)
ペイント内得点:GAME1(34-36) → GAME2(40-24)
ブレックスのペイント内シュート確率:
GAME1(17/35 48.6%)→ GAME2(20/35 57.1%)
フリースロー:
GAME1(7/8 87.5%)→ GAME2(16/21 76.2%)

今シーズンのブレックスの攻撃の特徴の一つだったスリーは両試合とも試投数が18本と今シーズン最少本数。
続いてHCが強調していたビッグマン(インサイド)の部分。GAME1で負けていたリバウンド、セカンドチャンスからの得点、ペイント内での得点全てでアルバルクを上回りました。インサイドから攻めていたのか?というところで言うと試投数は変わりませんでしたが確率が上がっていて、GAME2では得点の50.6%がペイント内での得点で、得点比率的には実は今シーズン12試合で最多でした。これはファウルトラブルで下手に手が出せなかったこともありアウトサイド陣からペネトレイトしての得点が倍以上増えたこと(3/9→8/12)、ギブスがマチュワン相手に圧倒していたことも理由にあります(ギブスと初めてマッチアップする選手が苦労するやつ)。ディフェンスとしてはGAME2でペイント内の失点を36→24失点に減らし、成功率を58.1%→40.0%と大幅に確率を減らしました。ちなみに成功率40.0%は今シーズン一番低く抑えた数値になります。
そして、フリースローもGAME2では約2.5倍に増えました。一番試投数が多いはずのライアンが2日で1本しかフリースローを打っていないことも興味深いです。

スピードのミスマッチ
皆さん知っていることですがブレックスにはスピードが特徴の選手がいません。むしろミスマッチになることが多いです。そういうこともあり、決まった場面でブレックスはマッチアップゾーンで変化を入れながらディフェンスをしてます。良い言い方をすればディフェンスで仕掛けて相手を混乱させる、あまり良くない言い方だと弱点をうまく誤魔化してると言えるかもしれません。特にGAME1では田中にいいようにやられました。
ブレックスが優勝する上でもこの部分は狙われると思いますし、今シーズン戦ってく上で付き合っていかなければ行けない問題ですね。

注目選手の活躍
比江島はGAME1ファウルトラブルで出場時間が削られたこともあり活躍できず。GAME2もファウルトラブルになったんですが、30分出場で10得点。分岐点と行ったところでしょうか?個人的な今節のMVPはギブスです。
田中は両試合とも最多の34分出場。GAME1ではスピードとテクニックを駆使してペネトレイトから得点するシーンが多く13得点5アシスト。GAME2はFG2/9に抑えられたものの9得点7アシストとさすがの活躍でした。あんまり触れられてないけど田中のディフェンスすごかったなぁ。

今シーズンのアルバルクの感想
メンバーが抜けて怪我人が多くても王者は王者だなと。ぶっちゃけザックか小島どちらかいたらGAME2も危うかったなと思うレベル。コートに立った選手が自分の役割を遂行する。ベテランも良い繋ぎをして、ファールを誘うプレーや欲しいところで得点したりと、出番が増えたらやることやれるんですよね。PnRの守り方もいろいろ変えてましたが、すぐ修正するし。我慢強くて守り負けないし。フィジカルコンタクトしっかりするし、攻守のレベル、メンタルレベルや遂行力もB1の中でも基準がずば抜けてますよね。なので、強度の高かったこの2試合をあの人数で最後スタミナ切れて貰わないと困りますね笑
須田はハンドリング力が無いのはブレックスの時から変わらずでしたが、琉球でキャッチアンドシュート安定したし、ハンドリングはアルバルクで鍛えられるのかなと思ったり思わなかったり。
ファンも素晴らしくて少なくても良く声が出てるなといつも思います。ホームで人が入ってないのが不思議です。(平均観客数2441人/6試合)次やるのが1月最後の水曜日開催ブレアリなのでホームで2勝して、ラスト3試合立飛で戦いものです。
あとルカのベンチテクはあえてやってる部分もあると思いますよ。冷静な時は本当に冷静ですし。相手選手を倒して退場することは無いでしょう。


第7節の試合結果

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第7節の結果はこんな感じ。その中で気になったのは以下の通り。

京都が千葉にも勝って東地区3強から2勝目
千葉の14-0のランから始まった千葉vs京都のGAME1でしたが、残り0.4秒でマブンガとサイモンのツーメンゲームで逆転しました。GAME2は千葉の圧勝でした。これで京都は東地区3強から2勝2敗。やはりマブンガとサイモンいれば強いですね。選手層は薄く出場時間が偏りがちで連戦の2試合目は厳しそうですが、破壊力は間違いなくありますね。ブレックスは京都と相性良くないんだよなぁ…(リーグ戦で連勝なし。むしろリーグ戦2勝4敗で負け越し中)

ロウサムHC契約解除の三遠は開幕12連敗
「ヤバイヨヤバイヨ〜」と言っていた三遠が、10月中に今シーズンから指揮していたロウサムHCの契約を解除。ここまで鈴木の欠場が大きかったこともありますが、開幕10連敗。昨シーズンから15連敗していた状況での決断です。後任は河内AHCが昇格しました。クビ切るなら早いうちでしたが、大阪との今節も連敗。解任ブーストなんて甘いことはなさそうです。今後の三遠の対戦相手が鬼畜過ぎる…敢えて載せませんが、気になる方は調べてみてください。

2人がスリーポイントシュートB1通算300本を決めた試合が壮絶過ぎた件
刈谷で行われた三河vs渋谷のGAME2で川村と石井がB1通算3P成功300本を達成しました。壮絶だった試合は石井のブザビスリーで渋谷の勝利。これが300本目のメモリアルという…すげぇ。大型補強で騒がれていた三河ですが、3勝9敗。今節の渋谷に加え、ブレックスやアルバルク、千葉の東地区相手に8敗。日程が苦しいとは言え、やっぱりディフェンスって大事よねと教えてくれます。(平均失点最下位86.5失点)


ブレックス今週の試合

今週は週末ホームで北海道と対戦。今シーズン初の3rdユニで戦います。
北海道は月火が試合なので中3日とブレックスの方が日程的アドバンテージが大きいです。北海道も怪我人が多く、橋本とパプと中野が怪我で直近の秋田戦欠場でした。平均24.0得点のカミングスを中心としたオフェンスではありますが、多嶋が今シーズンここまで平均二桁得点と好調です。リーグ最少失点のディフェンスは警戒が必要ですが、連勝したいところです。折茂は出番が無さそうですし、0vs0のマッチアップは今回はお預けの可能性が高いです。


おわりに

なんとか書ききりました。激闘だったので書く内容も迷いました。想定よりも長くなりました。今回も読んでくださりありがとうございました!
おしまい。

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