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俺たちの武器と使い所

あんたは、何を武器に今日という日を生き抜こうとしているんだい?

俺たちオッサンは、日々クライアントや会社組織から様々なお題を頂戴し、その課題をさばいていくのに必死こいているわけだが、そのお題のバリエーションたるや、想像の斜め上を行くものが多いよな。

プロジェクトを進めていくにあたって、実に様々なリスクを洗い出してから臨む。
そのリスクは顧客の社内調整が不備に終わった場合だとか、別ベンダーの開発がスケジュール遅延を起こした場合だとか、自分たちで必ずしもコントロールできないことが原因で起こるようなものが多い。

その全てのリスクに対して、俺たちは対策を練る。
あえて煙に巻くように横文字で言うならコンティンジェンシープランってやつだな。

今回は、俺たちがそんなふうに様々なお題に対して立ち向かっていくための武器について考えてみる回だ。

俺たちが持っている武器と思っている何か。
そいつをちょっと棚卸ししてみないか?

武器を使うってこと

今回のテーマを与えてくれたnoteがある。

板倉俊之さんのこのnoteだ。

お、今気づいたけれどあのお笑い芸人のインパルス板倉さんなのか。おもしろ文章に納得だ。

で板倉さんは少年の頃の授業のお題に「果物」を順番に言っていくってゲームチックなお題があったんだそうだ。

そのゲームの中でクラスの優等生が言った果物。それが「栗」だったんだそうだ。
当然、クラスはざわついて、先生の正解のサインでその優等生には称賛の声が飛び交ったそうだ。

ところが、ゲームそのものでその優等生は勝利を掴むことは無かったんだそうだ。
板倉さんはなんとなくそのことでモヤっとする。
なんで圧倒的な知識を持っていたのにその優等生は勝利を手にできなかったのか。

そして、少年板倉さんは答えを出す。
「タイミング」だ。

「栗」という武器の使い所を間違えたから優等生は勝利を手にできなかったというわけだ。

自分の中の武器

武器の使い所を間違えないためには何が必要なのか。

そのことに板倉さんのnoteはテーマを与えてくれたように思うんだよね。

まずは自分たちが持っている武器を整理することから始めないといけない。
なんつっても、武器を持っていることを把握しておかないと、いざというときにその武器を使うって発想そのものを持つことが出来ないもんな。

あんたはどんな武器を持っている?

ギリギリの交渉をくぐり抜けた経験?
Pythonでのプログラミング経験?
論理思考を息を吸うようにできること?

そういうわかりやすい武器もあるだろう。

なんとなく周りが笑顔なことが多い?
下北沢あたりのランチの美味いところを常にチェックしている?
秋葉原のSSDの価格動向なら毎日見ている?

そういうニッチ系の武器もあるよな。

そういうのを何でもいいから一回言葉として記録してみるのはどうだろう?

それはあんたに「称号」を与えてくれる魔法のリストになると思うんだよね。

武器というシンボルは弱者を救う旗

例えば、あんたが「下北沢あたりのランチの美味いところを常にチェックしている」とするじゃないか?

そうしたら、あんたには「下北ランチマスター」というような名乗りをしていくことができるってわけだ。
※ネーミングセンスが無いというご意見はそっとあんたの胸の内にしまっておいてくれるのが優しさだってことは、賢いあんたは知っているよな?

実際、あんたが下北沢のランチを知っているってことをあんた以外に誰も知らないとすると、その武器はガラクタに成り下がる。

なんつっても、それはあんたしか幸せにしないからな。

ところが、そのことを「下北ランチマスター」として世の中に公開した時、そいつは突如強力な武器に化け始める

あんたが下北沢のランチについて、あんた独自の観点でまとめたりSNSで発信したりして、あんたの下北ランチに対する造詣の深さが徐々に世の中に浸透していくのを想像してみる。

口コミが口コミを呼び、下北沢は更に人で賑わう。店は繁盛する。

あんたの「下北ランチマスター」としての信用はうなぎのぼりだ。

その信用はあんた自身の武器でありながら、多くのランチを幸せに過ごしたい弱者たちを救う武器にもなる

つまりあんたが何者かを名乗るってことは、それだけで誰かを救うきっかけになるってことだよな。

「栗」の優等生はそのクラスの喝采を浴びた。
でも、その「栗」を使って何者かになることは選ばなかったからそれだけで終わった。

俺たちオッサンはいつだって誰かのために動いている。

だからこそ俺たちは名乗るべきなんだと思うんだよな。

「俺たちは伝説の勇者」だってさ。

それは下北沢のランチに限定した勇者かも知れないけどね。
そうすることで、世界のみんながあんたにあんたの武器の使い所を教えてくれるんじゃないかな?

なあ、あんたはどうする?

俺たちは、何の勇者として世界を救おうか?

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