石倉洋子さんのミスを考える
あんたも「ありえないミス」のニュースを眺めることがあるかい?
俺がフォローさせてもらっているれおぽんさんがこんなニュースをシェアしてくれた。
どうやら、日本のIT活用の象徴たるデジタル庁で著作権違反って言うメチャクチャ基本と思われるようなミスをやらかしちゃったってことらしい。
それってよ?日本という国レベルで「オマイ大丈夫なんか?」って疑われちゃうやつじゃんって普通に思うわけだ。
でもフト考える。
あれ?組織の上の立場になるヒトっていわゆるプロなんだっけ?ってさ。
今回は俺たちを取り巻く組織の構造について考えてみる回だ。
ちっと面倒くせー話かもしれんけど、付き合ってくれよな。
組織のリーダーの選び方
あんたの所属している組織ってのがあると思うんだ。
会社だったり自治体だったり。
その組織のリーダーってどういうふうに選ばれているかね?
いわゆる選挙によって選ばれる自治体のリーダーは俺たち有権者の投票で選ばれている。
会社なら過去に手掛けた仕事の成果を元にリーダーが選ばれる。
どっちにせよ、俺たちは過去の成果を元にリーダーを選んでいるってわけだ。
建前上はってことかもしれないけれどさ。
確かに過去にあげた成果ってのは、実績なわけだから同じ様に成功してくれるって期待感は高まるのは普通の感覚だと思う。
ってかそれ以外に俺たちはヒトを評価する術を知らないってのがホントのところなのかも知れないな。
そう言う前提でれおぽんさんが紹介してくれたこのニュースを眺めてみる。
デジタル庁って組織は縦割りになっている省庁のシステムを統一していこうじゃんかっていう意図でつくられた新しい組織だよな。
その事務方トップに据えられた人物のITリテラシーが結構低いって話が露見したってニュースってわけだ。
調べてみると石倉洋子さんってのは別にITで実績を残しているってことじゃないらしい。
組織の力学
じゃあ、なんでそんな実績の無いヒトがデジタル庁の事務方トップに据えられたのか?
どうも、デジタル庁は突貫で作られた組織ってのも相まって、組織発足直前までトップが決まらないって状態だったらしい。
石倉洋子さんは翻訳家を経て経営者として手腕を振るってきた人物ってことなんだそうだ。
その意味ではITに対して造詣が深い人物ってわけじゃない。
っていうか経歴だけ見ると、ITと関わりを持ってきたって思えない感じなんだな。
これは俺の想像に過ぎないんだけれども、石倉洋子さんに求められていたのはIT知識ではなくて、縦割りになっている行政に対する調整力ってことだったんだろう。
確かにデジタル庁に求められるのは横串での行政統合って言うテーマだもんな。
つまり求められていたのは技術力ではなく、調整力だったってわけだ。
石倉洋子さんが犯したミス
ところが石倉洋子さんが犯したミスは著作権を侵害するって言う、俺たちの感覚からすると「常識」を疑いたくなるようなミスだった。
なんつっても著作権保護のための透かしが見える状態での画像利用ってのは「ダメなことしてますよ~」って自分のサイトで宣言しているも同然な行為だもんな。
おそらく、石倉洋子さんは悪意をもってこの行動をしていたってわけじゃないと思うんだ。
本当にわからないでこのミスをしていたってことなんだと思う。
つまり、石倉洋子さんがサイトを更新するにあたって、本人だけしか絡んでいなかったってのが現実なんだと思うんだよ。
これってSNSが前提となっている現代では当たり前のことだと思う。
ところが、デジタル庁トップという立場ではその当たり前の行為ですらうかつに出来ないってのが現実なんだろうね。
でもさ。
どうだろう?
俺たちはデジタル庁トップの人物の直の意見に触れる機会って必要としていないんだろうか?
SNSの様に本音に近い意見を直接発信する仕組によって俺たちが得ている情報って結構でかい気がする。
そのでかい価値が組織による検閲って言うフィルターをかけられてしまうのって俺たちが望んでいる状況じゃなくないか?
なあ、あんたはどう思う?
俺たちはこの受け入れがたいミスをどうやって受け止めれば良いんだろう?
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