見出し画像

たまの旅日記 オランダ花巡り編その3 オランダでおすすめの花のイベント

こんにちは、猫のたまです。今回はオランダでおすすめの花のイベントをご紹介します。

オランダの春の観光のハイライトは、やはり、毎年4月の第4土曜日に行われる、「春の花パレード」でしょう。北海沿岸の球根栽培地帯、ノールドワイクからハーレムまでの約42キロを20あまりの山車が1日かけてパレードします。創意工夫溢れる山車はヒヤシンスやチューリップなどの色鮮やかな球根花で彩られ、マーチバンドなども加わりお祭り気分を盛り上げます。球根花の収穫祭の意味合いを持つこのイベントは、パレード本番の前後も、山車を作る様子の見学や、山車がライトアップされる前夜祭もありますので、覗いてみるのも楽しいかも。

「春の花のパレード」

春の花パレードはキューケンホフ公園のあるリッセなどを通ります

春から秋にかけては、このような花のパレードがオランダ各地で開催されます。「春の花パレード」のような大規模なものから村祭り的なものまで、大小さまざまなのですが、猫のたまが、以前訪れた花パレードの中で一番面白かったのが、ズンデルトのダリアのパレードです。ズンデルトは、オランダ南部ブラバント州にあるベルギーとの国境に近い村で、オランダの画家ヴィンセント・ファン・ゴッホが生まれた場所でもあります。この村では昔からダリアの栽培が盛んで、丈夫で日持ちのするダリアは農民のバラとも呼ばれ、この地方の人々の暮らしを彩ってきました。そのダリアを使ったパレードが、毎年、9月の第1日曜日に開催されます。人口500人ほどの小さい村ですが、村人のほとんどが年間を通して山車作りに関わっています。地区毎に作る山車は毎年、そのデザイン性や美しさなどを競うコンテストも開催され、ここでもオランダ人の斬新なデザインや発想に驚かされます。

「ズンデルトのダリアのパレード」

ズンデルトの花パレードでは、色鮮やかなダリアの花の他、特産の葡萄や木の実なども使って山車の飾り付けを行なっていました。
この山車のテーマはアラビアンナイト。デザインから飾り付けまで大体8ヶ月くらいかかるそうです。

花のイベントは、春から夏にかけて多く開催されますが、近年、まだ冬の寒い時期に開催されるようになったイベントが、「ナショナル・チューリップ・デイ」です。1月の第3土曜日にアムステルダムで開催されます。当初は、王宮前のダム広場で開催されていたのですが、年々規模も大きくなり、数年前から国立美術館前のミュージアム広場で開催されるようになりました。球根栽培業者が春の花のシーズンの到来を告げるイベントで、20万本のチューリップが用意された会場で、来訪者は無料でチューリップの花束を持ち帰ることができるという嬉しいイベント。この時期にアムステルダムにいることがあれば、是非、行ってみたいにゃあ。

「ナショナル・チューリップ・デイ」

ナショナル・チューリップ・デイ

ちなみに、実が付いていない切花や土が付いていない球根(99個まで)は日本に持ち帰ることができます。但し、日本入国時に植物検疫を受けてね。

たまのプロフィール
船橋にあるトラベルサロンの飼い猫で、親切な社長に拾ってもらいました。前職はヨーロッパのとある国の観光プロモーションの仕事を30年以上続けていた旅好き猫。ブログで旅日記を掲載中。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?