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路上生活者という存在

あんたは渋谷区の公園から路上生活者が締め出されたことで騒ぎが起きたって話を聞いているかい?

なんか、公園の中にテント張ったりダンボールハウス作ったりしながら生活しているヒトたちがいたんだけれど、再開発にともなって公園を再整備するってんでそのヒトたちをおんだしたら、そのヒトたちを支援しているってヒトが出てきて大騒ぎになったってんだよ。

なんかれいわ新選組の山本太郎代表もまざっとかなんとかって話もあるらしいけれど、なんか断片的な情報がちらほらあるけれど、うまく理解できない。

よくわからないけれど、公園を不法占拠しているヒトはやむにやまれずその公園にいたのに、おんだすのはまずいって言っているわけじゃないのか?

今回はこのカオスな状況について想像を働かせてみようって無謀な挑戦をしてみる回だ。

いや、なんつーの?言っている意味がよくわからん話だけれど付き合ってくれよな。

路上生活者の数

まずは路上生活者の実態からだよな。

東京都の調査によれば、2022年1月時点での路上生活者の数は都内で770人いて、うち312人は河川で暮らしているんだそうだ。

そうなのか。だいたい半分弱は河川敷で暮らしているんだな。

逆に言えば公園だとか駅周辺の雨風がしのげる場所で半分強のヒトが暮らしているってことか。

路上生活者の権利

まず大前提として、公園にしろ河川敷にしろ、そこに生活拠点を置いて生活するってことはシンプルに違法行為だってのがあるよな。

何しろその土地を所有しているわけでも賃貸しているわけでもないんだから、たとえその土地を所有しているのが都道府県や国だとしても、立派な所有権の侵害ってやつだもんね。

で、同時に日本国民には文化的で必要最低限の生活ってやつが保障されている。
生活保護という枠組みでヒトが最低限生きていくためのルールが定められているわけだ。

実際に、今回のケースで行けば、公園で寝泊まりしていた路上生活者は4人。
うち3人はシェルターって言う場所に移り住んでいったみたいだ。
※1人は「荷物が多い」という理由で居座っているらしい

つまり、路上生活者のヒトは一応屋根のある場所で過ごすことは出来ることは出来るってことなんだよな。

まあ、シェルターという仕組みが明確にわからない部分があるのと、利用できる期間が限定的なので、永続的に路上生活に戻らずに済むって話でもなさそうなんだけれどね。

なら、生活保護の活用まで含めればなんかしらの保護は受けられると思うんだけれど、なぜその実現に至ってないのか?

おそらくは制度そのものの複雑さ、手順の不明瞭さが相まって、生活保護という選択肢をそもそも知らないってケースもありそうだし、そう言う世の中のわずらわしさから逃れたくて路上生活者になっているケースもあるのかもしれない。

周辺住民の権利

とは言え、路上生活者が自分の生活圏にいるって状態は実に安全性を欠くイメージがあると思う。

誰もその辺にダンボールハウスで寝泊まりしているヒトがいる場所で暮らしたくないってのはごく自然な感覚だし、本来憩いの場として公共的に提供されているはずの公園というサービスを路上生活者が居ることによって利用できなくなるってのは純粋に権利を侵害されていることになるもんな。

なので法の支配という大前提を考えれば路上生活者ってのはいちゃいけない存在ってことなんだよ。

山本太郎さんの話

でね?
こっから先がわけがわからんのよ。

国会議員という立法府に所属している山本太郎さんがだよ。
その違法状態の維持を求めたってことなんだっけ?

断片的な情報を眺めると、どうも食料を路上生活者に渡させろって言っているように見える。

それはそれで「ああ、そうですか」で終わる話かもしれないけれど、4人の中の1人に対して区が進めるシェルターへの移動を拒んだことを、山本太郎さんはどう認識しているんだろう?

仮に、仮にだよ?

山本太郎さんがその1人の行動に対して「しょうがないよな」って言ってるんだとしたら、これ大問題だと思う。

だって立法府のヒトが法を破っている状態を認めているってことになっちゃうから。

結構探ってみたんだけれども、今のところ山本太郎さんがどういうスタンスで今回の出来事を捉えているのかって正式なコメントは見つけられなかった。

ぶっちゃけね?
この1人のヒトの命と法の支配の遵守を天秤にかけたら、俺としては法の支配を絶対的に優先しないといけないと思うんだよ。

そうしないと、社会秩序の乱れによってもっと多くのヒトの命が危険にさらされるわけだし、国際的な信用も失うから日本が世界の中で孤立することになりかねない。

なあ、あんたはどう思う?

山本太郎さんが守ろうとしているのは日本人なのか?目の前で認識できる範囲で苦しんでいるヒトなのか?

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