見出し画像

魚 + 堅 = 鰹(カツオ)

カツオは海の中を、すごい速さで泳ぎ回れる魚。
刺身だけでなく、いろいろな方法で食べられている。

交通も不便で冷蔵庫もないその昔、鰹は干すかカツオ節にするなどして食べることが多かったそうだ。

加工すると、カツオはとても堅くなる。

カツオ節は堅すぎて、薄く削らないと食べることができない。世界一かたい食べ物とも言われている。

堅くなる魚なので、カツオの漢字は「鰹」だ。

鰹はマグロと同様に、赤身の代表的な魚。
栄養豊富でコレステロールを減らし、肝機能を高めるタウリンが豊富にある。
良質なタンパク質を多く含み、鉄分の吸収を助けてくれる。

そういえば「サザエさん」の磯野カツオは、普段は少し身勝手なずる賢い少年として描かれるが、ここぞと言う時、抜群な発想と思いやりで家族に尽くす。

サザエや波平に叱られても、自分の非を自覚した場合はきちんと謝罪し、騒動の後始末をするなど、自分が招いたことには責任を取る。

様々な形で鰹を味わうなら、自分の内(うち)を助けてもくれれば、自分の家(うち)をサポートしてくれるかもしれない。
なんて、こじつけ過ぎだろうか。

磯野家・フグ田家の人々は、みな海や魚にちなんだ名前ばかり。
よき昭和の時代を想いながら、「サザエさん」と魚をおかずに、一家揃って食事なんて機会があってもいいんじゃないか。