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『劇場版SPY×FAMILY CODE:White』を2月に見た

やりたい事を口に出してみる、というのは正しいらしく、映画館についてのブログを書いてから「映画みたいよ〜映画映画」と事あるごとに会話に挟んでいたら、突然母親の休暇が取れて(なぜか当日に、なんでやねん)映画館に行くことができた。

というわけで、『劇場版SPY×FAMILY CODE:White』を見てきました。
めっっっっっっっっちゃくちゃ面白かったです。

私は毎年コナン映画を、コナンの人間関係のオタクとして見にいく側面と、アクションアニメ映画を見に行く側面の両方の気持ちで楽しみにしているのですが、
『劇場版SPY×FAMILY CODE:White』はアクションアニメ映画としての完成度が桁違いにすごかったです。あの、なんで誰も言ってくれなかったんですか?もっとちゃんとよかったってみんな言ってよ(半ギレ)

もう何から語っていいかわからない。
楽しみにしてなかったわけではないが、個人的に数ヶ月ほどSPY×FAMILYから遠ざかっていたため、アクション映画というよりアーニャとボンドのわくわく冒険物語を漠然とイメージしていた。
蓋を開けてみたら、アーニャとボンドのコミカルさも描きながら、ロイドとヨルの擬似夫婦のやきもきするぎこちなさ、ロイドのスパイとしての技量の強さ、ヨルの身体能力がコナン君以上なことも描きつつ、原作内での国と国政治的な思惑もちゃんと描いていて、「SPY×FAMILY」という作品が少年ジャンプ+連載であること、アーニャというキャラが子供ウケしているコミカルキャラなこと、その両方を上手いこと掛け合わせながら映画である特別感も持ち合わせていて、これはマジですげえよ…と手に汗握りながら視聴していました。上映期間に間に合うならぜひ見てください。

ここからかいつまんでネタバレを書くかもしれません

犬を飼い始めたのでボンドに感情移入?してしまった。というかいぬの解像度が上がったというべきか。ボンド…愛…賢すぎる…一緒に旅行行けていたのが本当に嬉しかった。トイレシーツとか要るのかなボンドって。賢すぎて自分で人間用トイレ行きそう。アーニャの子供ながらの暴走に額に汗垂らしながらついて行ったりボンドが一番保護者してるよ…あとアーニャたちが家族で行ったレストランに店内に入れなかったのを見かねて店員さんが「スペシャルメニューですよ」ってボンド用のご飯渡してたシーン最高すぎて惚れちゃった。
アーニャがコメディリリーフとして描かれているのが本当に好きで、もちろんキラキラしてワクワクしている時は可愛い美少女なのですが、どこぞで覚えた変なセリフを吐いたり、こいつ嘘ついてる〜の時の顔とか、表情のパターンが本当に多いのが魅力的。原作漫画のそれに比べて、ドラえもんとかクレヨンしんちゃんとか金曜夜帯の子供向けアニメ見たいな顔をたくさんしてくれたのがよかった。
そして「うんち」というキラーワード。こんなん子供大喜びやん。M-1のスタミナパンの漫才見て喜んでた私も大喜びだったよ。
うんちの神様と対峙する精神世界のシーン(どんなシーンだよ)の力の入れようもすごかった。叶うならあの部分だけ公式でyoutubeにあげてほしいくらい。こちらも金曜夜帯の子供向けアニメのOPもしくはEDアニメーションみたいな色使いとポップさ、排泄物のデフォルメ、我慢からの解放、そして自由という「生きていればみんな一回は経験するあの感覚、快感」を丁寧にアニメーションに落とし込んでいて感動すらした。あのアニメーションが流れたら銀魂の神楽ちゃんだったら出していたと思うけど、ジャンプヒロインとしてしっかり「出さなかった」のが本当に偉い。神楽ちゃんもとっても可愛いジャンプヒロインだけどもね。

あとね〜ロイドのイタリア人並み(偏見)の女性へのスマートさ、口紅が合わなかったのをポロッと聞いてヨルさんに似合いそうな色をスマートに買うってどういうこと〜ほんま。嫌味じゃないのもヤバい。
それでさあ、今回のヨルさんは殺し屋としてでも上司からの命令でもなく、「ヨルフォージャー」としてロイドについて行って、「母親」として子供と父親を迎えに行ったので、あのやべえ悲しき機械人間のことを最初に無下に殺しはしなかったんですよね、そして機械仕掛けであるゆえに刃物や金属が通らず、自分の持てる武器では戦えない相手だった。そんな奴を相手に唯一あの場で一矢報うことができたのが、「夫」であるロイドからのプレゼントの口紅で、その武器を用いて家族としてあの敵を倒すことができたという事実が「SPY×FAMILY」って感じで…ほんまによかった…ホロ泣きしました。手榴弾のピンの婚約指輪のアンサーって感じもよかった。

とりあえずこれくらいで思い出したら書くかも。
映画みた後に何の気なしに立ち寄ったのが富澤商店という製菓用品などを扱うショップで、そこでチェリーのリキュール(無色透明だった)をみて映画を思い出したり、ちょうど春を迎える頃で桜のリキュールが映画のチェリーリキュールに色やサイズ感が似ていてすごくよかったな。
またぐっと寒くなるらしいので、三寒四温に負けないように『劇場版SPY×FAMILY CODE:White』をぜひ駆け込みで見てください。


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