鈴木俊一さんが作り出す未来

あんたも岸田内閣の顔ぶれをニュースで見たかい?

一人ひとりを眺めきるのはなかなかの骨だけれども、要の人事についてはきっちり見ておきたいよな。

見た上で、日本の政治がどっちに向かっているのかってやつを理解できれば、俺たちの生活をどう調整していけばいいかってわかるかも知れないしね。

今回は岸田内閣をちょいちょい眺めながら、これからの日本について思いを馳せる回だ。

ちっと一緒に政治を眺めてみようぜ。

最も重要な大臣

現状において、最も重要な大臣って言えば財務大臣だと思うんだよね。

なぜかって言えば、コロナ渦に対応するための財務出動をするにあたって、財務省の締め付けをどうやってコントロールしていくのかってのが最大の課題だもんな。

で、その財務大臣に抜擢されたのがこの人物だ。

……ふんが?
どちら様ですっけ?

ふむ、岩手の選挙区から選出されている議員さんなんだね。
なになに?麻生太郎さんの義弟なのか。
その時点で若干のきな臭さを感じる。

岩手選出ってことで、岩手出身の妻に聞いてみる。

「ああ、あのヒトなんもしないヒトよ」

……マジか。
妻いわく、3代目のボンボンで政治とは関係ない教育学部出身だし、そもそも地元岩手のことなんて、なんもしらないんじゃないって。
口悪いなぁ。

実際に経歴を眺めてみても、直近のオリンピック担当相だって、森さんの失言に引っ張られる格好で橋本さんに変えられちゃっているし、なんつーか政治的に爪痕を全く残せていない印象がある。
お父さんは総理大臣にまで上り詰めているのに、その印象を全く持てない御仁だなぁ。

こう言っちゃなんだけれども、「誰かの意見を汲み上げる」ことしか出来ないヒトなのかな?

財務大臣として求められること

現実問題、財務大臣として財務省をコントロールすることってのは、メチャクチャ難易度が高いと思う。

なんつっても財務省は設置法的に唯一「国民のため」の文言がない省庁だ。
国民のために働くという前提がない行政組織を国民から選出された議員がこなすってのは、その存在意義そのものの食い違いを調整する力を求められる。

その調整力が鈴木俊一さんにあるという判断だろうか?
……申し訳ないけれども、そうじゃないとしか思えない。

おそらくは岸田さんか麻生さんの御用聞きになることが目に浮かんでしまう。

御用聞きで財務省をコントロールすることが出来るんだろうか?
そりゃ、無茶言うなってやつだよな。

岸田さんの意図

そうなってくると、鈴木俊一さんには適切なブレーンをつけていく必要があるわけだ。

じゃあ、それって誰だ?
副大臣として西田昌司さんあたりが起用されてくれれば話はぐっとシンプルになる気がする。

逆にそう言う財務省に対峙出来る人材が脇を固めないと、あっという間に財務省の天才たちが政府支出を絞る方向で鈴木俊一さんを説得してしまうかもしれない。

鈴木俊一さんが説得されてしまうと、岸田総理の目指す年内の数十兆円規模の予算策定ってのが危ぶまれてしまう。
そうなったら、デフレが続き、俺たちの給与は上がらず、諸外国に比べて相対的に弱者になり続ける世界になってしまう。

そんな日本を誰一人望んじゃいないのは明らかなのに、なぜ岸田さんはこの人事をしたんだ?

正直、理由が想像できない。
麻生太郎さんへの配慮って意味だとすると、総裁選で財政出動の必要性を訴えていたことと相反するから、どうやって政治をやっていくのかがわからない。

そうじゃなくて、将来的なプライマリバランスを取るという緊縮路線を維持するための人材として置いたって言うなら、もっと明確に緊縮路線を打ち出している人材はいると思う。

岸田さん自身は「国を守る」という意思はお持ちの政治家だと思う。
だって、この状況を受けて、「今は財政出動が必要だ」って、本来の緊縮財政論者である自分の意見を引っ込めて政治を進めようとしているんだもんよ。

その岸田さんが財務大臣に鈴木俊一さんを起用した意味。

これからの政治の動きから目をそらしちゃいけない象徴みたいな人事だと思うんだよな。

なあ、あんたはどう思う?

鈴木俊一さんは日本の景色を変えられる人物だと思うかい?

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