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立ちはだかる障壁と希望(徳島宿プロジェクト)

先日の物件はかなり気に入って、イメージが膨らんで止まらないのだが、候補に挙げていた他の物件も念の為に徳島滞在中に見て回ることに・・・。

今日見た物件は、元カラオケ店だったという同じ鳴門の一軒家物件。海も近いし駐車スペースも5〜6台確保できる。しかも家賃は格安。1階は店舗、2・3階は住居で間取りを見る限りかなり魅力的だったのだが、下見をしてびっくり。

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広い店内に大きな円状のカウンターがあり、その中に船が1叟。なんとここが歌うステージになっている。夜逃げをしたかのような残留物、あらゆるところがカーブした使いにくい部屋。相当なお金を掛けて作ったんだろうけど、趣味が特殊すぎるわ。建物もかなり老築化しており、いくら安くても手に負えないと諦めた。

一方で、先日の海峡沿いの物件、宿をやる上で大家さんの許可はもらったけど、念の為、行政に宿をやっていい場所なのかを問い合わせると、思わぬ障壁が発覚。

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あの物件は、瀬戸内海国立公園の一画になるようで、鳴門の保健所に連絡したのを皮切りに、環境省、県土整備局と行政特有のたらい回し攻撃が始まる。横のつながりがなく窓口が一元化されていないので、1つの同じ案件なのに次々と個別に話をすることに。

環境省からは、瀬戸内海国立公園指定区域の中でも、物件は普通区域に当たり、建物の規模からいって宿をやっても問題ないとの返事をもらえたのだが、県土整備局は事業計画書を見た上でないと判断できないという回答。急場ごしらえでわかる範囲の事業計画書を作り、すぐにメールを送ったのだが返答なし。国立公園内での新たな事業は、国立公園の有効活用に寄与するものでなければならないという、曖昧な規定があるらしく、具体的な基準を尋ねても事業内容を見て答えを出すの一点張り。とにかくそこをクリアしないと事業は認められないらしい。

私の努力で解決するものならいいのだが、その範疇外でダメ出しをされるとお手上げ。宿ができないということであれば、物件を借りる意味もないわけで、物件を借りるかどうかの判断をさせてほしいだけだとお願いしているに過ぎないのだが、なかなか一筋縄ではいかないようだ。

ただ旅館業ではなく民泊であれば、一般住宅扱いになるので規制はないとのこと。年間180日という営業制限はあるものの、民泊としてならハードルクリアできることがわかっただけでも、少しは光が見えたと言えるのかな。

徳島滞在のリミットが迫ってきたので、それならばと改装についての費用や倉庫物件改装の問題点などを相談しに徳島で紹介いただいた設計士の方を訪ねることに。手がけられた建物の写真を見せて頂いてお話を伺っているうちに、いつの間にか私の方が喋りまくって、まだ物件を借りてもいないのに、宿のコンセプトやどんなイメージを持っているのかを熱く訴えていた。

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初対面だし、最初はお互い距離感があったのだが、物件写真を見せたり、ピンタレストで集めた写真を見せたりしているうちに、だんだん距離が近くなり、現在の事情もお話しした上で、ざっくりとした改装イメージと見積りを提示して頂けることに。私の構想を面白いと言って、協力して頂けることになったのは大きな希望だ。

ただ、それも国の事業再構築補助金が降りればの話。第4回の受付は2月下旬開始ということで、設計士さんからのデータをもらって、改装イメージや費用などの詳しい情報も盛り込むことで、私の本気度を熱く伝えたいと思う。まあこれだけは熱意ではなく、数字が全ての世界なのかも知れないが・・・。

明日はこれらの報告も兼ねて不動産屋を訪ね、契約条件などについてさらに詰める予定だ。こちらも熱い思いをぶちまけて理解を得たいと思う(笑)。

見えてきた障壁と、希望。

なかなか思うように物事が進むわけではないが、今回の徳島滞在は思いを一気に前へと進める掛け替えのない時間となった。あらゆる困難を突破するのは、情熱と行動力しかない、改めてその大切さに気づいた。

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